黎 元洪(れい げんこう)は、清末民初の軍人・政治家である。第2代、5代中華民国大総統。字は宋卿。 周囲から「謹厚」とも「柔暗」とも言われる性格のためか、清の軍人だったが辛亥革命時には反乱軍の大将に推され、また辛亥革命後の北洋軍閥政府時代には安徽派・直隷派にそれぞれ傀儡として大総統に推された。反対勢力とのあいだの緩衝勢力として擁立された結果、2度も大総統となった人物。軍人出身とはいえ、中華民国期には軍事力を背景としていない政治家でもあった。