や

• 平仮名
• 五十音図: や行 あ段
• いろは順: 29番目
• 字源: 也の草体
• 片仮名:ヤ
• ローマ字:ya
• Unicode
  • 16進: 3084 や
  • 10進: 12420 や

• /ya/

 

や【矢、箭】

1. 古代から近世以前に用いられた武器で、直線の棒の端に重りをつけ、その反対側に羽等をつけたもの。重りとして鋭く重い金属（鏃（やじり））などをつけ、弓によってとばすことにより貫通力を得、遠方の相手に対しての攻撃も可能となる。また、鏃に代えて発火物をつける場合もある。現代においては、スポーツや娯楽のほか、お守などとして残る。
2. （速く一直線に飛ぶ性質や、攻撃は一斉に襲うことが多かったことから）速いものや、次から次へと連続するものの例え。
   • 矢の催促。矢面に立つ。

• 鏑矢（かぶらや）
• 破魔矢
• 矢印（やじるし）
• 矢筒（やづつ）
• 矢作（やはぎ）
• 矢文（やぶみ）

• 光陰矢の如し

• つがえる
• 箙（えびら）

【八】

1. 「七（なな）」に一を加えた数の和語。序数としては、「七」の次、「九（ここの）」の前の数。

• 四（よ）に対する倍数の母音変化とも言われる。

  （参考）一（ひ）→二（ふ）、三（み）→六（む）

【輻】

1. 車輪の車軸と輪環部分をつなぐ骨組み。スポーク。

【嫌、厭】

1. いやが転じたもの。いや。
   • 走るのはやだ。
   • やな感じ。
   • あらやだ大変。
   • 謡というものは読んでわかる所を、やにむずかしい節をつけて、わざと分らなくする術だろう。（夏目漱石『坊っちゃん』）

1. (近畿, 西日本, 北陸, 福岡, 四国, 方言) 西日本、特に関西・北陸などでみられるじゃの変化。
   • ほんなら、こんなもんでええやろか。
   • 昔ここは空き地やってな、みんなでよう遊んだもんや。

1. 同種のものごとを並べてあらわす。「と」よりも限定が厳しくなく、挙げたものごと以外のことも暗に含みうる。
   • お年寄りや体の不自由な方に席を譲る。
   • 羊や山羊などが放し飼いにされている。
2. （接続助詞）するとすぐに。するが早いか。
   • 形勢不利と見るや、一転して賛成に回った。
   • 部屋に入るやいなや大声で話しはじめた。
3. （終助詞）親しい関係にある者や、目下の人につけて呼ぶ。
   • よしおや、よく来たね。
4. （係助詞）はの変化。「動詞連用形+や+しない/せぬ」などの形で用いる。
   • なんにも言いやしない。
5. 俳句における切れ字、詠嘆の対象であることを示す。

1. くだけた挨拶や呼びかけ。関連語 やあ、よ
   • や、元気だったか？
2. 警戒や驚き。関連語: む、ん

1. 親しい関係にある者や、目下の人につけて呼ぶ。
   • 坊や、婆や

【屋】、【家】

1. 屋号を構成する。
   • 音羽屋。三河屋。鍵屋。玉屋。
2. 商売や職業を表す。
   • 八百屋。魚屋。果物屋。自転車屋。文房具屋。
3. ある傾向が強い人を表す。
   • 頑張り屋。壊し屋。分からず屋。のんびり屋。
4. あることを専門にしていることを、軽侮又は謙遜して用いる。
   • 「彼は何でも屋だ」「私は、単に物理屋ですから」