[go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

早筆右三郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

早筆右三郎(はやふでうさぶろう)は、NHK総合テレビ1978年4月5日から12月6日まで放送された一話完結の時代劇

あらすじ

[編集]

明治初期、新聞記者を志す若者が、天保時代に瓦版の記者だった戯作者・一返舎二八を訪ねて話を聞くという枠構造をもつ。老人は当時、早筆と呼ばれた右三郎(江守徹)という記者で、朱塗屋伝兵衛のもとで働いていた。一話完結方式で、江戸の町に起こる大小の事件を、右三郎が周囲の人びととともに解決していく[1][2]。前番組の『鳴門秘帖』が金曜日だったのに対してこの番組から水曜日に移動した。アヴァンタイトルのあとで、横尾忠則のタイトルバックに深町純によるシンセサイザーの主題曲が流れる。

キャスト

[編集]

スタッフ

[編集]

放映リスト

[編集]
放送日 サブタイトル 脚本 演出 ゲスト
第1回 1978年
4月5日
象が出島にやって来た 小山内美江子 北嶋隆 ばってん荒川
第2回 4月12日 馬のもの言い 福原恒男 三ツ木清隆亀井光代
第3回 4月19日 はき溜めの鴛鴦 村山昭紀 東千代之介三木弘子、亀井光代
第4回 4月26日 筆に生きる 林与一峰岸徹鈴鹿景子鳳八千代
第5回 5月3日 一人の女が死んだ 山内暁 遠藤征慈、東千代之介
第6回 5月10日 飛んで火に入る… 福原恒男 宍戸錠久米明市原清彦
第7回 5月17日 雪の米沢・江戸の雨 山内暁 石田信之高沢順子有川博
第8回 5月24日 中山道妻籠宿 北嶋隆 佐々木剛、高沢順子
第9回 5月31日 闇に光った目 大谷桂三星清子金内喜久夫、東千代之介
第10回 6月7日 一番富 夢の百両 福原恒男 三津田健
第11回 6月14日 赤い痣なら彼岸花 柴英三郎 山内暁 益田喜頓桃山みつる及川広夫田中真理神有介
第12回 6月21日 重ねて三つ 村山昭紀 鹿内孝宮下順子
第13回 6月28日 赤猫が来た 土橋成男 北嶋隆 蟹江敬三名高達郎、早瀬久美子
第14回 7月5日 童女神かくし 泊里仁美 平山武之 加賀まりこ村上冬樹中島朋子
第15回 7月12日 罠にかかった軍鶏 土橋成男 山内暁 多々良純三浦真弓
第16回 7月19日 日照りに咲いた水の華 本田英郎 福原恒男 坊屋三郎
第17回 7月26日 夜も名残りの手まり唄 柴英三郎 田中賢二 風吹ジュン大出俊寺田路恵
第18回 8月9日 夢の超特急・えれんじゃー 田向正健 北嶋隆 沖雅也穂積隆信
第19回 8月16日 女天一坊参上 土橋成男 村山昭紀 清川虹子加山麗子久保明
第20回 8月23日 遠い花火 田中陽造 松本美彦 せんだみつお角野卓造
第21回 8月30日 盆燈籠の消える夜は 竹内日出男 山内暁 伊藤雄之助五大路子中村伸郎
第22回 9月6日 なんだ神田の藪の中 柴英三郎 福原恒男 中山麻理深水三章
第23回 9月13日 夢のからくり風まかせ 竹内日出男 平山武之 西村晃小島三児根岸明美
第24回 9月20日 嵐の夜に猫が啼く 土橋成男 村山昭紀 三林京子和崎俊哉飛鳥裕子
第25回 10月4日 秋の夜長UFO噺 吉田剛 田中賢二 宍戸錠、木村理恵吉田次昭
第26回 10月11日 縁切り寺で縁つなぎ 北嶋隆 木内みどり、津村隆
第27回 10月18日 深川おとこ河岸 柴英三郎 山内暁 綿引洪、宝蔵寺三千代
第28回 10月25日 消えた舞扇 本田英郎 福原恒男 江夏夕子、若柳禄寿
第29回 11月1日 敵討たれたく候 小山内美江子 池村憲章 大木実浜田光夫今出川西紀
第30回 11月8日 赦免に咲いた愛ふたつ 土橋成男 佐藤満寿哉 清水章吾ジュディ・オング堀越陽子
第31回 11月15日 写楽再び 小山内美江子 田中賢二 名取裕子谷岡弘規
第32回 11月22日 池之端めおと蓮 柴英三郎 平山武之 草野大悟花沢徳衛大楠道代
第33回 11月29日 左門自刃す 小山内美江子 福原恒男 志村喬南風洋子金内吉男市原清彦
第34回 12月6日 朱塗屋解散 山内暁 大友柳太朗、志村喬、南風洋子、金内吉男、亀井光代、小沢重雄村田正雄日恵野晃堀勝之祐上田耕一井上三千男、田辺進三、小池雄介橋本春彦、稲尾清二

映像の現存状況

[編集]
  • ビデオテープは当時高価だったため上書き消去され、ほとんど現存していない。NHKには第1回、第2回、第6回、第10回、第16回、第22回、第28回の現存が判明している。その後、出演した大木実の遺族により第29回[3]、番組関係者により第23回、出演した森田順平により第15回が提供されている[4]
  • NHKではマスターテープが失われた本番組を含む過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めている[5]

脚注

[編集]
  1. ^ 「TV SECTION/テレビ・ホット・ネットワーク/皆川正明」『映画情報』第43巻第3号、国際情報社、1978年3月1日、46頁、NDLJP:10339925/46 
  2. ^ 「奥さまのコーヒーブレイク」『婦人生活』第32巻第4号、婦人生活社、1978年4月1日、228頁、NDLJP:2324577/109 
  3. ^ 発掘ニュースNo.36 いぶし銀”の名優・大木実さん『早筆右三郎』!(2014年12月12日)、NHK番組発掘プロジェクト通信
  4. ^ 発掘ニュースNo.198 森田順平さんから『早筆右三郎』発掘!(2018年6月15日)、NHK番組発掘プロジェクト通信
  5. ^ NHKアーカイブス 番組発掘プロジェクト―発掘重点番組

外部リンク

[編集]
NHK総合テレビジョン 水曜20時台
前番組 番組名 次番組
早筆右三郎