クロラッパタケ
クロラッパタケ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Craterellus cornucopioides (L.) Pers. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
黒喇叭茸 |
クロラッパタケ(学名:Craterellus cornucopioides)はアンズタケ科クロラッパタケ属の食用キノコ[1]。ブラック・トランペット(black trumpet)、死のトランペット(trumpet of the dead)、フランス語由来のトランペット・デ・モール(trompette des morts)などとも呼ばれる[1][2]。ラッパのような形で、フランス料理の食材にもなる。
生態と分布
[編集]夏から秋にかけて、コナラ・ミズナラなどブナ科やシラカバの広葉樹林や、トドマツ・カラマツなどの針葉樹、またはこれらの混生林の地上に生え、群生あるいは束生する[1][3][4]。世界的に分布している[1]。子実体は一度発生すると長持ちし、1か月ほど姿を見ることができる[4]。
形態
[編集]高さ5 - 11センチメートル (cm) ほどの細長いラッパ型をしている[1][3][4]。傘は薄い膜質で、径は3 - 7 cm[4]。傘と柄の境は不明瞭であり、柄の基部まで空洞が続いている[1]。ラッパの内側にあたる部分は細かいササクレに覆われており、暗褐色から灰褐色の色をしている[1][3]。外側の胞子ができる子実層は、細かなヒダと皺に覆われていて、灰色を帯びる[4]。
食用
[編集]肉質が非常にやわらかく、ヨーロッパでは煮込み料理やスープ料理に用いられている[1][3]。特にフランス料理では一般的に使われていることはよく知られている[4]。卵との相性が良く、ピューレにしたものは、鳩、鴫、鶉などと合わせて用いられる[2]。
日本でも自生しているが、食材としての馴染みは薄く[4]、香りが弱いために料理に使われることはあまりない[1]。過食すると腸閉塞を起こすともいわれるが確かではない[4]。和風料理では、下処理をしてから鉄板焼き、すまし汁、けんちん汁、茶碗蒸し、バター炒めなどに利用する[4]。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 瀬畑雄三 監修、家の光協会 編『名人が教える きのこの採り方・食べ方』家の光協会、2006年9月1日。ISBN 4-259-56162-6。