白井健三
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2016年、内閣総理大臣官邸にて | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フルネーム | しらい けんぞう | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛称 | ひねり王子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | 日本 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1996年8月24日(28歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | 神奈川県横浜市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 163cm[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 54kg[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
得意種目 | 床運動、跳馬 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
代表 | 日本 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | 日本体育大学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学歴 | 横浜市立旭小学校⇒横浜市立寺尾中学校⇒神奈川県立岸根高等学校⇒日本体育大学⇒日本体育大学大学院 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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白井 健三(しらい けんぞう、1996年8月24日 - )は、日本の元体操競技選手。日本体育大学の助教である[2]。
2013年に床運動で男子史上最年少の17歳1ヶ月で世界選手権金メダルを獲得。これまでに床運動と跳馬において6個の技を主要国際大会で初めて成功させ、それらの技には「シライ」を含む名前がつけられている。
人物
[編集]実兄2人が体操をしていたため、自身も3歳より体操を始める。
2005年、小学校3年の時に両親が設立した鶴見ジュニア体操クラブに入り、本格的に体操競技に取り組み始める[3]。
2011年、横浜市立寺尾中学校3年時に全日本体操競技個人種目別選手権大会に出場、床運動にて2位に食い込んで注目を集めた[4]。
2012年、神奈川県立岸根高等学校に入学。その年に福建省莆田市(中国)で開催された第5回アジア体操競技選手権では16歳ながら日本代表に選出され、男子種目別床運動で15.225点をマークして優勝を飾った[5]。
2013年、第67回全日本体操競技団体・種目別選手権大会 男子種目別の床運動では第一人者の内村航平や加藤凌平らが欠場する中、F難度の後方宙返り4回ひねりを決めるなど、計22.5回ものひねりを入れた構成をやってのけ、15.900点(Dスコア7.3)をマークして優勝。内村や加藤も驚くほど高いひねりの技術をこの大会で見せ、第44回アントウェルペン世界体操選手権(ベルギー)日本代表に選出された[3][6]。内村は高く評価している。
10月の世界体操選手権の種目別予選では、床運動で新技「後方伸身宙返り4回ひねり」と「前方伸身宙返り3回ひねり」を、跳馬でも新技「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を成功させ、国際体操連盟よりそれぞれ「シライ」「シライ2」「シライ/キムヒフン」[注釈 1]と命名された[7]。10月5日に行われた種目別の床運動決勝では16.000点をマークし、金メダルを獲得した[8]。この驚異的な成績から国内では「ひねり王子」、海外では"Mister Twist"と賞賛され、一躍注目を集めた[9][10][11]。
当初は大会期間中に「シライ」「シライ/キム・ヒフン」については命名が決定していたが、大会後の2013年10月25日に世界選手権大会で披露した「前方伸身宙返り3回ひねり」(F難度)について国際体操連盟の審議により「主要国際大会で初めて成功したと認められる」と判定し、この技を「シライII(ツー)」とすることが決まった[12]。後に、「シライ」は「シライ/グエン」に名称が変更された[注釈 2][13]。
2014年9月4日、男子史上最年少の17歳1ヶ月での世界選手権金メダル獲得と、床運動で初めて「後方伸身宙返り4回ひねり」(シライ/グエン)を成功させたことに対してギネス世界記録に認定されたことが発表された[14]。
2015年より日本体育大学に進学した[15]。2015年世界体操競技選手権では37年ぶりの団体優勝に貢献し、種目別ゆかでは金メダルを得た。
2015年12月の豊田国際体操競技大会において「後方伸身2回宙返り3回ひねり」(最高のH難度)を成功させ、翌年2月13日に国際体操連盟(FIG)より「シライ3」と命名された[16]。
2016年リオデジャネイロオリンピックでオリンピック初出場を果たす[17]。団体総合の決勝で跳馬と床運動で演技し、金メダルを獲得[18]。種目別決勝には床運動と跳馬に出場。床運動では金メダルも期待されていたが着地の失敗や細かなミスなどを連発してしまい、同種目4位に終わった。そして、跳馬においてはリオデジャネイロオリンピックのためにおいていた新技「シライ2」を1本目で見事に成功させ、銅メダルを獲得した。同種目のメダル獲得は1984年ロサンゼルスオリンピックで銀メダルを獲得した森末慎二と具志堅幸司以来32年ぶりの快挙となった。11月、紫綬褒章を受章[19]。
2017年世界体操競技選手権では床運動と跳馬で金メダルを獲得したほか[20][21]、個人総合にも出場。けがで出場できなかった内村が見守る中、銅メダルを獲得した[22]。
2021年6月16日に現役引退を表明した[23]。
現役引退後
[編集]2022年3月12日に行われたKOHEI UCHIMURA THE FINALで一日限りの現役復帰を果たし、床で「シライ3」、「シライ2」、「シライ/ニュエン」、跳馬では「シライ/キムヒフン」と、自身の名が入った4つの大技を成功させた[24]。
シライの名を冠した技
[編集]ゆか
[編集]- シライ/グエン(シライ/ニュエン)[25]
- シライ2[29]
- シライ3[30]
跳馬
[編集]- シライ/キム・ヒフン[31]
- シライ2[32]
- シライ3[33]
メディア出演
[編集]CM
[編集]- 日本生命保険 東京2020ゴールドパートナー(2015年)
- 三井住友銀行 ひとりひとりが日本代表・東京2020(2016年)
- 日本航空 FLY to 2020(2016年)
- テーブルマーク(2016年)
- ハウス食品(2018年)
- 日本コカ・コーラ アクエリアス(2018年)
※ZIP【2021年】
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “【体操】最年少「金」白井健三、唯一16点超え「間違いなく断トツで幸せな日」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2016年8月10日). オリジナルの2016年10月21日時点におけるアーカイブ。 2016年8月11日閲覧。
- ^ “体操・白井健三が現役引退「選手としての未練は1つもない」リオ五輪団体金、指導者へ/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online(2021年6月16日). 2021年6月16日閲覧。
- ^ a b 白井、史上最年少世界キップ!池谷抜いた サンケイスポーツ 2013年7月1日閲覧 2013年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ^ 第65回 全日本体操競技団体・種目別選手権大会 男子種目別結果 (PDF) 日本体操協会 2011年11月6日
- ^ 白井、床運動で優勝 アジア選手権/体操 サンケイスポーツ 2012年11月14日閲覧 2013年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ^ “体操男子初の高校生が世界切符/体操”. 日刊スポーツ 2013年7月24日閲覧。
- ^ 『産経新聞』2013年10月2日
- ^ 17歳白井が金メダル 日本勢で最年少 世界体操ゆか 朝日新聞 2013年10月5日
- ^ 器械体操解説サイト 床運動後方宙返り4回ひねり 2013.10.12閲覧
- ^ “白井 スポニチ命名“ひねり王子”OKも…照れ笑い”. スポニチアネックス 2013年10月12日閲覧。
- ^ “Gymnastics: Shirai, Kameyama join Japanese gold rush”. Channel NewsAsia 2013年10月12日閲覧。(英語)
- ^ 「シライ2」と命名 白井の3つ目の新技「前方伸身宙返り3回ひねり」(産経新聞2013年10月25日 同10月26日閲覧)
- ^ 「シライ」→「シライ/ニュエン」に変更 日刊スポーツ 2014年4月5日
- ^ シライ:白井選手「後方伸身宙返り4回ひねり」ギネス認定 毎日新聞 2014年9月4日 2014年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ^ 体操の白井健三が日体大入学 元大関琴欧洲も編入 スポーツニッポン 2015年4月3日閲覧
- ^ 白井健三の新技「シライ3」を最高の「H」難度で認定 国際連盟『産経新聞』2016年2月13日
- ^ “白井「人生で一番心臓に悪い日」が…「断トツに一番、幸せな日」へ”. スポニチアネックス. (2016年8月10日) 2016年8月10日閲覧。
- ^ “体操男子日本が3大会ぶり王座奪回!内村悲願の団体金メダル” (2016年8月9日). 2016年8月16日閲覧。
- ^ “秋の褒章、772人20団体の受章決まる”. 朝日新聞デジタル (2016年11月2日). 2016年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月12日閲覧。
- ^ 世界体操:白井健三 床運動で3回目の優勝毎日新聞 2017年10月8日 2018年1月28日閲覧
- ^ 白井健三、跳馬でも金メダル 体操世界選手権朝日新聞 2017年10月9日 2018年1月28日閲覧
- ^ 白井健三、銅メダル 世界体操・個人総合朝日新聞 2017年10月6日 2018年1月28日閲覧
- ^ 「人生イコール体操」 白井健三引退会見「貴重な体験を後輩に」毎日新聞 2021年6月16日 2021年6月16日閲覧
- ^ “白井健三氏、跳馬でも「シライ」! 計4つの「シライ」決める 内村引退演技会/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2022年3月13日閲覧。
- ^ “シライ/グエン F”. G-Flash 器械体操解説サイト. 2019年2月16日閲覧。
- ^ a b c d e f “跳馬新技「シライ2」命名…白井の名前、5つ目”. 読売新聞 2016年8月31日閲覧。
- ^ a b c d e “白井の新技は「シライ3」 H難度に認定 体操男子”. 朝日新聞 2016年8月31日閲覧。
- ^ a b c d “銅メダル白井の新技、「シライ2」と命名 体操・跳馬”. 朝日新聞 2016年8月31日閲覧。
- ^ “シライ 2 F”. G-Flash 器械体操解説サイト. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “シライ 3 F”. G-Flash 器械体操解説サイト. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “シライ/キムヒフン 5.6”. G-Flash 器械体操解説サイト. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “シライ2”. G-Flash 器械体操解説サイト. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “シライ3 5.4”. G-Flash 器械体操解説サイト. 2019年2月16日閲覧。
- ^ a b “跳馬新技「シライ2」命名…白井の名前、5つ目”. デイリースポーツ 2017年4月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 白井健三 (@kenzo8824) - X(旧Twitter)
- 白井健三 (@kenzoshirai) - Instagram