佐伯有清
佐伯 有清 (さえき ありきよ、1925年(大正14年)3月2日 - 2005年(平成17年)7月19日)は、日本の歴史学者。
人物情報 | |
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生誕 |
1925年3月2日 日本 東京市赤坂区 |
死没 | 2005年7月19日 (80歳没) |
出身校 | 名古屋大学、東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 日本史(日本古代史) |
研究機関 | 北海道大学、成城大学 |
学位 | 文学博士 |
経歴
編集1925年、東京市赤坂区で生まれた。名古屋大学文学部国史学科で学び、1952年に卒業。東京大学大学院国史学専攻に進み、1957年に修了[1]。
1952年より母校の法政大学第二高校に勤務した。後に同校長[1]。1962年、学位論文『新撰姓氏録の基礎的研究』を名古屋大学に提出して文学博士号を取得[2]。1971年、北海道大学教授に就いた。1983年、成城大学教授に転じた[1]、1995年に成城大学を退任。
受賞・栄典
編集研究内容・業績
編集専門は日本史で、日本古代史。その研究内容は大きく下記の3つに分けられる。
- 佐伯有清記念歴史図書館 清心館
著書
編集- 著書
- 『新撰姓氏録の研究』(全9冊) 吉川弘文館 1971-84
- オンデマンド版 2007
- 『古代史の謎を探る』読売新聞社 1973
- 『邪馬台国 研究史』吉川弘文館 1974
- 『戦後の邪馬台国 研究史』吉川弘文館 1975
- 『古代氏族の系図 学生社 1975
- 『古代史への道』吉川弘文館 1975
- 『広開土王碑と参謀本部』吉川弘文館 1976
- 『日本古代史の風貌』吉川弘文館 1977
- 『日本古代の政治と社会』吉川弘文館 1978
- 『最後の遣唐使』講談社現代新書 1978
- 『古代の東アジアと日本』教育社歴史新書 1979
- 『研究史 広開土王碑』吉川弘文館 1981
- 文庫化 講談社学術文庫 2007
- 『日本古代氏族の研究』吉川弘文館 1985
- 『日本の古代国家と東アジア』雄山閣(古代史選書) 1986
- 『伴善男』吉川弘文館(人物叢書 新装版) 1986[13]
- 『慈覚大師伝の研究』吉川弘文館 1986
- オンデマンド版 2013年[14]
- 『柳田国男と古代史』吉川弘文館 1988
- 『円仁』吉川弘文館(人物叢書) 1989[15]
- 『智証大師伝の研究』吉川弘文館 1989
- オンデマンド版 2013年[16]
- 『円珍』吉川弘文館(人物叢書) 1990
- オンデマンド版 2024年 ISBN 9784642751926
- 『聖宝』吉川弘文館(人物叢書) 1991
- オンデマンド版 2020年[17]
- 『伝教大師伝の研究』吉川弘文館 1992
- オンデマンド版 2013年[18]
- 『最澄とその門流』吉川弘文館 1993
- 『若き日の最澄とその時代吉川弘文館』 1994
- 『古代東アジア金石文論考』吉川弘文館 1995
- オンデマンド版 2023年[19]
- 『最澄と空海 交友の軌跡』吉川弘文館 1998
- 『悲運の遣唐僧 円載の数奇な生涯』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー) 1999
- オンデマンド版 2017[20]
- 『魏志倭人伝を読む』上:邪馬台国への道 吉川弘文館(歴史文化ライブラリー) 2000
- 『魏志倭人伝を読む』下:卑弥呼と倭国内乱 吉川弘文館(歴史文化ライブラリー) 2000
- オンデマンド版 2018年[21]
- 『新撰姓氏録の研究 拾遺篇』吉川弘文館 2001
- 『高丘親王入唐記 廃太子と虎害伝説の真相』吉川弘文館 2002
- オンデマンド版 2018年[22]
- 『邪馬台国論争』岩波新書 2006[23]
- 共編著
- 『日本古代史論考』吉川弘文館 1980
- 『邪馬台国基本論文集』(全3巻) 創元社(創元学術双書) 1981-1982
- 『日本古代政治史論考』吉川弘文館 1983
- 『日本古代中世史論考』吉川弘文館 1987
- 『三国史記倭人伝』編訳・解説、岩波文庫 1988
- 『雄略天皇とその時代 古代を考える』吉川弘文館 1988
- 『日本古代氏族事典』雄山閣出版 1994
- 新装版2015年、第三版2021年
- 『邪馬臺国論考』(全3巻)橋本増吉共編、平凡社(東洋文庫) 1997
- ワイド版 2009年
- 『日本古代中世の政治と文化』吉川弘文館 1997
- 『日本古代中世の政治と宗教』吉川弘文館 2002
- 注校
- 記念論集
- 『日本古代の伝承と東アジア』佐伯有清先生古稀記念会編、吉川弘文館 1995
- 『日本古代の祭祀と仏教』
- 『日本古代の社会と政治』
- 『日本古代史研究と史料』 青史出版 2005
- 「傘寿記念論集」の予定であったが追悼出版となった。略年譜及び全著作目録がある。
外部リンク
編集脚注
編集- ^ a b c “佐伯 有清”. www.yoshikawa-k.co.jp. 吉川弘文館. 2022年7月9日閲覧。
- ^ CiNii(学位論文)
- ^ “父想い「佐伯有清記念歴史図書館」設立 歴史書など28,000冊展示 | 海老名・座間・綾瀬”. タウンニュース (2017年11月17日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ ISBN 9784642009157
- ^ ISBN 9784642009164
- ^ ISBN 9784642009171
- ^ ISBN 9784642009188
- ^ ISBN 9784642009195
- ^ ISBN 9784642009201
- ^ ISBN 9784642009218
- ^ ISBN 9784642009225
- ^ ISBN 9784642009232
- ^ ISBN 9784642050517
- ^ ISBN 9784642042321
- ^ ISBN 9784642051583
- ^ ISBN 9784642042345
- ^ ISBN 9784642751940
- ^ ISBN 9784642042338
- ^ ISBN 9784642722858
- ^ ISBN 9784642754637
- ^ 上:ISBN 9784642755047、下:ISBN 9784642755054
- ^ ISBN 9784642723688
- ^ 遺著
- ^ 「伴信友」「大国隆正」の校注を担当。
- ^ 巻五~十六の訳注を担当。