梅野雄吾
中日ドラゴンズ #46 | |
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2024年4月20日 阪神甲子園球場 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 佐賀県佐賀市 |
生年月日 | 1999年1月13日(25歳) |
身長 体重 |
175 cm 84 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト3位 |
初出場 | 2017年8月9日 |
年俸 | 2800万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
この表について
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梅野 雄吾(うめの ゆうご、1999年1月13日 - )は、佐賀県佐賀市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属[2]。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]佐賀市立新栄小学校5年時に新栄少年野球部で野球を始める[3]。
佐賀市立昭栄中学校時代は硬式野球チーム「佐賀フィールドナイン」に所属し、二塁手として3年時には九州大会優勝を経験した[4]。3年生の冬から投手に転向する[3]。
福岡県筑紫野市の九産大九州産業高校に進学。1年生秋からベンチ入りし、冬の下半身強化によって130km/h程度の球速が143km/hまで伸び、2年生の春にはエースの座を掴む[3][4]。甲子園出場経験は無いが、2年生秋の秋季九州大会において準々決勝に進出する[5]。3年生夏の第98回全国高等学校野球選手権福岡大会3回戦では、本塁打を含む3打点を挙げるも福岡県立福島高等学校に敗れた[6]。
2016年10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議にて東京ヤクルトスワローズから3位指名を受け[7]、契約金5000万円、年俸580万円で入団した(金額は推定)[8][9]。背番号は38。
ヤクルト時代
[編集]2017年8月9日、対横浜DeNAベイスターズ戦(明治神宮野球場)において、セ・リーグの高卒新人選手で最速の一軍デビューとなる初登板・初先発を迎えるが[10]、3回5失点で降板し、黒星を喫した[11]。最終的には、2試合に先発し、0勝1敗、防御率は6.75を記録[12]。11月24日、70万円増となる推定年俸650万円で契約を更改した[12]。
2018年は5月までに3試合登板、2回1/3イニングを自責点11で防御率42.43と振るわず二軍落ち[13]。夏に入ってからは安定した投球で、8月中盤からは7回を投げるセットアッパーとしての地位を確立し、8月25日のDeNA戦(神宮)ではプロ初勝利を記録した[14]。最終的には、29試合に登板し、3勝2敗10ホールド、防御率7.09を記録[14]。11月21日、450万円増となる推定年俸1100万円で契約を更改した[14]。
2019年は3月に行われた侍JAPAN対メキシコの強化試合のメンバーとして選出された[15]。5月6日には上半身のコンディション不良で登録抹消された石山泰稚の代役としてプロ入り初セーブを記録するなど[16]、最終的にチーム最多の68試合に登板し[17]、2勝4敗4セーブ28ホールド、防御率3.72を記録[18]。12月9日、2200万円増となる推定年俸3300万円で契約を更改した[18]。
2020年は、42試合に登板し、5勝2敗12ホールド、防御率3.61を記録。12月9日、400万円減となる推定2900万円で契約を更改した[19]。
2021年は、29試合に登板し、0勝0敗8ホールド、防御率2.49を記録[20]。12月15日、300万円減となる推定年俸2600万円で契約を更改した[20]。
2022年の開幕前、外国人投手の調整遅れによる先発の駒不足のため、先発転向を目指すこととなった[21]。しかし、オープン戦でスタミナ不足を指摘されるなど課題を残し[22][23]、シーズンに入ると例年通り中継ぎで起用された。この年は41試合に登板し、4勝3敗16ホールド、防御率3.00を記録した。しかし、夏場以降登板過多で不調に陥り、2021年同様、リーグ優勝時には登録抹消されており、2年連続でリーグ優勝には立ち会えず、同年の日本シリーズも2年連続でベンチ外だった。10月3日には嶋基宏の引退試合にて9回表に登板。嶋がNPBでマスクを被る最後の投手となった。12月9日、900万円増となる推定年俸3500万円で契約を更改した[24]。
2023年は投球フォームに悩むなど5登板に終わり[17]、2年目から続いた2桁登板が途切れた。12月7日、700万円減となる推定年俸2800万円で契約を更改した[25]。
中日時代
[編集]2023年12月8日、現役ドラフトで中日ドラゴンズから指名され、移籍が決まった[2]。背番号は46[26]。
2024年6月2日のオリックス・バファローズ戦で1-1で迎えた延長11回裏に登板。三者凡退で切り抜け、12回表には中田翔の勝ち越し打で2-1で勝利し、移籍後初勝利を挙げた[27]。
選手としての特徴
[編集]それほど上背は無いが、力のあるストレートを投げ、東海大福岡との練習試合で154km/hを記録した[28]。変化球は最も自信を持っているカットボールの他、縦のスライダー、チェンジアップ、カーブを投げる[28]。
人物
[編集]3歳から小学校4年生まで体操教室に通っており、新入団選手発表会において特技紹介コーナーで山田哲人以来となる逆立ち歩行を披露した[9]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2017 | ヤクルト | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 37 | 8.0 | 5 | 1 | 9 | 0 | 0 | 8 | 3 | 0 | 7 | 6 | 6.75 | 1.75 |
2018 | 29 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 10 | .600 | 128 | 26.2 | 27 | 5 | 22 | 1 | 3 | 25 | 1 | 0 | 22 | 21 | 7.09 | 1.84 | |
2019 | 68 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 4 | 28 | .400 | 282 | 67.2 | 55 | 7 | 25 | 0 | 1 | 77 | 4 | 0 | 34 | 28 | 3.72 | 1.18 | |
2020 | 42 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 12 | .714 | 175 | 42.1 | 37 | 6 | 17 | 0 | 0 | 35 | 1 | 0 | 18 | 17 | 3.61 | 1.28 | |
2021 | 29 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | ---- | 106 | 25.1 | 22 | 4 | 9 | 0 | 2 | 29 | 1 | 0 | 7 | 7 | 2.49 | 1.22 | |
2022 | 41 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 16 | .571 | 168 | 39.0 | 37 | 6 | 15 | 2 | 1 | 26 | 3 | 0 | 15 | 13 | 3.00 | 1.33 | |
2023 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 36 | 8.0 | 9 | 1 | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 3 | 3 | 3.38 | 1.63 | |
通算:7年 | 216 | 3 | 0 | 0 | 0 | 14 | 11 | 4 | 74 | .560 | 932 | 217.0 | 192 | 30 | 101 | 3 | 7 | 204 | 14 | 0 | 106 | 95 | 3.94 | 1.35 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | ヤクルト | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2018 | 29 | 3 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
2019 | 68 | 4 | 12 | 1 | 0 | .941 | |
2020 | 42 | 0 | 10 | 0 | 1 | 1.000 | |
2021 | 29 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | |
2022 | 41 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | |
2023 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 216 | 7 | 35 | 1 | 3 | .977 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2017年8月9日、対横浜DeNAベイスターズ17回戦(明治神宮野球場)、3回5失点で敗戦投手[29]
- 初奪三振:同上、1回表に柴田竜拓から見逃し三振
- 初ホールド:2018年8月17日、対阪神タイガース14回戦(明治神宮野球場)、7回表に2番手で救援登板・完了、1回無失点
- 初勝利:2018年8月25日、対横浜DeNAベイスターズ18回戦(明治神宮野球場)、7回表に4番手で救援登板・完了、1回無失点
- 初セーブ:2019年5月6日、対阪神タイガース7回戦(明治神宮野球場)、9回表に4番手で救援登板・完了、1回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2017年8月9日、対横浜DeNAベイスターズ17回戦(明治神宮野球場)、2回裏にジョー・ウィーランドから右ゴロ
背番号
[編集]- 38(2017年 - 2023年)
- 46(2024年 - )
登場曲
[編集]- 「Sweet! Sweet! Music!」いきものがかり(2017年)
- 「踊LOCCA~around the world 新たなる冒険~」C&K(2018年3月 - 同年7月)
- 「Are You Ready」AC/DC(2018年8月 - 同年10月)
- 「I was Born to Love You」Queen(2019年 - 2021年)[注 1]
- 「纒」ET-KING(2021年 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2020年6月19日の開幕戦で登場曲を変更したが、その試合が3失点と乱調だったことから、次の登板から元の曲に戻した。
出典
[編集]- ^ 「ヤクルト - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年12月7日閲覧。
- ^ a b 「現役ドラフトについてのお知らせ」『中日ドラゴンズ公式サイト』2023年12月8日。2023年12月8日閲覧。
- ^ a b c 「2016年 主な高校生ドラフト候補」スポーツ報知。2016年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月30日閲覧。
- ^ a b 「ドラフト注目株 梅野雄吾投手(九産大九産高、佐賀市出身)」佐賀新聞Live、2016年10月19日。2017年10月5日閲覧。
- ^ 「第137回秋季九州大会 鹿児島実―九産大九産(準々決勝)」朝日新聞デジタル バーチャル高校野球、2015年10月26日。2017年10月5日閲覧。
- ^ 「第98回全国高校野球選手権福岡大会 福島―九産大九産(3回戦)」朝日新聞デジタル バーチャル高校野球、2016年7月17日。2017年10月5日閲覧。
- ^ 「ヤクルト3位 九州産業高・梅野 神宮の魔神目指す」『西スポWEB OTTO!』2016年10月20日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「ヤクルト、九州産高の梅野と合意 ドラフト3位で指名」千葉日報オンライン、2016年11月8日。2024年1月11日閲覧。
- ^ a b 「ヤクルト3位梅野、10年山田以来の逆立ち入団会見」日刊スポーツ、2016年12月9日。2017年10月5日閲覧。
- ^ 「ヤクルト梅野、あす初先発 セ高卒新人最速デビュー」日刊スポーツ、2017年8月8日。2017年10月5日閲覧。
- ^ 「ヤクルト3位梅野プロ初登板3回5失点、課題は体力」日刊スポーツ、2017年8月9日。2017年10月5日閲覧。
- ^ a b 「ヤクルト・梅野 70万円増「来季は初勝利を」 高卒新人で1軍デビュー」デイリースポーツ、2017年11月24日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「悔しさを糧に這い上がれ…“もう一度”のチャンスを迎えた若手たち」BASEBALL KING、2018年9月26日。2024年1月11日閲覧。
- ^ a b c 「【ヤクルト】高卒2年目の梅野は70%増、来季は「中継ぎで50試合投げたい」」スポーツ報知、2018年11月21日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「清宮、ヤクルト村上ら初選出11名/侍ジャパン一覧」『日刊スポーツ』2019年2月18日。2019年10月5日閲覧。
- ^ 「ヤクルトに新守護神!梅野初Sも「緊張しまくり」」『日刊スポーツ』2019年5月6日。2019年10月5日閲覧。
- ^ a b 伊東大介「【現役ドラフト】中日がヤクルト梅野雄吾獲得 19年にはリリーフでチーム最多68試合登板」『日刊スポーツ』2023年12月8日。2023年12月9日閲覧。
- ^ a b 「【ヤクルト】20歳の梅野が3倍の3300万円 クローザーに名乗り「心の中では9回投げたい」」スポーツ報知、2019年12月9日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「ヤクルト梅野400万円減「フル回転できなかった」」日刊スポーツ、2020年12月9日。2024年1月11日閲覧。
- ^ a b 「ヤクルト梅野 300万円減の年俸2600万円で更改 来季は「1年通して」50試合」スポーツニッポン、2021年12月15日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「ヤクルト梅野雄吾の先発転向決定、外国人調整遅れで先発足りず「刺激与えて成長促す」伊藤コーチ」『日刊スポーツ』2022年3月5日。2024年2月13日閲覧。
- ^ 「【ヤクルト】先発転向の梅野雄吾は3回2失点 高津臣吾監督は「バテちゃったな」とスタミナ不足を指摘」『スポーツ報知』2022年3月5日。2024年2月13日閲覧。
- ^ 「先発転向のヤクルト・梅野雄吾、3回2失点で課題残す「丁寧になり過ぎた部分もあった」」『サンスポ』2022年3月5日。2024年2月13日閲覧。
- ^ 「ヤクルト・梅野雄吾 900万円増の3500万円「投げます!!」」スポーツニッポン、2022年12月9日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「【ヤクルト】梅野雄吾は700万円ダウンでサイン 来季へ「もう一回50試合投げて貢献できるように」」スポーツ報知、2023年12月7日。2024年1月11日閲覧。
- ^ 「中日が新加入選手などの背番号を発表…中田翔は『6』中島宏之は『9』、現存選手は岡林勇希が『1』細川成也が『55』に」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年12月14日。2023年12月18日閲覧。
- ^ “【中日】梅野雄吾が移籍後初勝利 延長11回を強気の3人斬り「うれしい。ただそれだけですね」”. 中日スポーツ (2024年6月2日). 2024年6月2日閲覧。
- ^ a b 「九州産・梅野 154キロ怪物右腕が頂点狙う/福岡」日刊スポーツ、2016年6月29日。2017年10月5日閲覧。
- ^ 「ヤクルトのドラ3梅野5失点KO「投げる体力がまだまだ」も真中監督期待」『スポニチ Sponichi Annex』スポーツニッポン、2017年8月9日。2017年8月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 梅野雄吾 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 - 中日ドラゴンズ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE