穀物法(こくもつほう、英語: Corn Laws)とは、イギリスの穀物取引に関する法律である。特に、1815年から1846年にかけて施行されていた法が知られている。穀物価格の高値維持を目的としており地主貴族層の利益を保護していたが、安価な穀物の供給による労働者賃金の引き下げを期図した産業資本家を中心とする反穀物法同盟などの反対運動の結果、撤廃され自由貿易体制が確立した。このときはヨーロッパ全体が不作であり、撤廃は結果としてフランスでのスタグフレーションを促し大規模なものにした。ひいては1848年革命の遠因ともなった。