[go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

カシワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カシワ
カシワの葉と樹皮(東京都・2006年5月)
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: コナラ属 Quercus
亜属 : コナラ亜属 subgen. Quercus
: Mesobalanus
: カシワ Q. dentata
学名
Quercus dentata Thunb. (1784)[1]
シノニム
和名
カシワ(柏)、
ホソバガシワ[1]
タチガシワ[1]
オオガシワ[1]
英名
Daimyo Oak

カシワ(柏[5]・槲[6]学名: Quercus dentata)は、ブナ科コナラ属落葉高木日本・朝鮮半島・中国の東アジア地域に分布しており、痩せ地でも生育し、海岸で群落になっているところもある。葉は、かつて料理を盛るために使われ、端午の節句の柏餅を包む葉としても知られる。でも葉が落葉せずに枝に残ることから、日本ではが宿る縁起木とされている。

形態

[編集]

落葉広葉樹高木で、樹高は10 - 15メートル (m) ほどになる[6][5]。樹皮は黒褐色で、不規則に縦方向の裂け目が入り、深い割れ目もできる[6][7]。一年枝は太くて稜があり、褐色で毛があり、皮目が目立つ[7]

は短い葉柄がついて枝先に集まって互生[5]、長さ10 - 30センチメートル (cm) の倒卵形から広卵形で大きく、葉縁に沿って波状の大きな鋸歯がある[8][6]。新葉には軟らかい毛が密生する[5]。秋になると紅葉し、黄褐色や赤褐色に色づく[9]。派手さはないが、条件がよいと鮮やかな橙色となり、時に赤色も混じる[10]。紅葉が終わった後、枯れた葉は褐色に変わり、その多くは春まで枝についたまま新芽が出るまで落葉せずに残っている[6][5][11]

花期は晩春から初夏(5 - 6月ごろ)で[8][5]、葉が開くと同時に花をつける[9]。雌雄同株[12]雄花序は新枝の下部から垂れ下がる[6]雌花序は上部の葉腋につく[6]

果期は10 - 11月で[5]ドングリクヌギに似た卵球形で、長さ15 - 20ミリメートル (mm) [6]。下部は殻斗に包まれ、先が尖って反り返る総苞片が密生する[6]

冬芽は枝に互生してらせん状につき、卵形で褐色をした多数の芽鱗に包まれており、毛が生えている[7]。枝先には冬芽が複数つく[7]。葉痕は突き出した半円形や三角形で、維管束痕が多数見られる[7]

ミズナラとは近縁で、形態や伐採しても萌芽する性質がよく似ていて、さらに中間的雑種も少なからず見られるが、葉の鋸歯が丸みを帯びた波状である点や、果実の殻斗に毛状の鱗片が密生している点でミズナラと区別される[13]

生態

[編集]

他のブナ科広葉樹と同じく、菌類と樹木のが共生して菌根を形成している。樹木にとっては菌根を形成することによって菌類が作り出す有機酸や抗生物質による栄養分の吸収促進や病原微生物の駆除等の利点があり、菌類にとっては樹木の光合成で合成された産物の一部を分けてもらうことができるという相利共生の関係があると考えられている。菌類の子実体は人間がキノコとして認識できる大きさに育つものが多く、中には食用にできるものもある。土壌中には菌根から菌糸を通して、同種他個体や他種植物に繋がる広大なネットワークが存在すると考えられている[14][15][16][17][18][19]

日本産樹木の中でも火災に特に強いことが生態的な特徴の一つであり、山火事の頻度が高くなるとブナ科の中でもカシワが優勢になることで知られる。草原の維持のために毎年の様に火入れを行うような阿蘇山[20]由布岳蒜山[21]などにおいてもカシワは生存し、しばしば群落を形成している。由布岳での観察によると全体の個体数は斜度15°未満の緩斜面に多いが、大木は急傾斜の谷筋で巨岩の脇に生えるようなものが多かったという[22]

カシワは耐塩性も高く、海岸近くにもしばしば純林に近い群落を形成する[23][24][25]。葉の中にナトリウムイオンを取り込みにくいという[26]

花は地味なものであり、花粉は風媒(英: anemophily)される。風媒花シダ植物胞子散布の様で原始的な花だと思われることもあるが、ブナ科やイネ科は進化の末にこの形質を獲得したとみられている[27]

種子は重力散布型であるが、動物の影響も大きい。ドングリの中でもタンニンを特に多く含み、渋くて食べにくく、実際に有毒である。ツキノワグマイノシシ唾液中にタンニンを中和する成分を持ち、しかもタンニンが多い種類のドングリを食べる時期だけ中和成分を増加させることが報告されている[28][29]。一般にミズナラの発芽にはネズミが地中にドングリを埋めるという貯食行動によるものが大きいと見られている。ネズミがドングリをその場で食べるか、貯食するかは周囲の環境の差も大きい[30]。ネズミもタンニンに耐性を持つが、常に耐性を持っているのではなく時期になると徐々に体を馴化させて対応しており、馴化していない状態で食べさせると死亡率が高いという[31]。イノシシが家畜化されたブタは例外として、その他のウシウマなどではドングリ中毒(英:acorn poisoning)というのも知られている[32][33]

菌根の種類、花粉の媒介、種子の散布様式という3つの事象は独立して進化してきたように見えるが、連携して進化してきたのではないかという説が近年提唱されている。外生菌根、風媒花、重力散布(および風散布)はいずれも同種が密集する状況ほど有利になりやすい形質であると考えられている[34]

ドングリは昆虫の餌にもなっており、種子の死亡率としては動物以外にこちらも大きい。北海道における観察例ではクリシギゾウムシなどのシギゾウムシ類と、ハマキガ類が殆どである。この年の虫害率は全種子の8割、虫害による死亡率は同7割であった。虫害を受けても完全に死ぬわけでなく一部は生存し発芽もするが、実生はやや小さいという[35]。野外ではたいていのドングリは虫害を受けているため、これに対するネズミの反応も調べられている。ヒメネズミでの実験では完食する場合は健全堅果の方を好むが、虫害果も食べないわけではない。巣へ運ぶ個数などは雌雄差が見られた[36]

ドングリは秋に地上に落ちるとすぐにを伸ばし、春先には本葉を展開させる。形態節のように地下性の発芽様式をとり、子葉は地中のドングリ内に残る。ネズミは地下に残る子葉目当てに、掘り起こして捕食することがあり、初夏までの死因はこれが多いという[37]。時期、および過度な掘り起しが起きなければ子葉の捕食自体は致命的でない場合もあると見られ、大きい種子を付けることで実生から遠ざけ子葉に誘引する生存戦略なのではという説もある[38]。前述のように虫害でも種子内部が完全には捕食されずに生き残る例が知られている。

カシワは萌芽能力が高く、実生による更新の他に栄養繁殖として萌芽更新も期待できる。ただし栄養繁殖の中でも挿し木は困難樹種として知られる。北海道における観察ではカシワは萌芽更新と実生更新を併用することで優勢となっていると推定されている[39]

春先に芽吹くときに先端から芽吹くものと中間から芽吹くものがあるといい、塩害や分布地の違いなどの影響があるのか注目されている[40]

ブナ科の落葉樹には、冬には葉が枯れるものの、枯葉は落とさないという種が幾つかで知られるが、カシワはこのような性質を持ち日本に分布する代表的な一種である。このような樹木は落葉樹でも常緑樹でもないとしてmarcescence(和訳未定)などとして注目されてきた。なぜこのようになるのかというのは栄養素の転流説、動物による冬季の食害からの保護説などいくつかの仮説が立てられている[41]

ナラ枯れ

[編集]

ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病、英:Japanese oak wilt)は、本種をはじめ全国的にブナ科樹木の枯損被害をもたらしている病気である。原因は菌類(きのこ、カビ)による感染症であることが、1998年に日本人研究者らによって発表され[42]カシノナガキクイムシという昆虫によって媒介されていることが判明した[42]。ミズナラやコナラはこの病気に対して特に感受性が強いことが知られるが、カシワも比較的感受性が高いという[43]

分布

[編集]

日本北海道本州四国九州および、南千島朝鮮半島中国アジア北東部中央アジアに分布する[8][5]山地や山野、海岸近くに生える[8][6][7]。痩せた土地や乾燥地でも生育することから[5]火山灰地や海岸などに群落や大樹が見られることが多く、日本では特に北海道の羊蹄山や樽前山の山麓、苫小牧周辺、勇払原野、十勝岳から十勝平野の一帯、根釧台地などがその分布域で知られる[44]

人間との関係

[編集]

木材

[編集]

硬く重い木材で、気乾比重は平均0.8程度だが、成長の良い良材ほど重くなる。道管の配置による分類は環孔材(英:rings porous wood)であり、年輪はよく目立つ。辺材部は紅色を帯びた淡褐色で、心材はくすんだ褐色である。柾目にはトラのような模様(いわゆる)が現れ、これが美しいと評価されることが多い。ナラ類の杢は「虎斑」、「虎斑杢」、また見る角度によっては光の反射具合が異なり銀色に見えることから「銀杢」とも呼ばれる[45]。乾燥は難しく反りやすい[46] 。環孔材なので塗料の乗りは良好。これらの特徴の多くはブナ科コナラ属に共通するものである。

人里近くに生えること、硬く重い木材で火持ちがよく、木炭として非常に優秀である。燃料用、特に木炭の場合はクヌギを除いた落葉樹ブナ科樹木を総称して「ナラ」と呼ばれることが多い。木炭の場合は殆どの場合黒炭に加工される。高級木炭であるクヌギの菊炭やウバメガシに代表されるカシ類の備長炭(白炭)に比べると値段も手ごろで、ホームセンターなどでも手に入れることができる。ナラ黒炭の主要産地は北日本で、特に岩手県と北海道である。岩手県では北部の久慈市など、北海道では道東を中心に、道南森町などを中心に生産されている[47]。統計上は分からないが、いずれの産地のものにはいくらかコナラやミズナラと共にカシワが混じっているとみられる。

防災

[編集]

耐塩性があり、痩せ地にも耐え、冬でも着葉するという生態的特徴から海岸防災林などに用いられる。日本の海岸線の防風林には一般的にクロマツが用いられるが、北海道道北道東など寒冷でクロマツが育たない地域では、防風林を構成する樹種としてカラマツとともにカシワが海岸林に採用されるところが多い[5]。カシワは落葉樹であるが、秋に葉が枯れても翌年の春に新芽が芽吹くまで葉が落ちることがなく残っており、塩害で枝枯れを起こしても、木は枯れずにむしろ枝が混み合うようになるため、防風効果は高くなる[5]。また、枯れ葉が春先まで落葉せずに残こる特性は縁起が良いとされ、庭木にも利用される[8][9]北海道銭函大浜から厚田にかけての石狩砂丘には、世界的な規模のカシワによる天然の海岸林がある[48]

材は堅い優良材で、造船材や建材・内装材・家具材として使われ、木炭などにも使われる[13][5]。黒褐色の樹皮は建材のほか、酒樽シイタケ栽培の原木に利用するほか、タンニン(渋)をとったり[13][8]染料に用いられる[6]

食用

[編集]

堅果(ドングリ)の部分を食用にできる。灰汁が多いがミズナラよりは食べやすいという。前述のように一部の動物の場合はタンニン結合性の唾液を分泌するなどの適応が見られるが、動物でも種類によっては中毒する場合もある[49]。ヒトが食べる場合は灰汁抜きが必須である。縄文時代の遺跡からはミズナラのドングリがしばしば見つかるほか、山間部では20世紀になっても食べられており灰汁抜きの技術が伝承されていた。灰汁が比較的少ないシイ・カシのドングリが水にさらすだけで食べられるのに対し、ナラ類のドングリは煮る灰汁抜きが多い[50][51]

カシワの葉は、食べ物を盛ったり、よく知られるのは端午の節句に欠かせない小豆餡入りの餅を包んだ柏餅を包むために使われる[5][52]。カシワの葉の抗菌物質としてオイゲノールが知られている[52]

象徴

[編集]
丸に三つ柏(日本の家紋)

日本では古くから「葉守の神の樹」と呼ばれている[53]。冬でも葉が落葉せずに枝に残っているため、そこに神が宿る木と考えられ、神聖な木とされている[5]。食物を盛るために敷く葉として、神事としての食事にふさわしいものと考えられた[54]。葉には芳香があり、さらに翌年に新芽が出るまで古い葉が落ちない特性から「代が途切れない」縁起物とされ[5]柏餅を包むのに用いられたり、家紋や神紋をはじめとして多用されている。

日本の柏餅のように中国や朝鮮でもカシワの葉を使って餅を包む風習があるといい、餅をカシワの葉で包む文化は、元は中国のものが朝鮮半島経由で日本にもたらされたという説もある[44]

北海道のアイヌ民族は、カシワを森の神として崇拝の対象にしており、コム・ニ・フチ(カシワの木の婆様)、あるいはシリコル・カムイ(山を所有する・神)として崇めている[13]

西洋では、「聖母マリアの木」また「聖人の木」として、古くから尊ばれてきた[53]

カシワにまつわる言葉

[編集]

カシワの花言葉は、「愛想のよさ」とされる[5]

名古屋市以西では鶏肉のことを「カシワ」とよぶが、これは地鶏色が柏の葉の紅葉の色に似ていることからこうよばれる[9]

ドイツの勲章の意匠を「柏葉」というときは「ヨーロッパナラ(欧州楢)」を指す。

自治体指定の木

[編集]

日本では、市町村自治体の木の指定を受けている。千葉県柏市では、シイと共に市の木に指定されている。

国指定文化財

[編集]

日本では以下が、天然記念物として国の文化財の指定を受けている。

名称

[編集]

和名カシワ語源は主に3つの説があり、

  1. 炊事に使う葉という意味で、食べ物を盛り付けたり、あるいは蒸したりするときに食べ物を包むのに使われた葉のことを炊葉(かしきは)、あるいは炊く葉(かしぐは)といったことからという説[55][6][5][11]
  2. 葉がかたいことから、堅し葉(かたしは)の意味からとする説[55]
  3. 葉に食事を盛ることから、食敷葉(くしきは)の意味からという説[55]がいわれている。

別名では、ホソバガシワ[1]、タチガシワ[1]、オオガシワ[1]、カシワギ[9]などともよばれる。

英語では Japanese Emperor Oak(ジャパニーズ・エンペラー・オーク)、Kashiwa Oak(カシワオーク)、Daimyo oak(ダイミョウオーク)、フランス語chêne de Daimyo(シェン・ド・デミオ)などと称する。日本のカシワは、中国名では「槲樹」[1]や「櫟」[55]になる。ただし、日本における「櫟」の漢字名は、クヌギ、あるいはイチイにあてられている[55]

日本では漢字で「柏」と書くことが多いが、中国における「柏」は、ヒノキの仲間の針葉樹を意味し、ヒノキ科ビャクシン類、ネズコ類などにあてられており[55]コノテガシワシダレイトスギイブキサワラアスナロなどの針葉樹の総称である[5]。戦前の植物学では、イチイ科からヒノキ科までの針葉樹は「松柏綱」とよんでおり、「松柏類」は針葉樹のマツ類と広葉樹のカシワ類という意味ではない[5]。現代中国語ではヒノキ科を柏科という。漢詩などでは、「柏」が常緑樹であることから、変わらないことの比喩に使われる。このほかカシワは、槲、枹、柞などの漢字も使われており、柞はハハソ、ホウソを意味する[55]

アイヌはコムニ、トゥンニと呼んだ。種小名 dentataは「歯のある」の意味[56]で、恐らく葉の特徴的な形の鋸歯に因む。

種内変異

[編集]
  • 品種
  • 交雑種
    • カシワコナラ(別名:カシワモドキ、学名: Quercus × angustilepidota Nakai[58] - ミズナラとの種間交雑種
    • ホソバガシワ(学名: Quercus × nipponica Koidz.[59] - ミズナラとの種間交雑種
    • コガシワ(学名: Quercus × takatorensis Makino[60] - コナラとの種間交雑種

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus dentata Thunb. カシワ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus dentata Thunb. f. angustifolia (T.Ito) Hayashi カシワ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus dentata Thunb. f. grandifolia (Koidz.) Kitag. カシワ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus dentata Thunb. f. erectisquamosa (Nakai) Hayashi カシワ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 田中潔 2011, p. 93.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 101.
  7. ^ a b c d e f 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 144.
  8. ^ a b c d e f 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 230.
  9. ^ a b c d e 亀田龍吉 2014, p. 80.
  10. ^ 林将之 2008, p. 20.
  11. ^ a b 亀田龍吉 2014, p. 81.
  12. ^ 庄内海岸の国有林”. 林野庁東北森林管理局庄内森林管理署. p. 51. 2022年4月25日閲覧。
  13. ^ a b c d 辻井達一 1995, p. 119.
  14. ^ 谷口武士 (2011) 菌根菌との相互作用が作り出す森林の種多様性(<特集>菌類・植食者との相互作用が作り出す森林の種多様性). 日本生態学会誌61(3), pp. 311 - 318. doi:10.18960/seitai.61.3_311
  15. ^ 深澤遊・九石太樹・清和研二 (2013) 境界の地下はどうなっているのか : 菌根菌群集と実生更新との関係(<特集>森林の"境目"の生態的プロセスを探る). 日本生態学会誌63(2), p239-249. doi:10.18960/seitai.63.2_239
  16. ^ 岡部宏秋,(1994) 外生菌根菌の生活様式(共生土壌菌類と植物の生育). 土と微生物24, pp. 15 - 24.doi:10.18946/jssm.44.0_15
  17. ^ 菊地淳一 (1999) 森林生態系における外生菌根の生態と応用 (<特集>生態系における菌根共生). 日本生態学会誌49(2), pp. 133 - 138. doi:10.18960/seitai.49.2_133
  18. ^ 宝月岱造 (2010)外生菌根菌ネットワークの構造と機能(特別講演). 土と微生物64(2), pp. 57 - 63. doi:10.18946/jssm.64.2_57
  19. ^ 東樹宏和. (2015) 土壌真菌群集と植物のネットワーク解析 : 土壌管理への展望. 土と微生物69(1), p7-9. doi:10.18946/jssm.69.1_7
  20. ^ 戸田義宏(1993)阿蘇の植生と景観. 造園雑誌57(4), p.338-345. doi:10.5632/jila1934.57.338
  21. ^ 佐野淳之(2009)火入れが森林植生に与える影響―蒜山地域における火入れ実験の試み―. 森林科学55, p.14-17. doi:10.11519/jjsk.55.0_14
  22. ^ 小山拓志・伊南翔太(2023)由布岳南向き斜面における木本植物の分布規定要因の検討. 2023年日本地理学会秋季学術大会セッションID: P009. doi:10.14866/ajg.2023a.0_103
  23. ^ 田村和也・服部保・高比良響(1999)海岸性カシワ林・ニレ科林の地理的分布. 人と自然10, p.49-60. doi:10.24713/hitotoshizen.10.0_49
  24. ^ 辻井達一 (1981) 北海道の自然と植生. 芝草研究10(2), p.1-11. doi:10.11275/turfgrass1972.10.supplement2_1
  25. ^ 鈴木邦雄. (1994) 日本の海岸植生・塩生植生. 日本海水学会誌48(5), p.360-366. doi:10.11457/swsj1965.48.360
  26. ^ 小久保亮・菊地健(2001)葉への塩分の取り込み量の違いを指標とした樹木の耐塩性の検討(会員研究発表論文). 日本林学会北海道支部論文集49, p.73-75. doi:10.24494/jfshb.49.0_73
  27. ^ 陸上植物の進化 真正双子葉類 > バラ群 > ブナ目 基礎生物学研究所 2024年7月25日閲覧
  28. ^ 大森鑑能・阿部奈月・細井栄嗣(2022)ツキノワグマ(Ursus thibetanus)はタンニン結合性唾液タンパク質の分泌能を有するか. 哺乳類科学62(1), p.11-20. doi:10.11238/mammalianscience.62.11
  29. ^ 大森鑑能・細井栄嗣 (2022) 西日本の照葉樹林におけるイノシシ(Sus scrofa)のタンニン結合性唾液タンパク質産生量の季節変化. 哺乳類科学 62(2), p.121-132. doi:10.11238/mammalianscience.62.121
  30. ^ 三浦優子・沖津進 (2006) ササ群落と岩塊地の境界部における野ネズミのミズナラ堅果運搬・貯蔵行動と実生の分布. 森林立地 48(1), p.25-31. doi:10.18922/jjfe.48.1_25
  31. ^ 島田卓哉 (2008) 堅果とアカネズミとの関係―タンニンに富む堅果をアカネズミが利用できるわけ―. 哺乳類科学 48(1), p.155-158. doi:10.11238/mammalianscience.48.155
  32. ^ 柿原新ら (2023) 黒毛和種繁殖牛におけるドングリ中毒の集団発生. 日本獣医師会雑誌 76(3), e45-e50. doi:10.12935/jvma.76.e45
  33. ^ Smith S. et al. (2015) Suspected acorn toxicity in nine horses. Equine Veterinary Journal 47(5), p.568-572. doi:10.1111/evj.12306
  34. ^ Akira Yamawo, Misuzu Ohno (2024). Joint evolution of mutualistic interactions, pollination, seed dispersal mutualism, and mycorrhizal symbiosis in trees. New Phytologist 243(4), p.1586-1599. doi:10.1111/nph.19783
  35. ^ 前藤薫 (1993) 羊ケ丘天然林のミズナラ種子食昆虫 : 主要種の生活史と発芽能力への影響(会員研究発表論文). 日本林学会北海道支部論文集 41, p.88-90. doi:10.24494/jfshb.41.0_88
  36. ^ 中津篤・川路則友・福山研二・前藤薫 (1993) 正常および虫害のミズナラ堅果に対するヒメネズミの選択性(会員研究発表論文). 日本林学会北海道支部論文集 41, p.91-94. doi:10.24494/jfshb.41.0_91
  37. ^ 阿部真・田内裕之・宇都木玄・飯田滋生 (2003) ミズナラの天然更新における野ネズミとササの複合作用(会員研究発表論文). 日本林学会北海道支部論文集 51, p.61-63. doi:10.24494/jfshb.51.0_61
  38. ^ 北畠琢郎・梶幹男(2000)ブナ・ミズナラ移植実生の生残過程における捕食者ネズミ類の生息地選択の影響. 日本林学会誌82(1), p.57-61. doi:10.11519/jjfs1953.82.1_57
  39. ^ 長谷川榮(1985)十勝地方のカシワ林について(会員研究発表講演). 日本林學會北海道支部講演集33, p.185-187. doi:10.24494/jfshc.33.0_185
  40. ^ 新村義昭・浅井達弘・薄井五郎(1990)北海道北部天然生海岸林でのカシワ・ミズナラの芽吹き様式と生育環境との関係. 日本林学会誌72(6), p.478-487. doi:10.11519/jjfs1953.72.6_478
  41. ^ 永光輝義(2022)カシワの枯れ葉はどうして落ちないのか -marcescence(着葉性)の至近要因と究極要因-. 森林遺伝育種11(4), p.187-191. doi:10.32135/fgtb.11.4_187
  42. ^ a b 伊藤進一郎, 窪野高徳, 佐橋憲生, 山田利博 (1998) ナラ類集団枯損被害に関連する菌類. 日本林学会誌 80(3), p.170-175. doi:10.11519/jjfs1953.80.3_170
  43. ^ 村田政穂, 山田利博, 伊藤進一郎 (2020) ブナ科樹木萎凋病菌 Raffaelea quercivoraに対するブナ科9樹種の感受性. 樹木医学研究 24(2), p.87-91. doi:10.18938/treeforesthealth.24.2_87
  44. ^ a b 辻井達一 1995, p. 118.
  45. ^ 外池知靖, 大越誠, 古田裕三, 藤原裕子 (2011) 虎斑の現れたミズナラ材表面の視覚特性. 材料 60(4), p.288-290. doi:10.2472/jsms.60.288
  46. ^ 武田和正, 吉田直隆 (1985) 高比重材(コナラ)の乾燥. 富山県木材試験場報告 60, p.5-8.
  47. ^ 北海道水産林務部林務局林業木材課 編 (2024) 令和4年度北海道特用林産統計
  48. ^ モバイル道庁 道内観光情報・花・赤れんが庁舎前庭の植物・カシワ”. 北海道庁. 2016年11月25日閲覧。
  49. ^ 寺本直輝, 島田圭悟, 杉田由佳, グルゲ・ キールティ・シリ, 吉岡都, 山中典子 (2021) ドングリ中毒の診断のためのドングリ中総ポリフェノールの簡易抽出法. 日本獣医師会雑誌 74(12), p.788-791. doi:10.12935/jvma.74.788
  50. ^ 渡辺誠 (1974) 繩文人の自然環境に対する適応の諸相. 第四紀研究 13(3), p.160-167. doi:10.4116/jaqua.13.160
  51. ^ 増田孝彦・黒坪一樹 (2010) ドングリのアク抜き方法に関する一考察. 京都府埋蔵文化財論集 6, p.1-18.
  52. ^ a b アサマNEWSパートナーNo.199 (38)餅菓子の文化と微生物”. アサマ化成. 2022年11月30日閲覧。
  53. ^ a b 瀧井康勝『366日誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、274頁。 
  54. ^ 辻井達一 1995, p. 117.
  55. ^ a b c d e f g 辻井達一 1995, p. 116.
  56. ^ 豊国秀夫 編 (2009) 復刻・拡大版 植物学ラテン語辞典. ぎょうせい, 東京. 国立国会図書館書誌ID:023049688
  57. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus dentata Thunb. f. pinnatiloba (Makino) Kitam. et T.Horik. ホウオウガシワ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  58. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus x angustilepidota Nakai カシワコナラ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  59. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus x nipponica Koidz. ホソバガシワ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。
  60. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Quercus x takatorensis Makino コガシワ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月30日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]