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絶芸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

絶芸(ぜつげい、簡体字: 绝艺; 繁体字: 絶藝; 拼音: Juéyì、英語名: Fine Art)は、テンセントAIによるコンピュータ囲碁プログラム

2016年11月1日から同月29日にかけてインターネットの囲碁サイト「野狐囲碁」で対局し、朴廷桓に5勝1敗、姜東潤に3勝1敗、朴永訓に3勝1敗、古力に2勝1敗、などの世界戦優勝者レベル以上の戦績を残した。日本の棋士では余正麒がもっとも多く対戦し、絶芸の3勝1敗だった。電聖戦では一力遼中押し勝ちした。柯潔には1勝3敗と負け越していたが[1]、後に2子局ハンデを与えて完勝している[2]。その他、世界戦常連の若手棋士と数多く対戦した。

2017年3月の第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会では、井山裕太六冠に勝利したこともある、日本最強の囲碁AIDeepZenGoを下して優勝[3]。2017年8月の第1回中信証券杯世界電脳囲碁オープン戦ではそのDeepZenGoに準決勝で敗れたものの[4]、同年12月の「AI竜星戦2017」(主催・囲碁将棋チャンネル等)では再びDeepZenGoを下し優勝した[3]。2017年5月にAlphaGoが柯潔との対戦を制して現役(人類との対局)を引退し、2018年4月には戦績の拮抗していたDeepZenGoが引退したこともあり[5]、事実上世界最強の囲碁AIとの評価もあった。ただし、2018年4月に福州で開催された「世界人工知能囲碁大会」にて、公開論文[6]を基にテンセントのWeChat・翻訳機能開発チームがAlphaGo Zeroを復元したPhoenixGo中国語版に決勝で敗れた[7]

足跡

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脚注

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  1. ^ 曝阿法狗今年将正式挑战柯洁 Master未达极限”. 新浪 (2017年1月6日). 2017年3月19日閲覧。
  2. ^ ハンデ戦で完敗....中国強豪棋士・柯潔9段がテンセントの囲碁AIの「絶芸」に降伏”. ロボティア (2018年1月19日). 2018年1月20日閲覧。
  3. ^ a b c 第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会” (2017年3月19日). 2017年3月19日閲覧。
  4. ^ 天元:囲碁AIの世界大会…”. 毎日新聞 (2017年9月20日). 2017年12月15日閲覧。
  5. ^ 国内最強の囲碁AIが引退試合 世界トップ棋士に勝ち越し”. NHK (2018年4月7日). 2018年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月13日閲覧。
  6. ^ Tencent/PhoenixGo: Go AI program which implement the AlphaGo Zero paper”. 2019年2月23日閲覧。
  7. ^ 凤凰围棋问鼎世界人工智能围棋大赛”. 新華社 (2018年4月29日). 2019年2月23日閲覧。
  8. ^ “囲碁AI、中国「絶芸」優勝 日本最強「Zen」敗れる”. 朝日新聞. (2017年12月12日). http://www.asahi.com/articles/ASKDB76BKKDBUCVL00P.html 2017年12月15日閲覧。