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日曜朝から金曜夜になっても「変わらない良さみたいなものを大事にしたい」
ゴールデンになってから3回目の収録を終えた直後の菊池に、放送時間が変わったことによる収録の変化について聞いてみると「収録場所が(日テレ)汐留から番町スタジオになって、セットもすこしだけ変わったくらいですね。出演者もコーナーも今までと一緒ですし、『変わらない良さみたいなものを大事にしたい』というのは二宮くんもおっしゃっていて、日曜日の朝の雰囲気そのまま金曜日の夜になっただけですね」と、この番組だからこその“アットホーム感”は継続させている。
timeleszのメンバーとしてはもちろん、俳優やMCと多方面で活躍する菊池にとって、この番組の共演者やスタッフは「僕にとって本当にもう1つの家族みたいな感じです。僕が合流させていただいた最初の頃は緊張してましたけど、回を重ねるごとにリラックスできてきたし、他の番組でお会いした時も『この人がいるなら大丈夫だな』と思える安心感があって。そのような絆ができていますね」。一緒にいるだけで落ち着く、それこそまさに“ファミリー”というつながり。番組では“ニノさんファミリー”と表現されるが、単なる呼び名ではなく心からの関係性が築かれてきたのだろう。
『ニノさん』といえば、毎回用意されるユニークなゲームも見どころになっている。菊池の思い出深いゲームは「栗でパターゴルフをやったり、栗でカーリングをやったり、すこし他の番組では見かけないワイワイと楽しくできるものが多いですよね(笑)。あと、芸人さんのロケVTRをスタジオで見た直後に、しっかりとVTRを見ていたのかという抜き打ちテストがあって、皆さん、あまり覚えていない部分あるから正解できないんですよ(笑)。VTRを見ながら皆さんで喋ってしまうので、全然見てないことが露呈してしまうんです。集中してるのももちろんですが、基本的にはリラックスしながら楽しませていただいています」。
そんな“ニノさんファミリー”とは、プライベートでも親交があるようだ。「二宮くんにはもちろんかわいがっていただいていますけど、陣内(智則)さんは僕の家に遊びに来てくださることもあります。一緒にお酒を飲みながらいろいろと話をしていて、僕はサウナが大好きなんですけど陣さんはそんなに好きではなかったので、僕が魅力をお伝えしていたら『行こうよ』と一緒に行ってくれることになりまして。サウナに入って“整う”という感覚がありますよと話してたんですけど、陣さんはおそらくあまり理解できてなかったのか。何回か入ったら『なんかグラグラするわ』と言いながら帰っていって、次の日に危うく体を壊しかけたと言ってました(笑)。僕はしっかりと水を飲んでくださいねと言っていたんですけど、危なかったですね」。
「僕はそもそも嵐兄さんのファン」 “怖さ”を感じる後輩は誰しもが認める天然系の天才
そんな菊池でも見たことがないのが、役者・二宮の一面だという。「映画やドラマは拝見させていただいていますが、お芝居での共演が一度もないです。そのような撮影現場では真剣な二宮くんが見られると思いますけどね」。ファンとしても二宮と菊池のドラマや映画での共演は楽しみになるが、菊池も「僕はそもそも嵐兄さんのファンなので、共演だなんておこがましいんですけど、すこし役者としての二宮くんを感じてみたいなとは思っています」といつか実現することを心待ちにしている。
そんな二宮は『ライターズ!』で今年2月にインタビューした際、菊池について「バックで踊ってくれたジュニアの子たち全員に名前入りの靴をプレゼントしたり、後輩のプロデュースを積極的にやっているという面を知って感動しました」と語っていた。そんな後輩思いの菊池に「もし後輩から誰かをニノさんファミリーに加入してもらうなら、誰がいいですか?」と聞くと、「いないです(笑)!」とまさかの即答が返ってきた。
「僕はけっこう後輩のことを知ってる方だと思うんですよ。活動も見ますし、様々なことで相談してくれる子もいますし、一生懸命な子やステキな子もたくさんいますけど、誰も入れたくない。僕のポジションを脅かす可能性が0.1パーセントでもあるのであれば、誰一人として入れたくないです(笑)。『ニノさん』ってファミリー感が強くて誰しもが肩ひじ張らずにできる番組なんですけど、もし後輩が入ってきてリラックスしてたら僕は叱咤激励するかも(笑)。二宮くんは寛容ですけど、そこに甘えてはいけないんですよね」
多数のレギュラー番組、ドラマにも出演し、たくさんのファンから応援される存在になっても、向上心と危機感を持ち続けるからこそ、さらに魅力が増していく。菊池風磨がいま世間から求められる理由に触れられた気がしたコメントだった。せっかくなので「特に怖いと思う後輩はいますか?」とさらに質問してみたところ、「それは…、Travis Japanの松田元太ですね」と教えてくれた。昨年10月、ドラマ『ゼイチョー』出演者として菊池、山田杏奈、そして松田の3人がゲストとして『ニノさん』に出演したが、「そこでアイツが信じられないくらいインパクトを残したんです」と振り返る。
「彼は誰しもが認める天然系の天才で、催眠術をかけてもらったんですけど僕がこの番組で見てきた5年くらいのなかで一番強くかかってしまって。自分とはジャンルが全然違うので、ポジションを脅かされる怖さというより、ただただシンプルに怖かったです(笑)」
どんなに多忙でも「サウナで汗をかきたい」銭湯に行けなくなったトラウマも告白…
ちなみに、銭湯も好きでよく行っていた時期もあったが「ある銭湯に行ったら、立ってシャワーを浴びるところにウ◯コが落ちてて…。それがけっこうなトラウマになって、それからは銭湯に行くことができなくなりました」と切実な悩みもユーモアたっぷりに打ち明けてくれた。
インタビューでも聞き手を楽しませてくれるサービス精神にあふれる菊池と、もっといろいろな話題で話してみたかったが、あっという間に予定時間に。最後に改めて、金曜よる7時からの放送になった『ニノさん』の見どころを教えてもらった。
「日曜日の時から変わらず『ニノさん』らしくお送りしていますが、パワーアップしているところも随所にありますので、どこが変わったのか見つけてみてください。パッと見ではあまり変わっていないので、アハ体験みたいな感じで楽しんでいただけたら(笑)。もちろん金曜日から見始めていただく方も楽しめる番組です。金曜よる7時からの『ニノさん』が、新たな週末の入口としての習慣となれますように、ぜひご覧ください!」
(取材・文/ストームイガラシ)
※取材の模様は、20日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 日曜深1:25)でもご覧いただけます。放送後はTVerでも期間限定で配信されます。
(日本テレビ系/毎週金曜 後7:00)
https://www.ntv.co.jp/ninosan/(外部サイト)