阿賀野川釜ノ脇橋梁
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阿賀野川釜ノ脇橋梁 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 福島県喜多方市 |
交差物件 | 阿賀川 |
用途 | 鉄道橋 |
路線名 | 磐越西線 |
管理者 | 東日本旅客鉄道 |
施工者 | アメリカン・ブリッジ |
開通 | 1913年(大正2年)8月1日 |
座標 | 北緯37度36分47.9秒 東経139度42分9.8秒 / 北緯37.613306度 東経139.702722度 |
構造諸元 | |
形式 | トラス橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 158.800 m |
最大支間長 | 90.678 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
阿賀野川釜ノ脇橋梁(あがのがわかまのわききょうりょう)は、福島県喜多方市の阿賀川に架かる東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越西線の鉄道橋である。
概要
[編集]岩越線(現・磐越西線)の山都駅 - 野沢駅間の延伸工事に伴って1913年(大正2年)に完成した。荻野駅 - 尾登駅間の阿賀川に架かる全長158.8 mの橋梁である。
建設当時、この付近の阿賀川にはダムが無く、深い谷間に水深が15メートルもあり、速い流れで中央に足場が作れないため、中央部のトラスはジョン・ワデルが提案したカンチレバー式架設工法(張出し式架設工法)、すなわち両側のトラスより少しずつ橋を延伸し、橋の中央で双方を連結する方法で架設された、日本初のカンチレバー架橋である。
また、阿賀野川徳沢橋梁、阿賀野川深戸橋梁に関しても、架設地点の水深・流量・流速が大きいため、カンチレバー式架設工法を採用しており、かつ経費削減を図るために3橋梁とも共通設計となっている。
2016年に「磐越西線鉄道施設群」の一部として、土木学会選奨土木遺産に選ばれる[1][2]。
構造
[編集]中央部の1支間が単線下路式曲弦プラットトラス(ピン結合)、残り2支間が単線下路式プラットトラスである。トラスはアメリカン・ブリッジ製である。
周辺
[編集]脚注
[編集]- ^ “平成28年度 土木学会選奨土木遺産 認定 磐越西線鉄道施設群”. 福島県立博物館. 2 Mar 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月9日閲覧。
- ^ “土木学会 平成28年度選奨土木遺産 磐越西線鉄道施設群”. www.jsce.or.jp. 2022年6月9日閲覧。
参考文献
[編集]- 『明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第5報)米国系トラス桁その2』 (PDF) - 小西純一・西野保行・淵上龍雄著。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 開業から間もない頃(1917年以前)の絵はがき(土木学会)
- 歴史的鋼橋 阿賀野川釜ノ脇橋梁(土木学会) — 橋に関する詳細なデータがある。
- 岩越線阿賀野川釜ノ脇橋梁架設工事報告書(工学会誌369巻・土木学会付属土木図書館) (PDF) — ジョン・ワデル設計の図面がP.70-71に掲載されている。
- 平井謙編『岩越線阿賀野川釜脇橋梁写真帖』大森写真館、1913年(国立国会図書館デジタルコレクション)建設中の写真が多数掲載