の
かな文字の一つ
の、ノは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。
平仮名 | |
---|---|
文字 |
の |
字源 | 乃の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-46 |
Unicode | U+306E |
片仮名 | |
文字 |
ノ |
字源 | 乃 |
JIS X 0213 | 1-5-46 |
Unicode | U+30CE |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | NO |
訓令式 | NO |
JIS X 4063 | no |
アイヌ語 | NO |
発音 | |
IPA | no̞ |
種別 | |
音 | 清音 |
五十音図において第5行第5段(な行お段)に位置する。な行音は清音でありながらその子音は有声子音であり、濁音や半濁音は持たない。
概要
- 現代標準語の音韻: 上歯茎に舌をつけて発音する鼻音である有声子音/n/と、母音おから成る。
- 五十音順: 第25位のかな。
- いろは順: 第26位。「ゐ」の次。「お」の前。
- 平仮名「の」の字形: 「乃」の草体
- 片仮名「ノ」の字形: 「乃」の左の部分 (第1画)
- 変体仮名 (能)
- ローマ字: no
- 点字:
- 通話表: 「野原のノ」
- モールス信号: ・・--
- 手旗信号:3
- 発音:
の に関わる諸事項
中華圏における「の」
2000年以来、中国、香港や台湾などの中国語圏(中華圏)において、主に看板や商品パッケージ 、TVタイトルなどで、中国語の「的」や「之」の意味で平仮名の「の」を使用することが流行している[5]。
中国語では、通常「の」を「的」の発音(普通話で[de] と発音)で読み、大陸で使用されているピン音入力の文字入力ソフトの大半でも[de] という発音の文字として「の」が登録されている[6][7]。この「の」の用法は、日本の仮名文字が中国語の簡体字の一種として用いられている数少ない例で、他には「衞」(衛)の簡体字「卫」の字母となった片仮名「ヱ」の例がある[8]。
- 香港には、「優の良品/AJI ICHIBAN」という菓子のチェーン店がある。
- 康師傅は、「鮮の毎日C」というジュースを発売している。
脚注
- ^ “野田市の市章”. 野田市役所総務部総務課 (2022年11月7日). 2023年4月25日閲覧。
- ^ 「マンガの聖地!東京・豊島区のトキワ荘マンガミュージアムへ」『ORICON NEWS』2020年12月4日。2023年12月31日閲覧。
- ^ “石ノ森章太郎ルーツを探る”. 石森プロ. 2023年12月31日閲覧。
- ^ “広報用画像について” (PDF). 特別展:手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから. 大阪歴史博物館. 2023年12月31日閲覧。
- ^ “「~の~」中国でなぜ人気? 日本の文字で商品名に高級感、好印象… 発端はあの飲み物だった”. 西日本新聞 (2022年1月13日). 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月17日閲覧。
- ^ @nifty:デイリーポータルZ:中国に日本の「の」が浸透した
- ^ Blog版香港中国熱烈歓迎唯我独尊
- ^ 「卫」の経緯については、ゑ#現代の用法を参照。