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鑁阿寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鑁阿寺
国宝の本堂
国宝の本堂
所在地 栃木県足利市家富町2220
位置 北緯36度20分15.1秒 東経139度27分8.1秒 / 北緯36.337528度 東経139.452250度 / 36.337528; 139.452250座標: 北緯36度20分15.1秒 東経139度27分8.1秒 / 北緯36.337528度 東経139.452250度 / 36.337528; 139.452250
山号 金剛山(こんごうさん)
院号 仁王院(におういん)
宗旨 新義真言宗
宗派 真言宗豊山派真言宗大日派
寺格 本山
本尊 大日如来
創建年 1196年建久7年)
開基 鑁阿足利義兼
正式名 金剛山仁王院法華坊鑁阿寺
別称 大日様
札所等御朱印関東八十八箇所第16番(大日如来)
聖観音
大黒天足利七福神
文化財 本堂(国宝)、鐘楼経堂、金銅鑁字御正体ほか(国の重要文化財
足利氏宅跡(国の史跡)
御霊屋、多宝塔、木造大日如来像、木造足利歴代将軍坐像ほか(県文化財)
公式サイト 中世武士の居館跡 足利一門の氏寺 大日尊 鑁阿寺
法人番号 3060005006612 ウィキデータを編集
鑁阿寺の位置(栃木県内)
鑁阿寺 (足利氏館)
鑁阿寺
(足利氏館)
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鑁阿寺(ばんなじ)は、栃木県足利市家富町にある真言宗大日派の本山。「足利氏宅跡(鑁阿寺)」(あしかがしたくあと ばんなじ)として国の史跡に指定されている。本堂は国宝に指定されている。日本100名城の一つ。

概要

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寺号詳名は「金剛山 仁王院 法華坊 鑁阿寺(こんごうさん におういん ほっけぼう ばんなじ)」と称する。足利氏氏寺本尊大日如来

鑁阿寺はもともとは足利氏(やかた)であり、現在でも、四方にを設け、寺の境内の周りには土塁がめぐっており、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されている。

節分行事として鎧年越があり、鎌倉時代に足利泰氏が武者500騎を集めたのが起源とされ、1915年(大正4年)に地元の繊維業者の有志によって武者行列として復活した[1]

歴史

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文化財

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山門と太鼓橋
鐘楼
経堂
多宝塔

国宝

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  • 本堂 - 入母屋造、本瓦葺き。桁行(間口)5間、梁間(奥行)5間(「間」は長さの単位ではなく、柱間の数を指す)。正安元年(1299年)の建立だが、応永14年から永享4年(1407年 - 1432年)の間に大規模な改造が行われ、この時に柱をすべて入れ替え、正面に向拝を付した。平面構成は前方2間分を外陣、後方3間分を内陣及び脇陣とする密教仏堂の形式だが、建築様式は禅宗様を基調とする。組物を詰組とし、柱に粽(ちまき)を設け、扉を桟唐戸、壁を竪板壁とする点などは禅宗様の要素だが、組入天井、板敷の床など和様の要素もある。密教寺院における禅宗様仏堂の初期の例として、また関東地方における禅宗様の古例として貴重である。2013年に国宝指定[5]

重要文化財(国指定)

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  • 鐘楼
  • 経堂
  • 金銅鑁字御正体(こんどう ばんじ みしょうたい)
  • 青磁浮牡丹香炉1口、青磁浮牡丹花瓶2口
  • 仮名法華経 「巻第一」に元徳2年(1330年)の奥書がある
  • 鑁阿寺文書 36巻、8冊、7幅(615通)[6]

重要美術品(国認定)

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  • 魯論抄5冊 足利学校第7代庠主(校長)の玉崗瑞璵(別号:九華)による論語の自筆注釈書。魯論抄の現存唯一の古写完本[7]

栃木県指定有形文化財

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  • 御霊屋(栃木県指定有形文化財(建造物)
  • 多宝塔(栃木県指定有形文化財(建造物))
  • 太鼓橋(栃木県指定有形文化財(建造物))
  • 東門・西門(栃木県指定有形文化財(建造物))
  • 山門(仁王門)(栃木県指定有形文化財(建造物))
  • 木造大日如来像 - 室町時代(栃木県指定有形文化財(彫刻)
  • 木造足利歴代将軍坐像(栃木県指定有形文化財(彫刻))
  • 木造不動明王坐像(栃木県指定有形文化財(彫刻))

足利市指定文化財

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  • 宝庫
  • 北門
  • 観音壇厨子
  • 智願寺殿御霊屋(蛭子堂)
  • 御水屋
  • 中御堂(不動堂)
  • 木造  武将像
  • 木造  足利義兼坐像
  • 紙本著色  鑁阿上人自画像
  • 紙本著色  両界曼荼羅図
  • 紙本著色  足利義氏像
  • 明治宮殿杉戸下絵(附作成資料)
  • 綿布墨画  龍図陣羽織
  • 絹本墨画淡彩  雪景山水図
  • 唐織十二天袈裟
  • 太刀銘  則重
  • 一山十二坊図
  • 紙本著色  足利城古絵図

史跡(国指定)

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  • 足利氏宅跡

現地情報

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所在地

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  • 栃木県足利市家富町2220

交通アクセス

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参考文献

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  • 「新指定の文化財」『月刊文化財』598号、第一法規、2013
  • 藤井恵介「鑁阿寺本堂の謎」『月刊文化財』598号、第一法規、2013

関連項目

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脚注

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  1. ^ 節分行事の「鎧年越」参加権、ふるさと納税返礼品に 栃木・足利”. 毎日新聞 (2023年12月15日). 2023年12月18日閲覧。
  2. ^ 平成25年8月7日文部科学省告示第128号
  3. ^ “栃木「鑁阿寺本堂」国宝指定へ”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年5月17日). オリジナルの2013年5月19日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2013-0519-1527-46/www3.nhk.or.jp/news/html/20130517/k10014659421000.html 2013年5月19日閲覧。 
  4. ^ 鑁阿寺が国宝に正式決定(2013年8月8日 朝刊)”. 下野新聞社. 2013年8月8日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ (『月刊文化財』598号、2013年)、pp.4 – 8, 60
  6. ^ 文化庁公式サイトの「国指定文化財等データベース」に「35巻、8冊、8幅」とあるのは誤りで、「36巻、8冊、7幅」が正当(昭和61年6月6日文部省告示第90号で員数変更)。
  7. ^ 鑁阿寺の宝物 足利市教育委員会 2004
  8. ^ 栃木県足利市観光・旅行見所ナビ
  9. ^ 公式
  10. ^ 御朱印巡りの旅
  11. ^ 公式足利市
  12. ^ 足利市観光協会足利のお寺御朱印巡りの旅tamalotus2.exblog.jp
  13. ^ 公式足利市観光協会
  14. ^ 足利市観光協会
  15. ^ 大岩山毘沙門天とも
  16. ^ 日本三佛 大岩山毘沙門天 最勝寺(公式)足利市足利市観光協会
  17. ^ 公式
  18. ^ 公式

外部リンク

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