法諺
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法諺(ほうげん、独: Rechtssprichwoerter、英: legal maxims)とは、法律に関する格言(法格言)やことわざのことである。
日常において社会生活を送る上で必要な法知識を簡単な格言・ことわざ形式にしたもので、民衆の間にも広く知られていた。
教会法などを由来とした法諺も存在するが、ローマ法は事例に基づき法体系が形成されたこと、人類初の法典を作り上げたことから、法諺(ほうげん)を多く生んだ。
法諺の例
[編集]- 後法は前法を廃止する
- 法は些事にこだわらず
- 法は家庭に入らず(親族相盗例等)
- 国王といえども神と法の下にある(ヘンリー・ブラクトン)
- 自白は証拠の女王である(長らく重要視されてきたが現代では批判されている)
- 悪法も法である(Gesetz ist Gesetz.)- 法実証主義
- 目には目を、歯には歯を - ハンムラビ法典
- 法律なければ犯罪なし。法律なければ刑罰なし - 罪刑法定主義(憲法31条)
- 何人といえども、自分の敵手に対して武器を持たせる義務はない(憲法38条)
- 権利の上に眠る者は、保護されない - 時効(民法144条以下)
- 結婚は成人にする - 婚姻による成年擬制(民法753条)
- 訴えがなければ裁判はない - 処分権主義(民事訴訟法246条)
- 法の不知はこれを許さず - 故意 (刑法38条3項)
- 疑わしきは罰せず - (刑事訴訟法336条)