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藤沢本町駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤沢本町駅
駅舎(2012年5月)
ふじさわほんまち
Fujisawa-hommachi
OE 11 善行 (1.6 km)
(1.8 km) 藤沢 OE 13
地図
所在地 神奈川県藤沢市藤沢三丁目3-4
北緯35度20分53秒 東経139度28分34秒 / 北緯35.34806度 東経139.47611度 / 35.34806; 139.47611座標: 北緯35度20分53秒 東経139度28分34秒 / 北緯35.34806度 東経139.47611度 / 35.34806; 139.47611
駅番号 OE12
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 江ノ島線
キロ程 21.3 km(相模大野起点)
新宿から53.6 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[小田急 1]19,665人/日
-2022年-
開業年月日 1929年昭和4年)4月1日
テンプレートを表示
改札口(2012年5月)
ホーム(2012年5月)
遠景。駅入口は右側にある(2012年5月)

藤沢本町駅(ふじさわほんまちえき[1])は、神奈川県藤沢市藤沢三丁目にある、小田急電鉄江ノ島線である。駅番号OE 12

概要

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藤沢駅藤沢宿南側に離れて新設されたのに対し、当駅は藤沢宿西端、旧東海道(現・県道43号)の直ぐ北側に開設されている。

東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)コースが当駅近くの県道30号を通ることから、2004年平成16年) - 2007年(平成19年)1月23日に「箱根駅伝応援号」が東京メトロ千代田線大手町駅 - 藤沢駅・箱根湯本駅間で運行され、藤沢行が当駅へ停車した(2006年(平成18年)以降は1月2日の往路のみ)[2]

なお、当駅の駅名は「ふじさわほんまち」と読むが、駅南側の住所は「ほんちょう」と読む。

歴史

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駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅舎・改札口は1番線側にあり、2番線へは跨線橋を利用する。ホーム有効長が4両までであった1970年(昭和45年)頃までは跨線橋がなく、改札口前に2番線へ渡るための構内踏切が存在した。

2012年(平成24年)7月頃に、行先案内表示装置が新設された[5]

改札広場には売店OX SHOP」が併設されていたが、現在は撤退している。

のりば

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ホーム 路線 方向 行先[6]
1 OE 江ノ島線 下り 藤沢片瀬江ノ島方面
2 上り 相模大野新宿C 千代田線方面

利用状況

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2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員19,665人である[小田急 1](小田急線全70駅中46位)。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1]
年度 1日平均
乗降人員[* 2]
1日平均
乗車人員[* 3]
出典
1995年(平成07年) 9,543 [神奈川県統計 1]
1998年(平成10年) 8,933 [神奈川県統計 2]
1999年(平成11年) 8,951 [神奈川県統計 3]
2000年(平成12年) 8,825 [神奈川県統計 3]
2001年(平成13年) 8,773 [神奈川県統計 4]
2002年(平成14年) 17,235 8,724 [神奈川県統計 5]
2003年(平成15年) 17,855 9,174 [神奈川県統計 6]
2004年(平成16年) 18,087 9,276 [神奈川県統計 7]
2005年(平成17年) 18,328 9,402 [神奈川県統計 8]
2006年(平成18年) 19,071 9,784 [神奈川県統計 9]
2007年(平成19年) 19,898 10,186 [神奈川県統計 10]
2008年(平成20年) 20,151 10,326 [神奈川県統計 11]
2009年(平成21年) 20,016 10,243 [神奈川県統計 12]
2010年(平成22年) 20,113 10,290 [神奈川県統計 13]
2011年(平成23年) 20,282 10,379 [神奈川県統計 14]
2012年(平成24年) 20,851 10,666 [神奈川県統計 15]
2013年(平成25年) 21,549 11,010 [神奈川県統計 16]
2014年(平成26年) 21,317 10,874 [神奈川県統計 17]
2015年(平成27年) 21,838 11,148 [神奈川県統計 18]
2016年(平成28年) 21,867 11,160 [神奈川県統計 19]
2017年(平成29年) 21,954 11,200 [神奈川県統計 20]
2018年(平成30年) 21,970 11,201 [神奈川県統計 21]
2019年(令和元年) 21,694 11,053 [神奈川県統計 22]
2020年(令和02年) [小田急 2]17,303 8,790 [神奈川県統計 23]
2021年(令和03年) [小田急 3]18,282 9,313 [神奈川県統計 24]
2022年(令和04年) [小田急 1]19,665

駅周辺

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駅改札は西側にはなく東側1か所のみである[7]改札口は1番ホームの南端に1か所しかない)。そのため西側から東側へ向かうには、藤沢本町1号踏切道を利用するか、伊勢山橋を渡る県道で迂回するルートしかない[7]。藤沢本町1号踏切道については安全面にも課題があり、踏切道改良促進法に基づき2017年に国土交通省から課題のある「改良すべき踏切道」として指定されている[7]

兼ねてより地元では西口側への開設を要望する声があり[8][9]、藤沢市では当駅西側に並走する市道藤沢652号線改良工事の一環として無料駐輪場に代わる有料駐輪場整備[注釈 1]、当駅舎の橋上化を含め検討が進められていた[注釈 2]。しかし、橋上化の計画については、現地の道路の構造上、道路勾配が急になることから地上西口改札の整備が検討されることとなった[12]

藤沢市では2013年から地元自治会らと検討会議を設けて検討が行われ、2023年10月に小田急電鉄と踏切道改良に関する基本協定を締結した[7]。藤沢市の計画では藤沢本町1号踏切道を廃止して2032年度までに東西自由通路を整備することとしている[7]

駅周辺の変遷

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戦前

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当駅開設当時は旧藤沢宿から藤沢駅周辺へと商業の中心が変わりつつあった[注釈 3]。当駅の位置は町外れではあるが、旧東海道である国道1号に面し[注釈 4]国道467号線の前身である滝山街道(八王子街道[注釈 5]、八王子道とも)、厚木往還(厚木道とも)[注釈 6]が分岐する要衝でもあった[13][14]。 開業前から旧制湘南中学(現・湘南高校)が存在してはいたが、街道沿いから少し外れると人家もまばらで、駅北部の白旗川沿いは水田が広がっていた。

戦後

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日中戦争時期に日本精工工場進出、大戦末期に藤沢飛行場建設と言った変化はあったものの、街道沿い以外は戦後暫く、田園が広がる状態が続く。神武景気の頃より南側から宅地化が進行し、当駅を飲み込む。1960年(昭和35年)には善行駅が新設、北側からも宅地化が進む。1963年(昭和38年)に当駅北側をかすめるように藤沢バイパスが開通し、当駅付近の一級国道1号(旧東海道)は県道43号へ格下げとなる。1966年(昭和41年)に善行団地が完成する頃まで駅間の水田が殆ど残っていたが、1970年代に入って間も無く長銀による分譲住宅開発で姿を消した。1975年頃には現在に近い街並みとなる。[15]

主な施設

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主な本社・事業所

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  • オートフレックス工業:本社・藤沢工場
  • 関東航空計器:本社・藤沢工場
  • 日本精工藤沢工場・技術センター
  • メルシャン:藤沢工場(ワイン生産量で国内第一位)[16]
  • やまか:本社・本町店

路線バス

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いずれの系統も台町バス停が最寄となるが、藤沢駅北口を出発し県道43号線交差点で右折、市道藤沢652号線藤沢石川線を北上する系統に限りロータリーに乗り入れる。その逆方向となる藤沢駅へ向かう系統を含め、他は全て県道43号線上の停留所を使用する[注釈 7]

当駅を舞台とした作品

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隣の駅

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小田急電鉄
OE 江ノ島線
快速急行・急行
通過
各駅停車
善行駅 (OE 11) - 藤沢本町駅 (OE 12) - 藤沢駅 (OE 13)

脚注

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注釈

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  1. ^ [10] 藤沢市議会令和元年9月定例会にて道路河川部長は、約1200台分の駐輪場に代わる有料駐輪場として同年9月末を目途に約900台分の用地取得を終える見込みと発言している。
  2. ^ [11]2017年 藤沢市議会平成29年12月定例会 12月5日審議における道路河川部長発言を以下に引用する。『...藤沢本町駅周辺の道路拡幅部の用地取得や地元要望の西口改札新設、改良すべき踏切道として国土交通大臣の指定を受けた藤沢本町1号踏切などの駅周辺施設の概略設計を行っているところです。平成30年度には、引き続き用地取得に向け地権者調整を進めるとともに、...、小田急電鉄株式会社と具体的な協議を進める予定としております。...』
  3. ^ 因みに藤沢市庁舎が藤沢駅前に移転するのは戦後のことである(開設当時は高座郡藤沢町)。役場跡地は2019年まで藤沢公民館が存在した。
  4. ^ 開設当時は國道2號。1号になるのは戦後、1952年以降
  5. ^ 現代における滝山街道、八王子街道とは意味合いが異なることに注意。鎌倉街道に代表されるように、目的地が共通するために同一名となっている。時を経て、藤沢界隈では町田街道と呼ばれるのが慣例となった。
  6. ^ 厚木往還は今も痕跡を留めており、国道467号線を起点に北向地蔵前を通過、当駅北側に隣接する善行2号踏切を経て、藤沢バイパス陸橋下から荏原製作所に向かう細い通りがそれである。
  7. ^ かつては市道上に停留所が設置されていたが、乗降時に車線を完全に塞いでしまう上に、対向車線の流れまでも影響を及ぼすことから専用ロータリーが新設された。

出典

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  1. ^ 藤沢本町駅(ふじさわほんまちえき)がある藤沢市藤沢1~5丁目の南隣りは藤沢市本町(ほんちょう)1~4丁目で、藤沢市立本町小学校(ほんちょうしょうがっこう)などがある。
  2. ^ 東京メトロのニュースリリース(2003年12月11日2004年11月19日2005年11月25日2006年11月29日)より。
  3. ^ 小田急75年史(2003.03)小田急電鉄
  4. ^ 平成17年度予算審査のあらまし - 藤沢市
  5. ^ 2012年度の鉄道事業設備投資計画(2)駅施設改良、サービスの向上 2.行先表示装置の新設 (PDF) - 小田急電鉄(2012年4月27日閲覧)
  6. ^ 藤沢本町駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月4日閲覧。
  7. ^ a b c d e 踏切道廃止で客足遠のく? 藤沢本町駅の東西自由通路計画に意見さまざま”. 神奈川新聞. 2024年7月2日閲覧。
  8. ^ 2005年 藤沢市議会平成17年2月予算等特別委員会 3月9日審議
  9. ^ 2013年 藤沢市議会平成25年2月予算等特別委員会 3月12日審議 道路整備課長発言
  10. ^ 2019年 藤沢市議会令和元年9月定例会 9月20日審議
  11. ^ 2017年 藤沢市議会平成29年12月定例会 12月5日審議
  12. ^ 「藤沢本町駅周辺の道路工事及び踏切道改良事業に関する説明会」ご意見一覧”. 藤沢市. 2024年7月2日閲覧。
  13. ^ 街道について - 国土交通省関東地方整備局 横浜国道事務所
  14. ^ 善行地区郷土史(PDF) (PDF) - 藤沢市
  15. ^ 今昔マップ - 埼玉大学
  16. ^ 神奈川県にあるワイン生産量日本一の自治体は? - AERA dot.

利用状況の出典

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小田急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月6日閲覧。
  2. ^ 鉄道部門:1日平均駅別乗降人員 - ウェイバックマシン(2021年12月15日アーカイブ分)、2022年8月14日閲覧
  3. ^ 鉄道部門:1日平均駅別乗降人員 - ウェイバックマシン(2022年8月1日アーカイブ分)、2022年8月14日閲覧
小田急電鉄の統計データ
  1. ^ 統計年報 - 藤沢市
  2. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  3. ^ 神奈川県県勢要覧
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 - 22ページ
  2. ^ 平成12年 - 223ページ
  3. ^ a b 平成13年 (PDF) - 225ページ
  4. ^ 平成14年 (PDF) - 223ページ
  5. ^ 平成15年 (PDF) - 223ページ
  6. ^ 平成16年 (PDF) - 223ページ
  7. ^ 平成17年 (PDF) - 225ページ
  8. ^ 平成18年 (PDF) - 225ページ
  9. ^ 平成19年 (PDF) - 227ページ
  10. ^ 平成20年 (PDF) - 231ページ
  11. ^ 平成21年 (PDF) - 241ページ
  12. ^ 平成22年 (PDF) - 239ページ
  13. ^ 平成23年 (PDF) - 239ページ
  14. ^ 平成24年 (PDF) - 235ページ
  15. ^ 平成25年 (PDF) - 237ページ
  16. ^ 平成26年 (PDF) - 239ページ
  17. ^ 平成27年 (PDF) - 239ページ
  18. ^ 平成28年 (PDF) - 247ページ
  19. ^ 平成29年 (PDF) - 239ページ
  20. ^ 平成30年 (PDF) - 223ページ
  21. ^ 令和元年 (PDF) - 223ページ
  22. ^ 令和2年 (PDF) - 223ページ
  23. ^ 令和3年 (PDF) - 215ページ
  24. ^ 令和4年 (PDF) - 219ページ

関連項目

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外部リンク

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