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出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
大和物語
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第一段
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亭子(ていじ)の帝いまはおりゐたまひなんとするところ、弘徽殿(こきでん)のかべに、伊勢の御(ご)のかきつけける、
わかるれどあひもおしまぬ百敷(もゝしき)を見ざらむことのなにか悲しき
とありければ、みかどご覧じて、そのかたはらにかきつけさせたまうける、
身ひとつにあらぬばかりををしなべてゆきかへりてもなどか見ざらむ
となむありける。
カテゴリ
:
日本文学
日本の書物