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彦山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彦山駅
BRTのりば(2023年9月)
ひこさん
Hikosan
旧英彦中学校前 (1.0 km)
(2.6 km) 深倉
所在地 福岡県田川郡添田町大字落合
所属事業者 JR九州バス
九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
キロ程 7.7 km(添田起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 2023年(令和5年)8月28日*
* BRTの駅としての開業日。
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彦山駅
駅舎(2008年8月)
ひこさん
Hikosan
豊前桝田 (4.0 km)
(7.9 km) 筑前岩屋
地図
所在地 福岡県田川郡添田町大字落合[1]800
北緯33度30分2.54秒 東経130度52分8.66秒 / 北緯33.5007056度 東経130.8690722度 / 33.5007056; 130.8690722座標: 北緯33度30分2.54秒 東経130度52分8.66秒 / 北緯33.5007056度 東経130.8690722度 / 33.5007056; 130.8690722
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線
キロ程 47.2 km(城野起点)
電報略号 サン
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
開業年月日 1942年昭和17年)8月25日[1]
備考 無人駅[1]
平成29年7月九州北部豪雨による被害のため休止中
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彦山駅(ひこさんえき)は、福岡県田川郡添田町大字落合にある、JR九州バスが運行を行っている日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)のバス停留所

九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線鉄道駅でもあるが、2017年(平成29年)に発生した九州北部豪雨の影響により、鉄道駅は休止中の扱いである[1]

歴史

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駅構造

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駅舎に面した鉄道ホームの鉄道敷やプラットホームなどを撤去してバス専用道路が整備され、専用道に接してBRTのりばが設けられている。添田方面は新設された駅舎に隣接して乗降場が設けられ、日田方面は対向側に待合ブースが設けられている。三大修験道とされる英彦山の麓にある駅として、待合ブースには山伏がかぶる頭襟を木材で表現したデザインが設置されている[9]

当駅から宝珠山駅まではBRT専用道区間であり、当駅が専用道始端となる。添田駅から当駅までは一般道走行区間となるため、駅の北側にある専用道のゲートから駅前道路に接続し、そこから福岡県道52号八女香春線を経由して添田方面と行き来する。

また旧鉄道駅舎の跡地に、町内交流施設を兼ねる駅舎が新しく建設された[8]。新設後は、駅および停留所設備に関しては基本的に段差がなく、バリアフリーである。

新設された駅舎は添田町が整備したもので、町では災害時の防災拠点施設と位置付けている[10]。駅舎には備蓄品を保管する倉庫が設けられ、駅前広場は災害時の避難場所となり、駅舎に隣接して設けられた屋外ベンチは炊き出しなどに使用できる「かまどベンチ」である。

鉄道駅時代は、駅舎に接して単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅[1]で、中線(2番線)は折返し列車専用であった。

旧駅舎は木造で築80年となる[8]大型のもので、駅の開業と同じ1942年(昭和17年)8月に建てられたもので英彦山神宮を模して赤い柱を使用するなど[1]英彦山への入り口駅にふさわしく優雅なつくりであると高い評価を得ていた。1984年(昭和59年)の無人化後しばらくこの駅舎はほとんど待合所として使用されるのみであったが1994年(平成6年)にある女性陶芸家がこの駅の旧事務室部分に工房と陶芸のギャラリーおよび喫茶室(翔房舎)を設け以後はこの陶芸家が乗車券の販売を受託していた(簡易委託駅[11]しかし、2004年(平成16年)7月には乗車券販売の委託は解除され、無人駅扱いとなった[要出典]。それ以降は簡易型の自動券売機が設置されていた。駅舎解体前に券売機は移設され、BRT開業後まもなく券売機は撤去された。

営業休止後の2021年4月に駅舎解体工事が始まり、前述の待合ブース兼駅舎に建て替え、再整備された[12]

駅周辺

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平成29年7月九州北部豪雨による運休以降、代行バスは当駅駅前広場を発着していた。

なお、添田町バスも当駅前を発着する路線が以前よりあるが、日田彦山線BRTの開業と共に、添田町役場・添田駅付近から当駅までの町バス運行は重複するため廃止され、町バス彦山線は彦山駅 - 英彦山方面(豊前坊)間の運行となった[13]。新設された駅舎の手前の広場側にある乗降場から発着する。

旧鉄道駅舎および新設の駅舎に隣接して、町施設としての休憩所があり、展示物が置かれている。この休憩所は駅舎の新改築以前から存在する。

駅周辺は、駅の西側を遠賀川水系の支流彦山川が流れている。道路を挟んだ反対側には現在も川魚料理を中心とした飲食店が数軒あるが、往時の宿場としての賑わいは、前述の休憩所に展示された写真で確認することができる。

バス路線

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隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
日田彦山線(休止中
豊前桝田駅 - 彦山駅 - 筑前岩屋駅
JR九州バス(・JR九州)
日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
旧英彦中学校前駅 - 彦山駅 - 深倉駅

※BRT開業前の列車代行バスでは、筑前岩屋駅との間は国道500号国道211号へ迂回し、停車場所として「小石原庁舎前」・「宝珠山庁舎前」が設けられていた[14]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、27頁。 
  2. ^ a b 弓削(1993)、p.218-219。
  3. ^ 弓削(1993)、p.204-205。
  4. ^ “「通報」●久大本線南久留米駅ほか13駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1984年2月10日) 
  5. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「筑豊本線・日田彦山線・後藤寺線・篠栗線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月2日、19頁。 
  6. ^ 日田彦山線 彦山駅再整備に伴う駅舎撤去について』(PDF)(プレスリリース)添田町/九州旅客鉄道、2021年3月15日。オリジナルの2021年3月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210315071729/https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2021/03/15/210315hitahikosansenhikosanekisaiseibi.pdf2021年3月15日閲覧 
  7. ^ 彦山駅解体 80年の歴史に幕 JR日田彦山線のBRT化で 福岡県・添田町”. テレビ西日本 (2021年4月19日). 2021年4月20日閲覧。
  8. ^ a b c 日田彦山線 彦山駅再整備に伴う駅舎撤去について”. JR九州. 2023年9月17日閲覧。
  9. ^ BRTひこぼしライン7駅の待合ブースデザインが決定しました!』(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年11月30日。オリジナルの2023年7月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230713140109/https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/11/30/221130_brt_design_1.pdf2023年9月23日閲覧 
  10. ^ 広報そえだ 令和4年7月号”. 添田町. 2022年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月23日閲覧。
  11. ^ 弓削信夫『福岡鉄道風土記』葦書房、1999年1月16日、170-173頁。ISBN 4751207334 
  12. ^ 「JR彦山駅を解体撤去へ 築80年老朽化…BRT用新駅舎に」 西日本新聞me 2021/3/16 6:00
  13. ^ 添田町バスのご案内 | 添田町”. www.town.soeda.fukuoka.jp. 2023年9月17日閲覧。
  14. ^ 日田彦山線代行バスのご案内について”. 九州旅客鉄道. 2023年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月16日閲覧。

参考文献

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弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、204-205頁。ISBN 4751205293 

関連項目

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外部リンク

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