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遥感衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遥感衛星 (Yaogan)
遥感2号
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
組織 上海航天技術研究院(SAST)
中国空間技術研究院(CAST)
目的 偵察
状況 運用中
概要
期間 2006年~現在
初飛行 2006年4月26日
成功 147
失敗 1
射場
宇宙機
打ち上げ機

遥感衛星中国語: 遥感卫星英語: Yaogan Weixing (YW) [1])は、中国地球観測衛星シリーズであると称される一連の衛星であるが、軍事利用も可能な光学撮影(EO)衛星、合成開口レーダー(SAR)衛星または、軍艦の位置測定用の3つ組衛星(ELINT衛星)から構成されることから、西側のアナリストは、地球観測という名目で偽装された軍用衛星(偵察衛星、スパイ衛星)シリーズであると分析している[2]。 なお、遥感はリモートセンシングの意味である。

概要

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中国のメディア英語版はこの衛星を科学実験国土資源調査作物収量英語版の評価、災害モニタリングなどに使用する衛星と報道している。しかし西側のアナリストは軍事目的もあると指摘している[3] [4] [5] [6]。 アナリストらはこれらの衛星がそれぞれ光学センサないしは合成開口レーダーセンサを備えていることを確信している[7]

衛星の開発は、光学撮影衛星と3つ組衛星(ELINT衛星)は中国空間技術研究院(CAST)が行い、合成開口レーダー(SAR)衛星は上海航天技術研究院(SAST)が行っている。両研究院ともに、中国航天工業公司(CASC)に所属している。打上げには長征ロケットが使用される[8]射場太原衛星発射センター酒泉衛星発射センター西昌衛星発射センターまたは文昌衛星発射場(海南島)が使用される[9]

遥感1号は打上げから約4年後の2010年2月4日に崩壊したと見られている。破片の数が少ないことと、軌道速度が低いことから、高速衝突によるものでなく、内部爆発による崩壊の可能性が疑われている[10]

衛星の種別と付番

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遥感衛星シリーズは、2006年4月から2024年4月までに、下表のように公表されているだけで74グループ、147基が打上げられている。

遥感衛星には、単独衛星、2基で1グループのもの、3基で1グループのものがあり、番号はグループごとに付けられている。当初は通番で番号が付けられていたが、遥感30-01 (中国語表記では「遥感30号01組」)から、「主番号-枝番号」の形式が用いられる場合が多くなって来ている。ただし、単独の通番が用いられる場合も残っている(37号、41号)。同一グループ内の衛星を区別する場合は、中国語表記では「遥感39号05組01星」のように「番号+星」と表し、英語表記では「Yaogan 39-05A」のようにアルファベットの添え字で区別する。

遥感衛星のうち、最も多数を占める種別は、1グループ3基でほぼ同一の軌道上を飛行するELINT衛星であり、36グループ、106基と、グループ数では全グループの約48%、衛星数では全衛星の約72%を占めている。

遥感衛星数集計表 (2024年4月現在)
遥感衛星通番 衛星種別 軌道傾斜角
/高度
打上げロケ
ット/射場
衛星数
/組
グルー
プ数
衛星数
31-01 ~04 ELINT HIGH 63.4°/1100km 長征4号C/酒泉 3 4 12
25,20,17,16,9 ELINT HIGH 63.4°/1100km 長征4号C/酒泉 3 5 15
40-01 ELINT MIDDLE 86°/800km 長征6号A/太原 3 1 3
30-01 ~ 10 ELINT LOW 35°/600km 長征2号C,D/酒泉 3 10 30
39-01 ~ 05 ELINT LOW 35°/500km 長征2号D/西昌 3 5 15
36-01 ~ 05 ELINT LOW 35°/500km 長征2号D/西昌 3 5 15
35-01 ~ 05 ELINT LOW 35°/500km 長征2号D/西昌 3 5 15
28,26,21,14,12,5 EO 97.3°/480-500km 長征4号B,C/太原 1 6 6
30,24,11,7,4,2 EO 98°/640-660km 長征2号D/酒泉 1 6 6
27,22,19,15,8 EO 100.3°/1200km 長征4号C/太原 1 5 5
34-01 ~04 EO 63.4°/1100km 長征4号C/酒泉 1 4 4
32-01 ~ 02 EO+SAR pair(?) 98.2°/700km 長征2号C/酒泉 2 2 4
23,18,13,6 SAR 97.3°/510-520km 長征2号C/太原 1 4 4
29,10,3,1 SAR 98°/635-680km 長征4号B,C/太原 1 4 4
33-01 ~04 SAR 98.1°/680-700km 長征4号C/酒泉 1 4 4
37 用途不明 43.2°/510km 長征2号D/酒泉 1 1 1
41 EO HIGH 対地同期軌道(GSO) 長征5号/文昌 1 1 1
42-01 ~02 用途不明 35°/500km 長征2号D/西昌 1 2 2
38 欠番
33 失敗
合計 74 147

3つ組衛星 (ELINT衛星)

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3つ組衛星(トリプレット)は、ほぼ同じ軌道上を3つの衛星が100km程度離れて飛ぶ衛星グループであり[11] 、3基の衛星は1基のロケットで同時に打上げられる。このような3基編隊の運用形態にする理由は、通常は、各衛星への電波到着時刻差 (Time Difference Of Arrival)から、地上の電波送信源(特にレーダー)の位置を割り出すためである [6]。 このため、これらの3つ組衛星グループもELINT衛星である可能性が高いと考えられている [4] [5]

これらの28グループは、周回高度が約1100km、軌道傾斜角が約63.4°の9グループ(高高度グループ: 遥感9、16、17、20、25、31号(4グループ))、周回高度が約600kmから500km、軌道傾斜角が約35°の19グループ(35°グループ: 遥感30号(10グループ)、35号(5グループ)、36号(4グループ))に分かれる。また、周回高度または軌道傾斜角から、これらの3つ組衛星に関連があると考えられる単独衛星が3基存在する(34号、34-02号、37号) [12] [13] [14] [15]

高高度グループは、周回高度、軌道傾斜角がアメリカ海軍広域海上監視システム(NOSS)と類似しており、NOSS衛星と同じく、高緯度地域を含む全地球上の船舶の位置を特定し、動静を監視するためのELINT衛星ではないかと考えられている[6]。衛星間の距離は、例えば 遥感31-04 A, B, C 衛星の相互の距離は、公開されている TLEからの計算によれば、110kmから140kmであり、NOSSと同程度である。高高度グループは、2021年3月13日の遥感31-04号の打上げを最後に、2023年1月現在まで打上げは途絶えている。

35°グループは2022年12月現在、1カ月に1グループ程度の頻度で打上げられている。これらのグループもELINT衛星である可能性が高いが、高高度グループよりスワス幅が狭く、軌道傾斜角が35°であるので、高緯度地域はカバレージに含まれない。衛星間の距離は、例えば 遥感35-02 A, B, C 衛星の相互の距離は、TLEからの計算によれば、900kmから1800kmであり、高高度グループあるいはNOSSとはかなり異なる。このような軌道配置とする意図については、はっきりしていない。

一つの説明として、米国の空母打撃群のような艦隊に対して、DF-21DDF-26のような対艦弾道ミサイルによる攻撃を行う場合を想定して、高高度グループのELINT衛星で艦隊の位置を粗く把握し、35°グループでミサイル誘導に必要な高精度位置測定を行うことを意図しているのではないかとの意見が複数の専門家から出されている [4] [5]。 中国が、東シナ海または南シナ海における米国との軍事衝突を主眼において衛星システムを整備していると考えれば、高緯度地域の探査能力を省みない35°グループの軌道配置は合理的とも言える。

特異衛星・遥感34号、遥感34-02号

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2021年4月30日 07:27 UTCに、酒泉発射場から長征4号C型ロケットを用いて打上げられた遥感34号(国際衛星識別符号:2021-037A、アメリカ宇宙軍衛星カタログ番号:48340)を、同日付の新華社は、光学撮影用衛星と発表しているが[16]、 アマチュア観測者などの観測データによれば、この衛星は光学撮影用に適した太陽同期軌道ではなく、3つ組衛星の高高度グループの典型的な軌道である、軌道傾斜角約63.4度、近地点高度約1083km、遠地点高度約1105kmの軌道に入っている。

また、2022年3月17日に、新華社は、同日 07:09 UTCに、リモートセンシング衛星「遥感34-02号」(国際衛星識別符号:2022-017A、アメリカ宇宙軍衛星カタログ番号:52084)を、酒泉発射場から長征4号C型ロケットを用いて打上げ、計画通りの軌道への投入に成功したと発表した[17]。この衛星は遥感34号と同様の軌道傾斜角約63.4度、高度約1097kmの軌道に入ったことが確認されている[18]

遥感シリーズに属する、光学撮影用と公表されている他の衛星は、すべて太陽同期軌道に投入されており、遥感34号、遥感34-02号のみが例外となる。また、アマチュア観測者などの観測でも、遥感34号、遥感34-02号は3つ組衛星ではなく単独の衛星であるが、今まで遥感シリーズで、高高度3つ組衛星用軌道に単独の衛星が投入された例はこの2件しかない。

遥感34号のみが例外の段階では、従来型の高高度3つ組衛星として計画されたが、1基のみが正常に軌道に投入され、残り2基は展開に失敗して、結果としてこのような不可解な状況になっている可能性が考えられたが、同様の特徴を持った遥感34-02号が打ち上げられたので、この可能性はほぼ無くなった(ただし、遥感34号の失敗を取り繕うために、わざと単独衛星の遥感34-02号を打ち上げた可能性は残っている)。

以上から、遥感34号と遥感34-02号は、現在の時点では、光学撮影衛星であるにしろ、そうでないにしろ、従来の遥感シリーズ衛星の範疇に収まらない特異な衛星であり、高高度3つ組衛星と軌道が類似していることから、高高度3つ組衛星と何らかの関係がある、新規の任務を帯びた新型衛星である可能性が考えられる(例えば米軍のキラー衛星から遥感シリーズの高高度3つ組衛星を護衛する攻撃型衛星など)。

アメリカの類似衛星

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2022年4月17日に、米国ヴァンデンバーグ空軍基地から Falcon 9 Block 5 ロケットを用いて、機密衛星 USA-327 (NRO所属、NROL-85) が打ち上げられ、従来のNOSS衛星の典型的な軌道である、近地点高度 1008 km、遠地点高度 1207 km、軌道傾斜角 63.4°の軌道に投入されたことがアマチュア観測者の観測で確認されたが、この衛星は単独衛星であることが確認された[19]

従来のNOSS 3 (INTRUDER)衛星は、ペアの衛星が100km程度の間隔を空けて、ほぼ同じ軌道上を飛び、各衛星への電波到着時刻差から、海上の軍艦の位置測定を行うELINT衛星であり、遥感衛星の3つ組高高度グループと軌道、用途が酷似している。USA-327 は従来のNOSS衛星の典型的軌道であるが、単独衛星であるという遥感34号、遥感34-02号と類似した存在である。

Falcon 9 Block 5 の低軌道(LEO)へのペイロード打上げ能力は最大16.25トンに達するので(第1段ロケット着陸回収の場合)、単独衛星の USA-327 はこの程度の質量を持つことになる。これは推定される NOSS 3 衛星1基の質量(約5トン)の3倍以上であり、かなり大質量の衛星であることになる。

この衛星は、NOSS衛星を中国などのキラー衛星の攻撃から防御する戦闘衛星であるか、または、NOSS衛星と用途、軌道が競合する遥感シリーズの高高度3つ組衛星を攻撃するためのキラー衛星である可能性が有る。この場合、攻撃対象の衛星に接近するためには大規模なマニューバーが必要であり、そのために大量の燃料を消費することになる。衛星の質量が従来の NOSS 3衛星と比べて3倍以上も重いのは、大量の燃料を搭載しているためと考えれば辻褄が合う。

打上げ記録

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名称 軍称 打上げ日 種別
(推測)
軌道高度
軌道傾斜角
NORAD NSSDC ID 開発製作 射場 ロケット
遥感1号 JB-5-1 2006-04-27 SAR 635-637 km, 97.9 度 29092 2006-015A SAST 太原 長征4号B
遥感2号 JB-6-1 2007-05-25 光学 639-663 km, 97.9 度 31490 2007-019A CAST 酒泉 長征2号D
遥感3号 JB-5-2 2007-11-12 SAR 635-637 km, 97.8 度 32289 2007-055A SAST 太原 長征4号C
遥感4号 JB-6-2 2008-12-01 光学 642-660 km, 97.9 度 33446 2008-061A CAST 酒泉 長征2号D
遥感5号 JB-8-1 2008-12-15 光学 494-501 km, 97.3 度 33456 2008-064A CAST 太原 長征4号B
遥感6号 JB-7-1 2009-04-22 SAR 518-519 km, 97.6 度 34839 2009-021A SAST 太原 長征2号C
遥感7号 JB-6-3 2009-12-09 光学 630-666 km, 97.8 度 36110 2009-069A CAST 酒泉 長征2号D
遥感8号 JB-9-1 2009-12-15 光学 1200-1212 km, 100.5 度 36121 2009-072A SAST 太原 長征4号C
遥感9号
A, B, C
JB-8-1 2010-03-05 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1089-1107 km
63.4 度
36413
36414
36415
CAST 酒泉 長征4号C
遥感10号 JB-5-3 2010-08-10 SAR 629–627 km
97.8 度
36834 SAST 太原 長征4号C
遥感11号 JB-6-4 2010-09-22 光学 670–625 km
98.0 度
37165 CAST 酒泉 長征2号D
遥感12号 JB-8-2 2011-11-09 光学 479–495 km
97.3 度
37875 CAST 太原 長征4号B
遥感13号 JB-7-2 2011-11-30 SAR 502–504 km
97.4 度
37941 SAST 太原 長征2号C
遥感14号 JB-11-1 2012-5-10 光学 471–474 km
97.3 度
38257 CAST 太原 長征4号B
遥感15号 JB-9-2 2012-5-29 光学 1198–1204 km
100.2 度
38354 SAST 太原 長征4号C
遥感16号
A, B, C
JB-8-2 2012-11-25 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1085-1096 km
63.4 度
39011
39012
39013
CAST 酒泉 長征4号C
遥感17号
A, B, C
JB-8-3 2013-9-1 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1060-1119 km
63.4 度
39239
39240
39241
SAST 酒泉 長征4号C
遥感18号 JB-7-3 2013-10-28 SAR 509 km
97.5 度
39363 SAST 太原 長征2号C
遥感19号 JB-9-3 2013-11-20 光学 1119-1204 km
100.4 度
39410 SAST 太原 長征4号C
遥感20号
A, B, C
JB-8-4 2014-08-09 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1086-1092 km
63.4 度
40109
40110
40111
CAST 酒泉 長征4号C
遥感21号 JB-10-3 2014-9-8 光学 476-499 km, 97.4 度 40143 2014-053A CAST 太原 長征4号B
遥感22号 JB-9-4 2014-10-20 光学 1198-1207 km, 100.3 度 40275 2014-063A SAST 太原 長征4号C
遥感23号 JB-7-4 2014-11-15 SAR 510–514 km
97.3 度
40305 2014-071A SAST 太原 長征2号C
遥感24号 JB-6-5 2014-11-20 光学 629-645 km
97.9度
40310 2014-072A CAST 酒泉 長征2号D
遥感25号
A, B, C
JB-8-5 2014-12-11 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1091–1098 km
63.4 度
40338
40339
40340
CAST 酒泉 長征4号C
遥感26号 JB-12-1 2014-12-27 光学 482–488 km
97.4 度
40362 2014-088A CAST 太原 長征4号B
遥感27号 JB-9-5 2015-08-27 光学 1201–1214 km
100.4 度
40878 2015-040A SAST 太原 長征4号C
遥感28号 JB-11-2 2015-11-08 光学 476–490 km

97.3 度

41026 2015-064A CAST 太原 長征4号B
遥感29号 JB-x-1 2015-11-26 SAR 635–636 km

97.9 度

41038 2015-069A SAST 太原 長征4号C
遥感30号 JB-6-6 2016-05-15 光学 634–664 km

98.0 度

41473 2016-029A CAST 酒泉 長征2号D
遥感30-01
A, B, C
CX-5 2017-09-29 ELINT
(軍艦の
位置特定)
602-611 km
35 度
42945
42946
42947
CAST 酒泉 長征2号C
遥感30-02
A, B, C
CX-5 2017-11-24 ELINT
(軍艦の
位置特定)
603-610 km
35 度
43028
43029
43030
CAST 酒泉 長征2号D
遥感30-03
A, B, C
CX-5 2017-10-25 ELINT
(軍艦の
位置特定)
602-610 km
35 度
43081
43082
43083
CAST 西昌 長征2号C
遥感30-04
A, B, C
CX-5 2018-01-25 ELINT
(軍艦の
位置特定)
602-610 km
35 度
43170
43171
43172
CAST 西昌 長征2号C
遥感31-01号
A, B, C
JB-8-6 2018-04-10 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1085-1110 km
63.4 度
43275
43276
43277
CAST 酒泉 長征4号C
遥感32-01号
A, B
2018-10-09 光学また
はSAR
701-703 km
98.2 度
43642
43643
酒泉 長征2号C
遥感
33号
JB-x-2 2019-05-23 (打上げ失敗:遥感29号と目的・諸元は同じと考えられている) 太原 長征4号C
遥感30-05
A, B, C
CX-5 2019-07-25 ELINT
(軍艦の
位置特定)
602-609 km
35 度
44449
44450
44451
CAST 西昌 長征2号C
遥感30-06
A, B, C
CX-5 2020-03-23 ELINT
(軍艦の
位置特定)
602-609 km
35 度
45460
46461
45462
CAST 西昌 長征2号C
遥感30-07
A, B, C
CX-5 2020-10-26 ELINT
(軍艦の
位置特定)
596-612 km
35 度
46807
46808
46809
CAST 西昌 長征2号C
遥感33-01号 JB-x-3 2020-12-27 SAR 682–686 km

98.3 度

47302 2020-103A CAST 酒泉 長征4号C
遥感31-02
A, B, C
JB-8-6 02 2021-01-29 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1090-1098 km
63.4 度
47532
47533
47534
CAST 酒泉 長征4号C
遥感31-03
A, B, C
JB-8-6 03 2021-02-24 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1090-1100 km
63.4 度
47691
47692
47693
CAST 酒泉 長征4号C
遥感31-04
A, B, C
JB-8-6 04 2021-03-13 ELINT
(軍艦の
位置特定)
1090-1098 km
63.4 度
47855
47856
47857
CAST 酒泉 長征4号C
遥感34-01号[16] 2021-04-30 光学 1083-1105 km
63.4 度
48340 CAST 酒泉 長征4号C
遥感30-08
A, B, C

[15]

CX-5 2021-05-06 ELINT
(軍艦の
位置特定)
591-602 km
35 度
48423
48424
45425
CAST 西昌 長征2号C
遥感30-09
A, B, C

[20]

CX-5 2021-06-18 ELINT
(軍艦の
位置特定)
591-602 km
35.0°
48860
48861
48863
CAST 西昌 長征2号C
遥感30-10
A, B, C

[21]

CX-5 2021-07-19 ELINT
(軍艦の
位置特定)
591-602 km
35.0°
49026
49028
49029
CAST 西昌 長征2号C
遥感32-02
A, B

[22]

2021-11-03 光学またはSAR 701-703 km
98.2 度(予測)
49383
49384
CAST 酒泉 長征2号C/YZ-1S
遥感35
A, B, C

[23]

2021-11-06 ELINT
(軍艦の
位置特定)
493-499 km
35.0°
49389
49390
49391
西昌 長征2号D
遥感34-02号 2022-03-17 光学 1092-1097 km
63.39 度
52084 SAST 酒泉 長征4号C
遥感35-02A 不明 2022-06-23 ELINT(軍艦の位置特定) 499km×508km
35.0 度
52907 2022-068A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感35-02B 498km×509km
35.0 度
52908 2022-068B
遥感35-02C 496km×506km
35.0 度
52909 2022-068C
遥感35-03A 不明 2022-07-29 ELINT(軍艦の位置特定) 499km×508.6km
35.0 度
53316 2022-088A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感35-03B 496.6km×511.2km
35.0 度
53317 2022-088B
遥感35-03C 497.5km×510.4km
35.0 度
53318 2022-088C
遥感35-04A 不明 2022-08-20 ELINT(軍艦の位置特定) 491km×502km
35.0 度
53522 2022-100A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感35-04B 490km×502km
35.0 度
53523 2022-100B
遥感35-04C 488km×500km
35.0 度
53524 2022-100C
遥感33-02号[24] 不明 2022-09-02 SAR 688km×680km
98.18 度
53698 2022-106A SAST 酒泉 長征4号C
遥感35-05A 不明 2022-09-06 ELINT(軍艦の位置特定) 491km×502km
35.0 度
53560 2022-109A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感35-05B 488km×501km
35.0 度
53561 2022-109B
遥感35-05C 489km×501km
35.0 度
53562 2022-109C
遥感36-01A 不明 2022-09-26 ELINT(軍艦の位置特定) 486km×498km
35.0°
53943 2022-120A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感36-01B 486km×499km
35.0°
53944 2022-120B
遥感36-01C 487km×498km
35.0°
53945 2022-120C
遥感36-02A 不明 2022-10-15 ELINT(軍艦の位置特定) 487km×499km
35.0°
54042 2022-133A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感36-02B 486km×498km
35.0°
54043 2022-133B
遥感36-02C 485km×498km
35.0°
54044 2022-133C
遥感34-03号 不明 2022-11-15 (用途不明) 1080km×1096km
63.4°
54249 SAST 酒泉 長征4号C
遥感36-03A 不明 2022-11-27 ELINT(軍艦の位置特定) 501km×489km
35.0°
54372 2022-160A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感36-03B 504km×488km
35.0°
54373 2022-160B
遥感36-03C 501km×490km
35.0°
54374 2022-160C
遥感36-04A 不明 2022-12-14
18:25 (UTC)[25]
ELINT(軍艦の位置特定) 502km×491km
35.0°
54746 2022-171A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感36-04B 502km×490km
35.0°
54747 2022-171B
遥感36-04C 501km×489km
35.0°
54748 2022-171C
遥感37号 不明 2023-01-13
07:00 (UTC)
(用途不明) 522km×508km
43.2°
55242 2023-006A SAST 酒泉 長征2号D
遥感34-04 不明 2023-03-31
06:25 (UTC)
(用途不明) 1097km×1093km
63.4°
56157 2023-048A SAST 酒泉 長征4号C
遥感36-05A 不明 2023-07-26
20:02 (UTC)[26]
ELINT(軍艦の位置特定) 498.6km×508.7km
35.0°
57452 2023-106A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感36-05B 496.0km×508.2km
35.0°
57454 2023-106C
遥感36-05C 495.0km×507.2km
35.0°
57456 2023-106E
遥感39-01A 不明 2023-08-31
07:36 (UTC)[27]
ELINT(軍艦の位置特定) 496.4 km×510.3 km
35.0 °
57727 2023-130A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感39-01B 496.5 km×508.8 km
35.0 °
57728 2023-130B
遥感39-01C 491.2 km×512.4 km
35.0 °
57731 2023-130E
遥感33-03号 不明 2023-09-06
18:14 (UTC)[28]
SAR 703.2km×701.9km
98.2°
57797 2023-136A SAST 酒泉 長征4号C
遥感40-01A 不明 2023-09-10
04:30 (UTC)[29]
(用途不明) 803.1km×818.1km
86.0°
57830 2023-139A CASC[30] 太原 長征6号A
遥感40-01B 801.9km×821.2km
86.0°
57832 2023-139C
遥感40-01C 774.9km×813.2km
86.0°
57833 2023-139D
遥感39-02A 不明 2023-09-17
04:13 (UTC)[31]
ELINT(軍艦の位置特定) 500km×491km
35.0°
57886 2023-145A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感39-02B 497km×485km
35.0°
57887 2023-145B
遥感39-02C 496km×483km
35.0°
57888 2023-145C
遥感33-04号 不明 2023-09-26
20:15 (UTC)[32]
SAR 695.6km×692.3km
98.1°
57958 2023-149A SAST 酒泉 長征4号C
遥感39-03A 不明 2023-10-05
00:24 (UTC)[33]
ELINT(軍艦の位置特定) 501km×491km
35.0°
57986 2023-152A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感39-03B 502km×489km
35.0°
57987 2023-152B
遥感39-03C 501km×490km
35.0°
57988 2023-152C
遥感39-04A 不明 2023-10-23
20:03 (UTC)[34]
ELINT(軍艦の位置特定) 502 km×491 km
35.0 °
58141 2023-163A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感39-04B 502 km×489 km
35.0 °
58143 2023-163C
遥感39-04C 501 km×489 km
35.0 °
58145 2023-163E
遥感39-05A 不明 2023-12-10
01:58 (UTC)[35]
ELINT(軍艦の位置特定) 502 km×491 km
35.0 °
58557 2023-194A CAST
SAST
西昌 長征2号D
遥感39-05B 500 km×489 km
35.0 °
58558 2023-194B
遥感39-05C 501 km×489 km
35.0 °
58559 2023-194C
遥感41 不明 2023-12-15
13:41 (UTC)[36]
光学(静止衛星) 35,839 km
×35,732 km
4.97 °
58582 2023-197A CASC 文昌 長征5号
遥感42-01 不明 2024-4-2
22:56 (UTC)
不明(単独衛星の模様) 502 km×491 km
35.0 °
59395 2024-063A SAST 西昌 長征2号D
遥感42-02 不明 2024-4-20
23:45 (UTC)
不明 502 km×490 km
35.0 °
59557 2024-075A SAST 西昌 長征2号D
遥感43-01A~J (I号欠番) 不明 2024-08-16
07:35 (UTC)[37]
ELINT(軍艦の位置特定)
3グループ同時打上げの模様
500 km×490 km (中央値)
35.0 °
60458~60466
(A~J号、I号欠番)
2024-148A2024-148J CAST 西昌 長征4号B
遥感43-02A~F 不明 2024-09-03
01:22 (UTC)

[38] [39]

ELINT(軍艦の位置特定)
2グループ同時打上げの模様
501 km×489 km (中央値)
35.0 °
60945~60950
(A~F)
2024-156A2024-156F CAST 西昌 長征4号B
遥感43-03A 不明 2024-10-23
01:09 (UTC)[40]
ELINT(軍艦の位置特定) 501 km×493 km
35.0 °
61617 2024-190A CAST
SAST
西昌 長征2号C
遥感43-03B 502 km×490 km
35.0 °
61618 2024-190B
遥感43-03C 501 km×491 km
35.0 °
61619 2024-190C
参考文献: [41][42][43][44][45][46][47][48][49]

太原:太原衛星発射センター(Taiyuan Satellite Launch Center)
酒泉:酒泉衛星発射センター(Jiuquan Satellite Launch Center)
西昌:西昌衛星発射センター(Xichang Satellite Launch Center)
文昌:文昌衛星発射場(Wenchang Satellite Launch Site;海南島)

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ YaoGanとも表記される。
  2. ^ Stephen Clark (2021年5月4日). “China launches military observation satellite”. SPACEFLIGHT NOW. 2021年5月5日閲覧。
  3. ^ Barbosa, Rui C. (April 22, 2009). “Chinese launch again with 遥感Weixing-6 remote sensing satellite” (English). News article. NasaSpaceflight.com. 2009年4月23日閲覧。
  4. ^ a b c 山下 奈々 (2020年4月). “【研究ノート】中国のASBM の開発動向 ― DF 21 D を中心に ―”. 『海幹校戦略研究』特別号(通巻第19号(2020年4月)) (海上自衛隊幹部学校 - 防衛省・自衛隊) 19: 130–132. 
  5. ^ a b c Mark Stokes, Gabriel Alvarado, Emily Weinstein, and Ian Easton (1 May 2020). China's Space and Counterspace Capabilities and Activities (PDF) (Report). The U.S.-China Economic and Security Review Commission. pp. 31–33. 2020年10月12日閲覧
  6. ^ a b c S.Chandrashekar & N.Ramani (1 July 2018). China’s Space Power & Military Strategy – The role of the Yaogan Satellites (PDF) (Report). International Strategic and Security Studies Programme (ISSSP). National Institute of Advanced Studies, Bangalore, INDIA. pp. 14–15. 2020年10月12日閲覧
  7. ^ Yaogan Weixing / Remote Sensing Satellites” (English). Web article. SinoDefence.com (February 20, 2009). 2009年4月24日閲覧。
  8. ^ China launches "Yaogan VI" remote-sensing satellite” (English). News article. Xinhua (April 22, 2009). 2009年4月24日閲覧。
  9. ^ China Launches Yaogan-4 Satellite” (English). Magazine article. Asian Surveying and Mapping (December 2, 2008). 2009年4月24日閲覧。
  10. ^ Yaogan 1 Erupts”. Arms Control Wonk (February 11, 2010). 2010年2月11日閲覧。
  11. ^ cotus99 (25 November 2019). YaoGan - TRIPLE SATELLITE FORMATION - Visible Flares Nov.25.2019. Miami Fl., U.S.: cotus99. 2021年5月14日閲覧
  12. ^ “China launches latest trio of Yaogan-30 remote sensing satellites”. SPACE NEWS. (2020年10月26日). https://spacenews.com/china-launches-latest-trio-of-yaogan-30-remote-sensing-satellites/ 
  13. ^ “China launches three military spy satellites”. Spaceflight Now. (2020年10月26日). https://spaceflightnow.com/2020/10/26/china-launches-three-military-spy-satellites/ 
  14. ^ “中国、リモートセンシング衛星「遥感30号」07組打ち上げ成功”. AFP. (2020年10月27日). https://www.afpbb.com/articles/-/3312137 
  15. ^ a b Stephen Clark (2021年5月6日). “China launches four satellites on Long March 2C rocket”. SPACEFLIGHT NOW. 2021年5月13日閲覧。
  16. ^ a b China successfully launches Yaogan-34 remote sensing satellite”. Xinhua 新華社 (2021年4月30日). 2021年5月4日閲覧。
  17. ^ China successfully launches Yaogan-34 02 remote sensing satellite”. Xinhua 新華社 (2022年3月17日). 2022年4月11日閲覧。
  18. ^ China launches Yaogan 34-02 and tests third stage capabilities”. Nasa Space Flight.com (2022年3月17日). 2022年4月11日閲覧。
  19. ^ NROL-85 observed, but is it an INTRUDER/NOSS or something else?”. SatTrackCam Leiden (b)log (2022年4月18日). 2022年6月11日閲覧。
  20. ^ 中国が衛星「遙感30号09組」を打ち上げ”. RecordChina (人民網日本語版) (2021年6月20日). 2021年6月20日閲覧。
  21. ^ 中国が衛星「遙感30号09組」を打ち上げ”. CCTV English (中国中央電視台) (2021年7月19日). 2021年7月20日閲覧。
  22. ^ China launches second pair of Yaogan 32 satellites on Chang Zheng 2C”. NASA SPACEFLIGHT.com (2021年11月3日). 2021年11月6日閲覧。
  23. ^ China launches Yaogan 35 satellites via Chang Zheng 2D”. NASA SPACEFLIGHT.com (2021年11月6日). 2021年11月8日閲覧。
  24. ^ CGTN (3 September 2022). China launches Yaogan-33 02 satellite. Jiuquan Satellite Launch Center (PRC): CGTN. 2022年9月3日閲覧
  25. ^ CCTV (15 December 2022). Long March-2D launches Yaogan-36 04. Jiuquan Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2022年12月15日閲覧
  26. ^ CCTV (27 July 2023). Long March-2D launches Yaogan-36 05. Xichang Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年7月30日閲覧
  27. ^ CCTV (31 August 2023). Long March-2D launches Yaogan-39 01. Xichang Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年9月1日閲覧
  28. ^ CCTV (6 September 2023). Long March-4C launches Yaogan-33 03. Jiuquan Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年9月11日閲覧
  29. ^ CCTV (10 September 2023). Long March-6A launches Yaogan-40. Taiyuan Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年9月11日閲覧
  30. ^ “China sends remote-sensing satellite into preset orbit”. Global Times (環球時報). (2023年9月10日). https://www.globaltimes.cn/page/202309/1297917.shtml 2023年9月11日閲覧。 
  31. ^ CCTV (17 September 2023). Long March-2D launches Yaogan-39 02. Xichang Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年10月6日閲覧
  32. ^ CCTV (27 September 2023). Long March-4C launches Yaogan-33 04. Jiuquan Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年9月27日閲覧
  33. ^ CCTV (5 October 2023). Long March-2D launches Yaogan-39 03. Xichang Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年10月6日閲覧
  34. ^ China launches new remote sensing satellite”. Xinhua 新華社 (英語版) (2023年10月24日). 2023年10月24日閲覧。
  35. ^ CCTV (11 December 2023). Long March-2D launches Yaogan-39 05. Taiyuan Satellite Launch Center (PRC): CCTV. 2023年12月11日閲覧
  36. ^ CCTV (15 December 2023). Long March-5 launches Yaogan-41. Wenchang Satellite Launch Site (PRC): CCTV. 2023年12月23日閲覧
  37. ^ 中国、衛星「遥感43号」第1陣の打ち上げ成功”. Xinhua 新華社 (新華網日本語版) (2024年8月22日). 2024年8月22日閲覧。
  38. ^ China launches new remote sensing satellite group”. Xinhua (English version) (2024年9月3日). 2024年9月7日閲覧。
  39. ^ CCTV (4 September 2024). Long March-4B launches Yaogan-43 02. Wenchang Satellite Launch Site (PRC): CCTV. 2024年9月7日閲覧
  40. ^ 中国、衛星「遥感43号」第3陣の打ち上げに成功”. Xinhua 新華社 (新華網日本語版) (2024年10月23日). 2024年10月27日閲覧。
  41. ^ NORAD GP Element Sets Current Data - last-30-days”. CelesTrak (2022年7月6日). 2022年7月6日閲覧。
  42. ^ NORAD Two-Line Element Sets Current Data”. CelesTrak (2022年7月6日). 2022年7月6日閲覧。
  43. ^ Real Time Satellite Tracking” (English). Web site. N2YO.com. 2010年3月5日閲覧。
  44. ^ Chinese rocket launches with top secret spy satellite” (English). News article. SPACE FLIGHT NOW (December 9, 2009). 2009年12月9日閲覧。
  45. ^ China launches remote-sensing satellite” (English). News article. Xinhua (December 15, 2009). 2009年12月17日閲覧。
  46. ^ China launch Yaogan Weixing-9, announce increase in vehicle production” (English). News article. NASA spaceflight.com (March 5, 2010). 2010年3月5日閲覧。
  47. ^ Yaogan 11”. NSSDC. 2010年12月3日閲覧。
  48. ^ Yaogan 30-01, ..., 30-07 (CX 5)”. Gunter's Space Page (2020年5月30日). 2020年10月14日閲覧。
  49. ^ YAOGAN-30 U”. NYO2.com (2020年10月26日). 2020年10月29日閲覧。

外部リンク

[編集]