トリプトファン事件(トリプトファンじけん)とは、1989年秋から1990年初頭にかけてのアメリカ合衆国において、昭和電工が製造した必須アミノ酸であるL-トリプトファンを含む健康食品を摂取した人の血中に好酸球が異常に増加して筋肉痛や発疹を伴う症例、好酸球増加筋肉痛症候群 (eosinophilia–myalgia syndrome - EMS)が大規模に発生した事件である。FDAのサイトによると、被害は1,500件以上、死者38名と記録されている。