[go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

G'zOne

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京セラ > G'zOne
G'zOne
G'zOne TYPE-L CAL21
製造元 カシオ計算機
NECカシオモバイルコミュニケーションズ
京セラ
種別 スマートフォンフィーチャーフォン
発売日 2000年2月 (2000-02) 以降
OS REX OS/KCP/KCP+/Android
ウェブサイト Android搭載 G'zOne|CASIO

G'zOneジーズワン)は、京セラ2021年秋以降より開発・製造・発売予定、およびカシオ計算機およびカシオ日立モバイルコミュニケーションズNECカシオモバイルコミュニケーションズ(現・日本電気(NEC))が2000年から2013年まで開発・製造・発売していた、耐衝撃・防水・防塵(G'zOne TYPE-X以降の機種のみ)性能を特徴とする携帯電話フィーチャーフォン)およびAndroid搭載スマートフォンの各種ブランド、およびカシオ計算機の登録商標である。

概要

[編集]

日本では、auブランドを展開する(旧・IDODDIセルラーブランド)KDDI沖縄セルラー電話連合にて販売されていた。カシオの頑丈な腕時計G-SHOCK」にちなみ「G-SHOCK携帯」とも呼ばれた。

2000年に最初の端末C303CAが発売された。カシオはこの「G'zOne」シリーズで初めて携帯電話事業に参入した。2001年発売のC452CA以来、約4年間にわたって新機種が発表されていなかったが、2005年G'zOne TYPE-Rの発売によって復活、その後は再び新機種が継続的に発表されていた。2006年から2013年までアメリカ合衆国でもベライゾン・ワイヤレス向けに端末が提供されていた。また、韓国LG U+向けにも2機種が発売されていた。

2010年にカシオ日立が日本電気(NEC)の携帯電話事業と合流してNECカシオ名義となってからは、NECブランドにてNTTドコモ(以下ドコモ)向けに「G'zOne」を冠していない事実上の兄弟機種が発売された(N-03CN-02E)。 また、発売十周年を記念し、ローマ字で10を意味するxを名前にしたG'zOneTYPE-Xが発売された。

2014年京セラより、開発コンセプトやデザイン形状での事実上の後継となる“TORQUE”が3月にMVNOよりドコモキャリアでTORQUE SKT01(ただし、法人向けのSIMロックフリー端末として発売)が、7月にKDDIと沖縄セルラー電話(両者共にau)よりキャリアモデルとしてTORQUE G01(KYY24)[1]が発売された。奇しくもその後NECカシオがNECの完全子会社に戻される形でカシオは携帯電話事業からの完全撤退に至り、最後にはNECも完全撤退に至った。

2021年にはカシオ協力のもと京セラが開発したG'zOneシリーズ20周年記念特別モデルG'zOne TYPE-XXが発売。

端末

[編集]

日本(KDDI・沖縄セルラー電話(旧:IDO・DDIセルラーグループ))向け端末

[編集]

カシオ計算機時代

[編集]
C303CA(CDMA C303CA)
2000年2月17日発売。ストレート式。カメラ無し。初期型モデル。防水、耐衝撃性能が映画のストーリーに合うことから映画『ホワイトアウト』の小道具で使用された。主演の織田裕二のCM効果もあり話題を呼んだ。G'zOneシリーズとしては最初にして最後のIDO・DDIセルラーブランドで発売された機種でもあり、追加新色として発売されたマットグリーンはauブランドとして登場した。
C311CA(CDMA C311CA)
2000年9月21日発売。ストレート式。カメラ無し。
C409CA(CDMA C409CA)
2001年3月14日発売。ストレート式。カメラ無し。初のカラー液晶を搭載。高機能AI辞書変換エンジンを搭載し、連文節漢字変換が可能になった。また、このモデルはG-SHOCKのデザイナーが手がけており、G-SHOCKを彷彿させるデザインとなっておりカラーもMAKKAやMAKKIなどの限定モデルが発売されている。映画『リターナー』の小道具で使用された。
C452CA(CDMA C452CA)
2001年8月8日発売。ストレート式。カメラ無し。それまでの無骨なデザインから路線変更し、女性向けのカジュアルなデザインが特徴である。ezplus(Javaアプリ)対応機。

カシオ日立時代(CASIOブランド)

[編集]
G'zOne TYPE-R (CDMA A5513CA)
2005年7月22日順次発売。シリーズ初の折畳みボディとなって約4年ぶりに復活を遂げたモデルである。
W42CA(CDMA W42CA)
2006年6月29日発売。CDMA 1X WINに対応。シリーズ初の外部メモリ(microSDカード)対応モデル。バッテリー容量を増量し、さらにBluetoothに対応させたヤマト運輸のセールスドライバー向け、および法人向けのE03CA(CDMA E03CA)という姉妹機種がある。
W62CA(CDMA W62CA)
2008年7月19日発売。シリーズ初のKCP+BluetoothワンセグEZ FeliCaを搭載した機種。
CA002(CDMA CA002)
2009年5月29日発売。W62CAの改良型。

NECカシオ時代(CASIOブランド)

[編集]

「⇔(機種)」は似たコンセプトを持つNECブランド・ドコモ向けの端末。事実上の兄弟機種にあたる。

G'zOne TYPE-X(CDMA CAY01) ⇔ N-03C
2010年11月25日順次発売。大容量バッテリー、Wi-Fi WINに対応。G'zOneシリーズ10周年記念端末である。
IS11CA(CDMA CAI11)
2011年7月14日発売。シリーズ初のAndroid OS2.3搭載スマートフォンおサイフケータイ対応。
G'zOne TYPE-L CAL21(CDMA CAL21) ⇔ MEDIAS U N-02E
2012年11月2日発売。シリーズ初のLTEサービス「au 4G LTE」対応。インカメラ搭載。国内向けG'zOneシリーズの最終機種。

京セラ時代(G'zOneブランド)

[編集]
G'zOne TYPE-XX(KYY31)
2021年12月10日発売。製造元を京セラに移した。「au 4G LTE」対応で、シリーズ初のVoLTE対応ガラホにしてカシペン初登場。G'zOneシリーズ20周年記念端末である。G'zOne TYPE-Xの後継機種にあたる。デザインを担ったのはカシオの歴代G'zOneのチームである[2]

一覧

[編集]
機種 発売年 通信方式 本体色 寸法(幅×高さ×奥行) 重量 連続通話時間 連続待受時間 画面 カメラ その他
C303CA 2000年 cdmaOne ブラック、マットグリーン 48mm×131mm×22mm 103g 140分 230時間 127×125ドット、モノクロ液晶 なし
C311CA 2000年 cdmaOne ホワイト 48mm×131mm×22mm 103g 140分 230時間 モノクロ2階調液晶 なし
C409CA 2001年 cdmaOne ブラック、シルバー、MAKKA、MAKKI 50mm×120mm×23mm 112g 150分 200時間 120×133ドット、256色カラー液晶 なし
C452CA 2001年 cdmaOne シルバー、ブラック、ホワイト 47mm×126mm×24mm 107g 150分 200時間 120×133ドット、256色カラー液晶 なし
G'zOne TYPE-R (A5513CA) 2005年 CDMA 1X グリーンフラッグ、レッドゾーン、ブラックマーク 52mm×104mm×28mm 143g 190分 270時間 QVGAカラー液晶、白黒サブ液晶 128万画素CMOS
W42CA 2006年 CDMA 1X WIN グレイシャーホワイト、ボルケーノオレンジ、マナウスグリーン 53mm×117mm×29mm 155g 190分 240時間 QVGAカラー液晶、白黒サブ液晶あり 207万画素CMOS
W62CA 2008年 CDMA 1X WIN*1 スパークリンググリーン、バーンドブラック、フローズンホワイト 50mm×107mm×19.9mm 133g 260分 230時間*2 ワイドQVGAカラー液晶、白黒サブ画面あり 197万画素CMOS
CA002 2009年 CDMA 1X WIN*1 ブレイズレッド、ストーンブラック 50mm×107mm×20mm 134g 260分 260時間*2 ワイドQVGAカラー液晶、白黒サブ画面あり 197万画素CMOS
G'zOne TYPE-X (CAY01) 2010年 CDMA 1X WIN*1 グリーン、レッド、ブラック 52mm×125mm×21mm 179g 390分 390時間*2 *3 フルワイドVGAカラー液晶、白黒サブ画面あり 1295万画素CMOS
IS11CA (CAI11) 2011年 CDMA 1X WIN*1
WIN HIGH SPEED
カーキ、レッド、ブラック 66mm×149mm×14.5mm 155g 450分 240時間 WVGAカラー液晶 808万画素CMOS Android 2.3.3
G'zOne TYPE-L CAL21 2012年 CDMA 1X WIN*1
WIN HIGH SPEED
au 4G LTE
レッド、ブラック 69mm×134mm×14.7mm 181g 630分 460時間(3G)
350時間(LTE)
WVGAカラー液晶 808万画素CMOS(メイン)
136万画素CMOS(サブ)
Android 4.0.4
G'zOne TYPE-XX
(KYY31)
2021年 au 4G LTE
au VoLTE
リキッドグリーン、ソリッドブラック 55mm×115mm×23mm 183g 610分 340時間 FWVGAカラー液晶 1,300万画素CMOS Android 10

*1: CDMA2000 1x EV-DO Rev.A対応、*2: カロリーカウンターOFF時、*3: Wi-fi機能未使用時

アメリカ(ベライゾン・ワイヤレス)向け端末

[編集]

電気機械器具の外郭による保護等級 (IPX7) 相当の防水性能と、MIL規格「MIL-STD-810F」準拠の耐衝撃・防塵・防振・耐湿・耐塩害・耐日射性能を備える。

機種 発売年 外部
メモリ
寸法 重量 電池容量 通話
時間
待受時間 画面 カメラ 備考
G'zOne
TYPE-V
2006年 104x52x29mm 151g 1050mAh 192分 400時間 メイン:2.2インチカラーTFT液晶(240x320)
サブ:1.3インチ白黒STN液晶(100x100)
200万
画素
G'zOne
TYPE-S
2007年 97x50x29mm 131g 1050mAh 203分 170時間 メイン:1.8インチカラーTFT液晶(176x220)
サブ:1.2インチ白黒STN液晶(96x96)
30万
画素
G'zOne
BOULDER
2008年 MicroSD 100x51.3x23mm 110g 800mAh
+1540mAh
207分 212時間 メイン:2インチカラーTFT液晶(240x320)
サブ:1.2インチ白黒STN液晶(96x96)
130万
画素
G'zOne
ROCK
2009年 MicroSD 104x51x22mm 126g 1150mAh
+1600mAh
300分 630時間 メイン:2.1インチカラーTFT液晶(240x320)
サブ:0.9インチ白黒PM-OLED(96x96)
200万
画素
G'zOne
BRIGADE
2010年 MicroSD 112x56x24mm 170g 1440mAh 360分 760時間 メイン:2.9インチカラーTFT液晶(240x400)
サブ:1.2インチ白黒PM-OLED(128x96)
320万
画素
QWERTYキー
G'zOne
Ravine
2010年 MicroSDHC 110.0x52.0x21.3mm 130g 1140mAh
+1600mAh
250分 490時間 メイン:2.2インチカラーTFT液晶(240x320)
サブ:1.35インチ白黒メモリ液晶(96x96)
320万
画素
G'zOne
COMMANDO
2011年 MicroSDHC 129x65.6x15.3mm 154.6g 1460mAh 450分 270時間 メイン:3.6インチカラーTFT液晶(480x800) 500万
画素
Android 2.2
G'zOne
Ravine2
2011年 MicroSDHC 110.0x50.6x21.1mm 137g 1150mAh 278分 510時間 メイン:2.2インチカラーTFT液晶(240x320)
サブ:1.38インチカラーSTN(128x128)
320万
画素
G'zOne
COMMANDO 4G LTE
2013年 MicroSDHC 129.8x68.1x13.7mm 174.8g 1800mAh メイン:4.0インチカラーTFT液晶(480x800) 810万
画素
Android 4.0

韓国(LG U+)向け端末

[編集]
canU 502S
2005年12月発売。G'zOne TYPE-Rがベース。
G'zOne CA-201L
2013年3月18日発売。CAL21がベースとなっているが外観が若干異なっており、Felicaの代わりにNFCが搭載されている。また、ROMの容量もCAL21の8GBから16GBへと増量されている。

注釈

[編集]
  1. ^ KDDIでは明確に後継機種とは謳っていないが、販促パンフレットでG'zOne IS11CA、G'zOne TYPE-Lとの性能比較を掲載している。
  2. ^ auからG'zOne20周年モデル「G'zOne TYPE-XX」が登場 カシオが商品デザインを担当(ITmedia Mobile) - ITmedia 2021年8月2日(同年8月4日閲覧)。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]