バトゥカーダ
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バトゥカーダ(ポルトガル語:batucada)はブラジル音楽のサンバのサブスタイル。主にメロディーや歌のない、「打楽器のみの演奏」を指して言う。またエスコーラ・ジ・サンバやブロコでは,バテリアと呼ばれる打楽器隊により構成された打楽器演奏をいう。
概要
[編集]ペピニキ(ヘピーキ)、スルド、アゴゴ(ラテンパーカッションでいうベル、またはカウベル)、カイシャ(ドラムセットのスネアに充当する)、クイーカ、ティンバ(もしくはチンバゥ)、パンデイロ、ヘコヘコ(キューバ系、ラテンパーカッションでギロに充当する)、アピート(ホイッスル)、タンボリン[1]等の打楽器などにより演奏される。
バトゥカーダのスタイルは経年によりかなり変化している。日本の打楽器隊では約10~15年位前のスタイルに準じているが、ファンキ(ブラジルでいうファンク)や、マラカトゥなどブラジル北東部のリズムなどを、アレンジしたものもあり多岐に渡る。
バトゥカーダのパターンは以下のようなものがある。
- ブレッキ(英語のブレーキ)
- 演奏途中でいったん演奏を止めて、またすぐに演奏を始める。パラジーニャと似ているが、これは小休止の後すぐに演奏を始めるパターン。これはいわば、ジャンボ・ジェット機が滑走路の切れる離陸間際でストップさせ、そこからまた離陸態勢に持っていくようなことで、通常の音楽では考えられない超技巧的な演奏であるといわれる。
- パラジーニャ
- オンダ(波)
- 演奏が大きく波を打っているようなリズム。
- ファンキ(ファンク)
- ファンクのリズム。1997年、ヴィラドウロというエスコーラによって導入され、一時期はどのバテリアも演奏に取り入れた。
主な楽曲
[編集]ブラジル以外も含む
- セレブレーション・スート - アイアート・モレイラ
- バトゥカーダ・スート - ティナ・マリー
主なミュージシャン
[編集]- オロドゥム
脚注
[編集]- ^ “World Music Instrument: The Brazilian Tamborim”. Centerforworldmusic.org. 07 September 2021閲覧。
関連項目
[編集]- アイアート・モレイラ - アルバム"Promise of the sun"で同名の曲を発表している。