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SMAIL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SMAIL
開発元 PicoLix Design
初版 1998年7月7日 (26年前) (1998-07-07)
最新版
5.02 / 2024年8月4日 (3か月前) (2024-08-04)
対応OS Microsoft Windows
サポート状況 開発中
種別 電子メールクライアント
ライセンス フリーウェア
公式サイト Picolix Design(ピコリックス・デザイン)
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SMAIL(エスメール)は、PicoLix Design (ピコリックス・デザイン)のEva Library(苗場翔)が製作したMicrosoft Windows向けコマンドライン送信専用の電子メールクライアント

概要

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SMAILは、Windowsのコマンドプロンプト(またはMS-DOSプロンプト)から起動して利用できるCLIプログラムで送信専用の電子メールクライントである。[1] 複数ファイルの添付、複数CC/BCCの指定、重要度の指定などが可能。POP before SMTP/APOPやSMTP認証(AUTH CRAM-MD5,AUTH PLAIN,AUTH LOGIN,AUTH XOAUTH2)等にも対応している。 SSL接続 TLS接続(TLSv1.0~TLSv1.3)に対応しSMTPS/POPS(SMTP/POP over SSL, STARTTLS) が利用できる。 UTF8/8bit/base64/quoted printableに対応。 SSL通信にはOpenSSLを搭載しており、都度バージョン対応を行っている。 [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
Gmail OAuth2,Microsft Office365 OAuth2のリフレッシュトークン取得用のGUIツール SmailRefreshToken.exeが付属している。 HTML形式のメール送信をサポートしている。

特徴

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SMAILの特徴は、以下の通りである。

1998年にリリースされ、バッチ処理に組み込んで利用するユーザが多い。[14]システムの自動監視の結果内容のメール送信の組み込みにも適している。 [15] [16] [17] [18] [19] [20] WEBサービスからの起動も可能で、特にSSL接続 TLS接続を有するメールサーバへの送信に対応している。 フリーウェアーで、商用利用も可能(ただし商用の場合は、使用開始連絡が必要である。)

なお、Windows 7、Windows Server 2008 以降のタスク スケジューラでは、メール送信のトリガーは機能するが実行は非推奨とされ、Windows 8、Windows Server 2012 では、ついにメール送信のトリガーは機能しなくなった。そのため、SMAIL のようなメール送信組み込みの有用性はさらに高まっている。

主なバージョン

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メールヘッダーの主な追加対応
バージョン リリース日 メールヘッダー
2.0b 1999年9月28日
X-Priority:
3.00 2004年1月11日
X-mailer:
4.07 2007年3月3日
Message-ID:
4.30 2021年8月29日
In-Reply-To: References:
メールプロトコルの主な追加対応
バージョン リリース日 メールプロトコル
3.02 2004年1月21日
POP before SMTP
3.04 2004年3月25日
APOP
3.05 2004年4月18日
SMTP認証(AUTH CRAM-MD5,AUTH PLAIN,AUTH LOGIN)
4.00 2005年1月25日
POP/SMTP over SSL (SSLv2,SSLv3,TLSv1)
4.01 2005年2月19日
POP over SSL
4.12 2011年4月17日
STARTTLS
4.21 2018年12月23日
TLSv1.3
4.26 2020年11月1日
SMTP認証(Gmail OAuth2 )
4.29 2021年6月22日
SMTP認証(Microsft Office365 OAuth2)
OpenSSL対応状況
バージョン リリース日 OpenSSLバージョン
4.00 2005年1月25日 0.9.7.e
4.02 2005年8月21日 0.9.8
4.09 2007年12月3日 0.9.8g
4.10 2010年3月29日 1.0.0
4.12 2011年4月17日 1.0.0d
4.14 2012年6月23日 1.0.0e
4.18 2014年4月20日 1.0.0g
4.191 2016年3月6日 1.0.2f
4.20 2017年1月23日 1.0.2j
4.21 2018年12月23日 1.1.1a
4.23 2020年3月17日 1.1.1e
4.24 2020年9月22日 1.1.1g
4.25 2020年9月23日 1.1.1h
4.27 2020年12月12日 1.1.1i
4.28 2021年4月3日 1.1.1k
4.30 2021年8月29日 1.1.1l
5.00 2022年4月29日 1.1.1n,3.0.2(64ビット版)
5.01 2022年11月3日 1.1.1s,3.0.7(64ビット版)
5.02 2024年8月4日 3.3.1(32/64ビット版)

外部リンク

[編集]

脚注

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  1. ^ ベクター - 【レビュー】ベクター 新着ソフトレビュー”. www.vector.co.jp. 2004年10月13日閲覧。
  2. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 アップデート情報 5月12日”. forest.watch.impress.co.jp. 2003年5月12日閲覧。
  3. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 アップデート情報 1月16日”. forest.watch.impress.co.jp. 2004年1月16日閲覧。
  4. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 9月25日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2020年9月25日閲覧。
  5. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 11月4日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2020年11月4日閲覧。
  6. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 12月14日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2020年12月14日閲覧。
  7. ^ CVE.report - Social Mentions / 脆弱性対応情報 CVE-2021-23840 ―”. 2021年2月26日閲覧。
  8. ^ CVE.report - Social Mentions / 脆弱性対応情報 CVE-2021-23841 ―”. 2021年2月26日閲覧。
  9. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 2021年4月5日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2021年4月5日閲覧。
  10. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 2021年6月22日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2021年6月22日閲覧。
  11. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 2021年8月29日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2021年8月29日閲覧。
  12. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 2021年9月14日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2021年9月14日閲覧。
  13. ^ 窓の杜 - 【NEWS】窓の杜 2022年11月7日ダイジェストニュース‐ソフトウエア―”. forest.watch.impress.co.jp. 2022年11月7日閲覧。
  14. ^ アイティメディア - 【Wgetとメールを使ったお手軽サーバ死活監視 (2/2)”. www.atmarkit.co.jp/. 2013年7月17日閲覧。
  15. ^ 2008年 種の多様性調査(神奈川県)報告書 13頁
  16. ^ 2008年 WebGIS を用いた野生動物目撃情報登録システムの開発 3頁
  17. ^ 第17回地理情報システム学会講演論文集 503頁
  18. ^ 山崎俊彦「環境の構築と簡単なサンプルの作成」『映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア』第64巻第1号、映像情報メディア学会、2010年1月、71-75(p.73)、doi:10.3169/itej.64.71ISSN 13426907NAID 110009669452 
  19. ^ 金井塚祐子, 諏訪敬祐「Kinectを用いた重度障がい者のための支援システム」(PDF)『東京都市大学横浜キャンパス情報メディアジャーナル』第18号、東京都市大学環境情報学部情報メディアジャーナル編集委員会、2017年4月、42-49(p.44)、ISSN 2187-8390NAID 40021231580NDLJP:10950266 
  20. ^ メール機能付き監視カメラ 2頁

参考文献

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