[go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

アリダ・ヴァリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アリダ・ヴァリ
Alida Valli
アリダ・ヴァリ Alida Valli
1947年撮影
本名 Alida Maria Laura von Altenburger
生年月日 (1921-05-31) 1921年5月31日
没年月日 (2006-04-22) 2006年4月22日(84歳没)
出生地 イタリア王国の旗 イタリア王国イストリア
国籍 イタリアの旗 イタリア
配偶者 Oscar De Mejo (1944 - 1952)
Giancarlo Zagni (195? - 1969)
主な作品
第三の男』(1949年)
パラダイン夫人の恋』(47年)『夏の嵐』(54年)
かくも長き不在』(1961年)
ルナ』(1977年)
テンプレートを表示

アリダ・ヴァリAlida Valli, 1921年5月31日 - 2006年4月22日)は、現クロアチア領、当時はイタリア王国領であったイストリア半島のポーラ(プーラ)生まれの女優アルフレッド・ヒッチコックの『パラダイン夫人の恋』、キャロル・リードの『第三の男』、ミケランジェロ・アントニオーニの『さすらい』、ルキノ・ヴィスコンティの『夏の嵐』などで知られる。

略歴

[編集]

イストリア半島のポーラ(現クロアチアプーラ)生まれ。両親共複数のルーツを持つ。 父方の祖父ルイージ・アルテンブルガー男爵はトレント出身のオーストリア系イタリア人で、ジャンバプティスト・コントダルコの子孫。父方の祖母エリーサ・トマシはトレント生まれで、ローマ上院議員エットレ・トロメイの従姉妹。ポーラ出身の母シルビア・オーベレッケル・デッラ・マルティナはライバハ(現スロベニアのリュブリャナ)出身のドイツ系オーストリア人フェリクス・オーベレッケルが父、母ヴァージニア・デッラ・マルティナがポーラ出身。本名は神聖ローマ帝国(ドイツ帝国)アリダ・マリア・ローラ・アルテンブルガー・フォン・メルケンステイン・フラウエンベルク男爵夫人。ローマ第3大学博士号授与、フランス文化勲章受章、イタリア騎士勲位受章。ジャズ・ピアニストで作曲家、画家のオスカル・デ・メーヨと結婚し、2児に恵まれるも8年で離婚。

女優として

[編集]

15歳からローマの映画センターで演技を学び、1935年から映画に出るようになる。1941年の "Piccolo mondo antico" でヴェネツィア国際映画祭で賞を受けるなど高い評価を得るが、戦時中はファシスト政権を嫌って出演を断ったために逮捕されそうになったこともあったという。その後デヴィッド・O・セルズニックと契約して『パラダイン夫人の恋』や『第三の男』といったハリウッド映画にも出演するが、強い訛りがあったために成功はしなかった。しかし、イタリアでは100本以上の映画に出演し、舞台にも出ており晩年まで活躍した。

主な出演作品

[編集]
公開年 邦題
原題
役名 備考
1942 われら生きるもの
Noi Vivi
キラ・アルグノワ
1947 パラダイン夫人の恋
The Paradine Case
パラダイン夫人
1948 奇跡の鐘
The Miracle of the Bells
オルガ
1949 第三の男
The Third Man
アンナ・シュミット
1950 白銀の嶺
The White Tower
カーラ・アルトン
1951 奇蹟は一度しか起こらない
Les miracles n'ont lieu qu'une fois
クラウディア
1953 わたしの罪ではない
Il mondo le condanna
レナータ
われら女性
Siamo Donne
アリダ
1954 夏の嵐
Senso
リヴィア・セルピエーリ伯爵夫人
1957 旅路はるか
L'amore più bello
キャロライン
さすらい
Il grido
イルマ
青い大きな海
La grande strada azzurra
ロセッタ
1958 月夜の宝石
Les bijoutiers du clair de lune
フロレンティーン
1960 顔のない眼
Les yeux sans visage
ルイーズ
1961 かくも長き不在
Une aussi longue absence
テレーズ
楽しい泥棒日記
The Happy Thieves
ブランカ
1963 竜騎兵総攻撃
El valle de las espadas
Reina Teresa
1967 アポロンの地獄
Edipo re
Merope
1970 暗殺のオペラ
Strategia del ragno
ドライファ
1972 高校教師
La prima notte di quiete
マルセラ
1974 新エクソシスト/死肉のダンス
Lisa e il diavolo
伯爵夫人
レディ・イポリタの恋人/夢魔
L'anticristo
イレーネ
1975 蘭の肉体
La Chair de l'orchidée
1976 1900年
Novecento
ピオッピ夫人
カサンドラ・クロス
The Cassandra Crossing
チャドウィック夫人
1977 サスペリア
Suspiria
タナー
1979 レイプ・ショック
Suor Omicidi
修道院長
ルナ ジュゼッペの母
1980 インフェルノ
Inferno
キャロル
1985 女テロリストの秘密
Segreti segreti
ジーナ
1987 背徳の女/地獄を見た女たち
Le jupon rouge
Bacha
1995 湖畔のひと月
A Month by the Lake
Signora Fascioli
1996 サスペリア2000
Fatal frames: Fotogrammi mortali
Countess Alessandra Mirafiori
2002 セマナ -血の7日間-
Semana Santa
Doña Catalina

参照

[編集]

外部リンク

[編集]