オーシャンブルー (競走馬)
| オーシャンブルー | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
 第61回日経賞出走時（2013年3月23日） | |||||||||
| 欧字表記 | Ocean Blue[1] | ||||||||
| 品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
| 性別 | 牡[1] | ||||||||
| 毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
| 生誕 | 2008年3月26日[1] | ||||||||
| 死没 | 2022年8月4日（14歳没） | ||||||||
| 抹消日 | 2016年1月6日[2] | ||||||||
| 父 | ステイゴールド[1] | ||||||||
| 母 | プアプー[1] | ||||||||
| 母の父 | Dashing Blade[1] | ||||||||
| 生国 |
 日本（北海道千歳市）[1] | ||||||||
| 生産者 | 社台ファーム[1] | ||||||||
| 馬主 | 青芝商事（株）[1] | ||||||||
| 調教師 | 池江泰寿（栗東）[1] | ||||||||
| 競走成績 | |||||||||
| 生涯成績 | 30戦7勝[1] | ||||||||
| 獲得賞金 | 2億6488万8000円[1] | ||||||||
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オーシャンブルー（欧字名:Ocean Blue、2008年3月26日 - 2022年8月4日）は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2012年の金鯱賞、2014年の中山金杯。
戦績
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]
2011年2月5日、小倉競馬場での3歳新馬戦でデビューし、6着。3戦目で初勝利を挙げると、続く樟葉特別[4]と阿賀野川特別を連勝し、3連勝で休養に入る。2012年2月に戦列に戻ると準オープンクラスで3戦するが勝てず1000万下クラスに降級が、西部スポニチ賞の勝利[5]で準オープンクラスに再昇級し、再昇級後2戦目の大原ステークスを勝ってオープンクラスに昇級する[6]。重賞初出走のアルゼンチン共和国杯で5着となたあと、次走の金鯱賞は最後ダイワマッジョーレとの叩き合いを制し、2分00秒4の中京競馬場2000メートルのコースレコードで重賞初制覇を果たした[7]。続く有馬記念でも最後にゴールドシップに差されるも2着に踏みとどまった[8]。
2013年は初戦の日経賞で9着ののちシンガポール航空国際カップに遠征予定も左前脚の打撲で回避して春は1走のみ[9]、秋も3戦していずれも6着以下と2013年は未勝利に終わったが、5歳となった2014年初戦の中山金杯ではカルドブレッサを4分の3馬身差下して重賞2勝目を挙げた[10]。その後は5着以内に入ることも無くなり、2015年の有馬記念15着が最後の競馬となって2016年1月6日付で競走馬登録を抹消された[2]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[11]に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離（馬場） | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ （人気） |
着順 | タイム （上り3F） |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬（2着馬） | 馬体重 [kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011.2.5 | 小倉 | 3歳新馬 | 芝1800m（良） | 16 | 3 | 5 | 3.2（2人） | 6着 | 1:51.4（34.9） | 1.2 | U.リスポリ | 56 | サイドアタック | 436 | |
| 4.24 | 新潟 | 3歳未勝利 | 芝2000m（稍） | 16 | 3 | 5 | 4.4（3人） | 6着 | 2:05.5（35.6） | 0.5 | 松山弘平 | 55 | イイデトウキョウ | 434 | |
| 5.15 | 京都 | 3歳未勝利 | 芝2000m（良） | 18 | 3 | 6 | 4.1（2人） | 1着 | 2:01.1（34.9） | -0.5 | 和田竜二 | 56 | （フェニックスソード） | 432 | |
| 7.9 | 京都 | 樟葉特別 | 500万下 | 芝2400m（良） | 11 | 7 | 9 | 6.3（4人） | 1着 | 2:26.0（33.9） | -0.0 | 川田将雅 | 54 | （ゴールドブライアン） | 436 |
| 8.20 | 新潟 | 阿賀野川特別 | 1000万下 | 芝2200m（良） | 13 | 2 | 2 | 2.7（1人） | 1着 | 2:13.7（34.2） | -0.0 | 福永祐一 | 54 | （トウシンイーグル） | 440 |
| 2012.2.5 | 東京 | 早春S | 1600万下 | 芝2400m（良） | 14 | 3 | 4 | 11.0（4人） | 4着 | 2:27.0（34.0） | 0.3 | 福永祐一 | 56 | ギュスターヴクライ | 434 |
| 4.7 | 中山 | 湾岸S | 1600万下 | 芝2200m（良） | 12 | 7 | 9 | 4.6（2人） | 4着 | 2:14.1（34.0） | 0.3 | 三浦皇成 | 57 | アドマイヤラクティ | 432 |
| 5.5 | 東京 | 緑風S | 1600万下 | 芝2400m（良） | 13 | 4 | 5 | 4.6（2人） | 2着 | 2:27.5（34.8） | 0.0 | 三浦皇成 | 56 | ノーステア | 426 |
| 8.4 | 小倉 | 西部スポニチ賞 | 1000万下 | 芝2000m（良） | 11 | 6 | 6 | 1.9（1人） | 1着 | 1:59.1（33.9） | -0.3 | 小牧太 | 57 | （ジェームズバローズ） | 440 |
| 8.19 | 新潟 | 天の川S | 1600万下 | 芝2000m（良） | 14 | 3 | 3 | 2.4（2人） | 4着 | 1:59.1（32.8） | 0.6 | 石橋脩 | 57 | コスモラピュタ | 438 |
| 10.7 | 京都 | 大原S | 1600万下 | 芝2000m（良） | 9 | 8 | 8 | 2.7（1人） | 1着 | 1:58.6（34.2） | -0.0 | 川須栄彦 | 57 | （マイネジャンヌ） | 440 |
| 11.4 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 芝2500m（良） | 15 | 6 | 11 | 11.5（5人） | 5着 | 2:30.7（34.2） | 0.8 | 三浦皇成 | 55 | ルルーシュ | 436 |
| 12.1 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m（良） | 12 | 5 | 6 | 7.3（6人） | 1着 | 2:00.4（34.7） | -0.1 | C.ルメール | 56 | （ダイワマッジョーレ） | 436 |
| 12.23 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m（良） | 16 | 3 | 6 | 27.6（10人） | 2着 | 2:32.1（35.3） | 0.2 | C.ルメール | 57 | ゴールドシップ | 438 |
| 2013.3.23 | 中山 | 日経賞 | GII | 芝2500m（良） | 14 | 8 | 13 | 4.7（2人） | 9着 | 2:33.2（35.1） | 1.2 | C.デムーロ | 57 | フェノーメノ | 440 |
| 9.22 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m（良） | 16 | 7 | 13 | 14.1（6人） | 7着 | 2:12.5（34.7） | 0.5 | 戸崎圭太 | 57 | ヴェルデグリーン | 426 |
| 10.27 | 東京 | 天皇賞（秋） | GI | 芝2000m（良） | 17 | 7 | 14 | 83.4（12人） | 13着 | 2:00.0（36.7） | 2.5 | 内田博幸 | 58 | ジャスタウェイ | 438 |
| 11.30 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m（良） | 14 | 6 | 10 | 4.7（2人） | 10着 | 2:01.2（35.3） | 1.6 | C.ルメール | 57 | カレンミロティック | 444 |
| 2014.1.5 | 中山 | 中山金杯 | GIII | 芝2000m（良） | 16 | 2 | 3 | 9.5（5人） | 1着 | 2:00.1（34.6） | -0.1 | F.ベリー | 57.5 | （カルドブレッサ） | 440 |
| 3.29 | 中山 | 日経賞 | GII | 芝2500m（良） | 15 | 7 | 13 | 9.3（4人） | 10着 | 2:35.3（34.8） | 0.9 | M.デムーロ | 56 | ウインバリアシオン | 446 |
| 5.4 | 京都 | 天皇賞（春） | GI | 芝3200m（良） | 18 | 7 | 13 | 179.2（14人） | 12着 | 3:16.2（34.6） | 1.1 | 藤田伸二 | 58 | フェノーメノ | 444 |
| 12.6 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m（良） | 17 | 4 | 7 | 41.6（10人） | 12着 | 2:00.1（35.4） | 1.3 | 松山弘平 | 56 | ラストインパクト | 436 |
| 12.28 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m（良） | 16 | 8 | 16 | 87.1（15人） | 16着 | 2:36.4（34.2） | 1.1 | 蛯名正義 | 57 | ジェンティルドンナ | 432 |
| 2015.1.25 | 中山 | AJCC | GII | 芝2200m（良） | 17 | 7 | 13 | 92.1（13人） | 16着 | 2:14.8（35.3） | 1.2 | 後藤浩輝 | 56 | クリールカイザー | 434 |
| 5.31 | 東京 | 目黒記念 | GII | 芝2500m（良） | 18 | 3 | 5 | 59.0（14人） | 15着 | 2:31.2（35.6） | 1.5 | C.ルメール | 57.5 | ヒットザターゲット | 438 |
| 6.28 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m（良） | 16 | 5 | 10 | 283.7（15人） | 14着 | 2:15.5（35.8） | 1.1 | 松山弘平 | 58 | ラブリーデイ | 436 |
| 8.9 | 小倉 | 小倉記念 | GIII | 芝2000m（良） | 17 | 1 | 2 | 38.2（10人） | 8着 | 1:58.9（36.4） | 0.9 | 松山弘平 | 57.5 | アズマシャトル | 436 |
| 9.27 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m（良） | 15 | 2 | 2 | 78.2（13人） | 8着 | 2:12.9（35.0） | 1.0 | 三浦皇成 | 56 | ショウナンパンドラ | 434 |
| 12.5 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m（良） | 12 | 6 | 7 | 86.2（11人） | 11着 | 2:01.5（36.7） | 2.7 | H.ボウマン | 56 | ミトラ | 444 |
| 12.27 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m（良） | 16 | 1 | 1 | 122.8（15人） | 15着 | 2:35.4（36.4） | 2.4 | 石川裕紀人 | 57 | ゴールドアクター | 446 |
引退後
[編集]2016年よりレックススタッドで種牡馬入りし[2]、5シーズンの供用で血統登録頭数42頭、出走頭数はそのうちの27頭で、9頭が勝ち馬となった[12]。2020年シーズンをもって種牡馬を引退し、ヴェルサイユファームに移動して乗用馬に転じた[13]。また、2021年度より引退名馬繋養展示事業の対象馬となった[14]。
2022年8月4日早朝、ヴェルサイユファームの馬房内で左後肢を骨折した状態で発見され、医師が診断した結果、球節開放・腱の断切により回復の見込みがない重症のため安楽死処置となった[15][16]。14歳だった。
血統表
[編集]| オーシャンブルーの血統 | （血統表の出典）[§ 1] | |||
| 父系 | ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 ステイゴールド 1994 黒鹿毛 北海道白老町 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo | Hail to Reason | |
| Cosmah | ||||
| Wishing Well | Understanding | |||
| Mountain Flower | ||||
父の母 ゴールデンサッシュ 1988栗毛 北海道白老町 |
*ディクタス Dictus |
Sanctus | ||
| Dronic | ||||
| ダイナサッシュ | *ノーザンテースト | |||
| *ロイヤルサッシュ | ||||
母 *プアプー Peu a Peu1998 鹿毛 ドイツ |
Dashing Blade 1987 鹿毛 |
Elegant Air | Shirley Heights | |
| Elegant Tern | ||||
| Sharp Castan | Sharpen Up | |||
| Sultry One | ||||
母の母 Plains Indian 1991鹿毛 |
*ダンシングブレーヴ | Lyphard | ||
| Navajo Princess | ||||
| Prairie Venus | Surumu | |||
| Prairie Stella | ||||
| 母系(F-No.) | プアプー(GER)系(FN:1-e) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | Northern Dancer 5 × 5 = 6.25％ | [§ 4] | ||
| 出典 | ||||
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “オーシャンブルー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月11日閲覧。
- ^ a b c “オーシャンブルーが引退”. ラジオNIKKEI. (2016年1月5日) 2017年6月19日閲覧。
- ^ a b “オーシャンブルー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “【樟葉特別】（京都）～オーシャンブルーが早め先頭から押し切る”. ラジオNIKKEI. (2011年7月9日) 2017年6月19日閲覧。
- ^ “【西部スポニチ賞】(小倉)～オーシャンブルーが後続に2馬身差をつけて快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年8月4日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “【大原S】(京都)～オーシャンブルー 差し切りV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年10月7日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “【金鯱賞（ＧII）】（中京）～オーシャンブルー 重賞初制覇”. ラジオNIKKEI. (2012年12月1日) 2017年6月19日閲覧。
- ^ “オーシャンブルーで好騎乗のルメール「あいた瞬間勝ったと思った」/有馬記念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年12月24日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “シンガポールの国際競走を辞退したオーシャンブルーについて(池江泰寿調教師のコメント)”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年4月20日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “【中山金杯】（中山）～オーシャンブルーが復活Ｖ”. ラジオNIKKEI. (2014年1月5日) 2017年6月19日閲覧。
- ^ “オーシャンブルーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “オーシャンブルー 種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “引退馬たちの牧場、ヴェルサイユリゾートファーム 大物が続々と仲間入り”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2020年8月25日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “2021年度の引退名馬繋養展示事業の助成対象馬”. JAIRSからのお知らせ. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2021年1月25日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “お知らせ”. Yogiboヴェルサイユリゾートファーム. 2022年8月4日閲覧。
- ^ “重賞2勝のオーシャンブルー死す 14歳 馬房で左後肢を骨折して安楽死 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年8月4日閲覧。
- ^ a b c “オーシャンブルー 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月11日閲覧。
- ^ a b “オーシャンブルーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- オーシャンブルー - 競走馬のふるさと案内所
- オーシャンブルー - 引退名馬（名馬.jp）