ここでは、床の張り替えで失敗しないための床材の選び方や費用の目安、マンションのフローリングをリフォームする際の注意点などについてご紹介します。
床をリフォームすると何が変わる?
また、近年の床材は、防音性や防水性、耐久性といった機能面が著しく向上しています。張り替え後は掃除しやすくなったり、傷がつきにくくなったりといった効果を実感できるでしょう。
気になる費用は、「床材の価格」「張り替え面積」「現在の床の状態」「工法」によって異なります。このうち、費用の大部分を占めるのが、床材そのものの価格です。床材にはフローリング、カーペット、コルク、クッションフロアなどのさまざまな種類があり、比較的安価なものから高価なものまで選べます。水回り向き、あるいは居室向きかといった特徴を把握し、適切な場所に適切な素材を使用して、全体の費用を抑えましょう。
・無垢フローリング
天然木の一枚板を使用するフローリングです。冬は暖かくて夏は涼しく、肌触りもよいのが特徴です。
適している場所:リビングなど、人が集まる場所
費用目安(10畳当たり):22〜30万円程度
・複合フローリング
複数の板を貼り合わせた合板の上に表面材を張り付けたもので、最も広く使われている床材の1つです。傷がつきにくく手入れも簡単なのが最大のメリットでしょう。防水性も高いです。
適している場所:リビング、キッチンなどの水回り
費用目安(10畳当たり):20万円程度
・カーペット
ホテルの床や廊下に使われている印象が強いカーペットも、一般家庭の床材として広く普及しています。ほこりやダニがつきやすいというデメリットがありますが、近年では防ダニ加工や防臭加工を施した商品も販売されています。ものを落としたり、あやまって転倒してしまった場合も衝撃を吸収してくれるので、子どもや高齢の方にも優しい床材です。
適している場所:子ども部屋、高級感を出したい応接間
費用目安(10畳当たり):10万円程度
・コルク
ワインの栓やコースターなどに使われているコルクは、その弾力性の高さから床材としても優秀だといわれています。国内では、皇室のお子様方の居室に使われたことから評判になりました。滑りにくく、遮音性も高いのが特徴です。
適している場所:子ども部屋
費用目安(10畳当たり):15〜20万円程度
・クッションフロア
クッションフロアは、耐水性が高く、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りに多く使用されています。ビニール製で安価な上、木目調・大理石調など、デザインのバリエーションに富んでいるため、近年はリビングなどに使用されることも増えています。ただし、経年劣化しやすく、定期的な張り替えが必要です。
適している場所:水回り
費用目安(10畳当たり):5〜10万円程度
やっぱり人気! フローリング選びのポイント
・重ね張りフローリング
重ね張りフローリングは、古いフローリングを?がさず、上から貼り付けるタイプです。素材の費用は張り替える場合とほとんど変わりませんが、?がす手間がない分、作業時間が短く、廃材の処分費用もかからないので、安価にリフォームができます。
費用目安(10畳当たり):15〜20万円程度
・床暖房用フローリング
発熱のために必要なシステムが組み込まれている、床暖房対応のフローリングです。暖房機能一体型のものと分離型のもので料金が変わるほか、熱源によっても費用は異なります。床暖房は後からの設置が困難なため、床リフォームの際には床暖房が必要かどうかを含めて検討することをおすすめします。
費用目安(10畳当たり):40〜60万円程度
・遮音性フローリング
階下への騒音が気になるマンションのリフォームでよく使用される素材です。カーペットのように音を吸収してくれますので、小さな子どもがいる家庭で重宝されています。
費用目安(10畳当たり):20〜30万円程度
マンションの床リフォームは要注意!
フローリングへの変更が可能な場合も、一般に床材の防音レベルが設定されています。できるだけ細かく規則を確認するか、管理人に直接質問するなどして、リフォーム条件を明らかにしておきましょう。
予算と相談しながら最適な素材を選ぼう
予算内で後悔しないリフォームをするためにも、早めにプロフェッショナルに相談することをおすすめします。