先日、犬に霊感はあるのかという記事の監修を依頼され、困惑しながらも面白そうだったので喜んで引き受けた獣医師youです。
なんだか、書いていたら霊感はありそうな気がしてしまう記事が出来上がりました。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;筆者です。動物のお医者さんやってます。割とポンコツです。
見えない誰かと喋っていると思われているが…
話しかけているのに無視されているだけ。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
世間という見えないものと常に戦っている。
若干、自意識過剰……( ' ^'c彡☆))Д´) パーン
;よく泣くジャイアン。3歳児。新人1号。おたまと呼ばれる。
最近、電気の点いていないトイレでも入れるようになった。
えらい。
;アヒル先生。新人2号。後頭部にも毛が生えてきた1歳児。
こちらも見えない何かと話すのは得意。
見えない誰かには言葉が通じているのでしょうか。
:訳あって集まって来た動物たち。
:院内犬おこげ。誰もいないはずの院長室に行って吠える。毎日。
怖っ
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ワンちゃんには、ヒトには見えないものが見えている…それって霊感とも言えるんじゃないの
というお話です。
確かに、人には見えない波長の光が見えたり、小さい音を聞き分けたり、匂いにも敏感だったり…優れた能力をたくさん持っている生き物です
もしかしたら霊もみることができるのでは…ということですが、霊感の全く無い私にとってはわかりません。
漫画を読んでいて、他人に見えないものが見えてしまっても幸せになれる気がしないのです。
余計なものは見えないに越したことはない、と思っております。
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この病気の最終回!
犬の甲状腺機能低下症
比較的多い病気なので、高齢のワンちゃんと一緒に暮らしている方はにはぜひ覚えておいてほしい病気です。
最終回は、治療のお話。
これもそこまで難しい治療をするわけではありませんが、治療に反応しやすい、しにくいはあるので安定するまでは時間がかかるかもしれません。
ここまでの復習も兼ねてどうぞ
【イヌ】最近、歳とったせいかボーッとしてる?甲状腺機能低下症かも。①
【イヌ】最近、歳とったせいかボーッとしてる?甲状腺機能低下症かも。②
【イヌ】最近、歳とったせいかボーッとしてる?甲状腺機能低下症かも。③
○基本的にお薬を飲んで維持していく病気
治療は、「お薬を飲むだけ」と言ってしまえばそれまでなのですが…
病気の本質として、甲状腺ホルモンが足りていないので、甲状腺ホルモンを口から摂取する治療になります。
ただし、どのくらいの量が体に合っているのかを見極める必要があります。
定期的に病院に通う必要があるということも付け加えておきます。
○お薬の適正量を見極めるには…
定期的に甲状腺ホルモンの値を測定することでお薬の適正量を決めていきます。
採血による検査となりますが、比較的高額検査になるということを補足しておきます。
どの甲状腺ホルモンを測定するかにもよりますが、1〜2万円ほどになることが多いと思われます。
もちろん症状もみながらですが、症状によって改善が見られる期間が違ってくるのでお薬の量を決める指標としては参考程度になります。
・元気低下→改善は1週間ほどで見られてくることが多い
・高脂血症・貧血→数週間
・皮膚症状など→数ヶ月
ちなみに、お薬の投与量が多すぎると甲状腺機能亢進症という別の病気にかかってしまいます
○お薬はずっと飲んでいく事になる。
「このお薬を飲めば治るのね」と聞かれることがありますが、そうではありません。
多くは甲状腺自体が破壊・変性されることでホルモンが出なくなっているので、調子がいいのはお薬を飲んでいるときだけです。
つまり、完治しません。
ということは、甲状腺ホルモンを一生補充していくことになります。
○治らないってことは…寿命が短いってこと
甲状腺が悪い、と言っても原因は様々なので一概には言えません。
ただ、甲状腺自体が破壊されている場合がほとんどなので、コレに関して言えばお薬の用量さえ決まってしまえば、予後はかなり良いです。
ですので、早めにお薬を飲み始めることでワンちゃんの生活の質も上がります
他の病気が原因で甲状腺ホルモンが少なくなっているパターンや、先天性と言って生まれ持って甲状腺ホルモンが出にくい・効きにくい場合は重症度によって様々です。
約1ヶ月にわたって解説してまいりましたがいかがだったでしょうか。
甲状腺ホルモンのお薬自体はそこまで高価なものでもないので、治療費が気になる方も一度相談してみたらいかがでしょうか。
では、皆様、今日も良い1日をお過ごしください
私は寝ます
(執筆は毎回深夜に行っております。)
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“明日から使える生き物の不思議クイズ”
Q;神社や公園にいるハトは1年に何回ヒナを育てる
A:1回
B:2回
C:6回
A;
普通の鳥さんは、ヒナを育てるために栄養豊富なエサを運ばないといけません。
特に動物性タンパク質が必要らしく、毛虫などが多い季節に繁殖します。
ところが、ハトはヒナにピジョンミルクというものを体内でつくり出してヒナに与えています。
このピジョンミルクとやら、めっちゃ栄養価が高い。
ヒトの母乳に比べて、タンパク・脂肪ともに数倍も高いそうです。
こんな栄養豊富なミルクを自分でつくれるので、季節を問わず(冬場はさすがに繁殖しないみたいですが…)ヒナを育てられます。
なので、答えはCの「6回」
だからあれだけたくさんいるんですね。
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〜番外編〜
「金縛り」
冒頭の獣医師youのお話から関連しているのかいないのか、
金縛りって皆さんかかった?なった?ことありますか
私は疲れているとよく金縛りに合います。
意識はしっかりしていて、周りの声も聞こえているのに目は開かないし、身体に力が入らず動かない状況。
これ慣れてくると、割とおもしろい。
特に、起きなきゃ!と奮闘している時が
一番面白みが増します
一生懸命まぶたや手に神経を集中するのに動かないんですよね
しかも、周りは寝ていると思っているので、普段聞けない本音が聞こえてきたりもします。
(悪口だと嫌ですけど)
小さい頃は金縛りとは影武者が自分の上に乗っかっていて、だから起こる!と、本気で信じていたので、自分は霊感がある!と思い込んでいたのですが…
特にオチはありません。
長々と失礼いたしました。
金縛り、もしなったら自分の体がコントロールできない感覚を是非楽しんでみてください笑
今週はここまで!
最後までお付き合い頂きありがとうございます!
また、来週