荒鷲の要塞
荒鷲の要塞 | |
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Where Eagles Dare | |
監督 | ブライアン・G・ハットン |
脚本 | アリステア・マクリーン |
原作 | アリステア・マクリーン |
製作 |
エリオット・カストナー ジェリー・ガーシュウィン |
出演者 |
リチャード・バートン クリント・イーストウッド メアリー・ユーア |
音楽 | ロン・グッドウィン |
撮影 | アーサー・イベットソン |
編集 | ジョン・ジンプスン |
配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
公開 |
1968年12月4日 1968年12月14日 1969年3月12日 |
上映時間 | 155分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 ドイツ語 |
興行収入 | 2億6349万円 |
『荒鷲の要塞』(あらわしのようさい、原題:Where Eagles Dare)は、1968年のイギリス・アメリカ合作の戦争・スリラー・スパイ映画。監督はブライアン・G・ハットン、主演はリチャード・バートン、クリント・イーストウッド。原作の小説はイギリスの作家アリステア・マクリーンによるもので、自ら脚本を担当した。
あらすじ
[編集]第二次世界大戦の最中、ヨーロッパ大陸反攻作戦を担当するアメリカ陸軍の将軍、カーナビーが飛行機事故によりドイツ軍の捕虜となる。連合国の最重要機密の漏えいを防ぐため、イギリス軍情報部(MI6)のローランド提督とターナー大佐は救出作戦を立案。スミス少佐を中心とするイギリス軍情報部員6名と、アメリカ陸軍レンジャーのシェイファー中尉からなる混成部隊が結成される。
カーナビー将軍が収容されているのは、アルプス山脈の断崖絶壁に建てられた「鷲の城」(Schloss Adler)と渾名される難攻不落の城塞である。一行はカーナビー将軍救出のため、この「鷲の城」に向かう。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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日本テレビ旧版 | 日本テレビ新版 | ムービープラス吹替追録版 | ||
ジョン・スミス少佐 | リチャード・バートン | 木村幌 | 星野貴紀 | |
モリス・シェイファー中尉 | クリント・イーストウッド | 山田康雄 | 多田野曜平 | |
メリー・エリソン | メアリー・ユーア | 武藤礼子 | 弥永和子 | 木村香央里 |
ワイアット・ターナー大佐 | パトリック・ワイマーク | 加藤正之 | 宮川洋一 | 原田晃 |
ローランド提督 | マイケル・ホーダーン | 巌金四郎 | 塩見竜介 | 中村浩太郎 |
オラフ・クリステンセン大尉 | ドナルド・ヒューストン | 竜門睦月 | ||
テッド・バークリー大尉 | ピーター・バークワース | |||
リー・トーマス大尉 | ウィリアム・スクワイアー | |||
ジョージ・カーナビー将軍 | ロバート・ビーティ | 宮川洋一 | 田中康郎 | |
ハロッド軍曹 | ブルック・ウィリアムズ | |||
ジョック・マクファーソン軍曹 | ニール・マッカーシー | 村井雄治 | ||
セシル・カーペンター中佐 | ヴィンセント・ボール | |||
ポール・クラマー親衛隊大佐 | アントン・ディフリング | 仁内建之 | 小原雅人 | |
ユリウス・ロゼマイヤー将軍 | ファーディ・メイン | 千葉耕市 | 大木民夫 | 上別府仁資 |
フォン・ハッペン少佐 | ダーレン・ネスビット | 仲村秀生 | 青野武 | 多田野曜平 |
ヴァイスナー大佐 | ヴィクター・ビューモント | |||
ハイジ | イングリッド・ピット | 北浜晴子 | 有馬瑞香 | 弘松芹香 |
ヴィルヘルム・ヴィルナー少佐 | ガイ・ディギー (クレジットなし) |
藤本譲 | ||
ヴィルデン・ヒルシュ少佐 | ジョン・G・ヘラー (クレジットなし) |
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アンヌ=マリー・カーニシャー中尉 | オルガ・ロウ (クレジットなし) |
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空軍通信士 | フィリップ・ストーン (クレジットなし) |
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その他 | 塩見竜介 加藤治 飯塚昭三 鈴木泰明 清川元夢 神山卓三 田中康郎 村山明 桜本晶弘 若本規夫 幹本雄之 鈴木れい子 木戸太一 |
細井重之 峰恵研 平林尚三 村越伊知郎 寺島幹夫 筈見純 小島敏彦 石森達幸 |
橘諒 | |
日本語版制作スタッフ | ||||
演出 | 左近允洋 | 本田保則 | 吉田啓介 | |
翻訳 | 秋元良介 | 榎あきら | 五十嵐江 | |
調整 | 坂巻四郎 | 桑原邦男 | ||
効果 | 南部満治 テクニカル・ルーム |
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録音 | シネビーム・スタジオ | |||
制作 | グロービジョン | オムニバスプロモーション | グロービジョン ムービープラス | |
初回放送 | 1975年4月23日(前編) 1975年4月30日(後編) 『水曜ロードショー』 BD収録[1] |
1979年5月23日 『水曜ロードショー』 |
2021年5月16日 ムービープラス |
※日本テレビ新版は2021年5月16日にムービープラスで放送される際、初回放送時にカットされたシーン(約36分)を代役で追加録音した「ムービープラス吹替追録版」が製作された[2][3][4]。
スタッフ
[編集]- 製作:エリオット・カストナー
- 製作総指揮:デニス・ホルト
- 監督:ブライアン・G・ハットン
- 原作・脚色:アリステア・マクリーン
- 撮影:アーサー・イベットソン
- 音楽:ロン・グッドウィン
小説版
[編集]映画の脚本を元に、マクリーン本人による小説化も行われた。マクリーンはそれまでもイアン・スチュアート名義でいくつかのアクション小説を発表していたが、「アリステア・マクリーン」名義で発表されたものとしては『荒鷲の要塞』が最初のアクション小説だった[5]。小説版と映画では、人物の名前や設定、一部の展開などに差異が見られる。日本では平井イサク訳(早川書房、1968年、のち文庫)。
影響
[編集]イギリスのヘヴィメタルバンド、アイアン・メイデンの楽曲「Where Eagles Dare」(邦題:イーグルス・デア)(1983年発表のアルバム『頭脳改革』に収録)は本作をモチーフにしている。
「鷲の城」の撮影はオーストリア中部のホーエンヴェルフェン城で行われた[6]。現在、ホーエンヴェルフェン城は観光地として公開されている。
参考文献
[編集]- アリステア・マクリーン 著、平井イサク 訳『荒鷲の要塞』早川書房、1977年。ISBN 4150401624。
脚注
[編集]- ^ 同枠で1981年5月27日に放映された再放送短縮版
- ^ “荒鷲の要塞【ムービープラス吹替追録版】”. ムービープラス. 2021年4月3日閲覧。
- ^ “イーストウッド『荒鷲の要塞』吹替追録版がムービープラスでTV初放送!多田野曜平、星野貴紀のコメント到着!!”. Banger!!!. 2021年4月28日閲覧。
- ^ “荒鷲の要塞【ムービープラス吹替追録版】”. ふきカエル大作戦!! (2021年5月7日). 2021年5月7日閲覧。
- ^ マクリーン 1977, p. 328.
- ^ “Vom Ring zum Känguru”. Die Presse.com (2013年10月25日). 2015年4月30日閲覧。