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宮古駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宮古駅
駅舎(2019年6月)
みやこ
MIYAKO
地図
所在地 岩手県宮古市宮町一丁目1-80
北緯39度38分25.0秒 東経141度56分47.66秒 / 北緯39.640278度 東経141.9465722度 / 39.640278; 141.9465722 (宮古駅)座標: 北緯39度38分25.0秒 東経141度56分47.66秒 / 北緯39.640278度 東経141.9465722度 / 39.640278; 141.9465722 (宮古駅)
所属事業者
電報略号 ミヤ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
(三陸鉄道)-2022年-
303人/日(降車客含まず)
(JR東日本)-2023年-
61人/日(降車客含まず)
開業年月日 1934年昭和9年)11月6日[新聞 1]
乗入路線
所属路線 リアス線[* 1](三陸鉄道)
キロ程 55.4 km(釜石起点)
から92.0 km
磯鶏 (2.0 km)
(1.6 km) 山口団地
所属路線 山田線(JR東日本)
キロ程 102.1 km(盛岡起点)
千徳 (3.3 km)
備考
  1. ^ 正式な路線名
    - 磯鶏方面:リアス線
    - 山口団地方面:北リアス線
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宮古駅
みやこ
MIYAKO
(2.0 km) 宮古港
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 山田線貨物支線(宮古臨港線)
キロ程 2.0 km(宮古起点)
廃止年月日 1984年(昭和59年)2月1日
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宮古駅(みやこえき)は、岩手県宮古市宮町にある、三陸鉄道東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。三陸鉄道の駅には「リアスの港」の愛称が付いている[1]

JRグループの駅としては本州で最東端に位置し、JR東日本全体においても最東端に位置する駅である。なお、当駅は三陸鉄道の管理駅のため、JR管理駅としては隣の千徳駅が最東端となる。

乗り入れ路線

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三陸鉄道のリアス線と、JR東日本の山田線[新聞 1]が乗り入れている。このうち、JR山田線は当駅が終点であり、三陸鉄道も線籍上は当駅がリアス線の終点、北リアス線の起点となっている。

三陸鉄道の当駅 - 田老駅間は、元々は宮古線と名乗り、山田線とともに日本国有鉄道(国鉄)の路線であった。そのため、当駅は国鉄単独駅であったが、宮古線は1981年(昭和56年)に第1次特定地方交通線に指定され、1984年(昭和59年)に三陸鉄道に転換されて北リアス線の一部となった。これにより国鉄(現・JR東日本)と三陸鉄道の接続駅となった。また、リアス線の当駅 - 釜石駅間は元々山田線の一部であり、2019年(平成31年)にJR東日本から三陸鉄道に転換されリアス線となった。旅客案内上はリアス線・北リアス線のいずれも「リアス線」と呼称されている。

かつては当駅より、宮古湾の出崎埠頭にあった(貨)宮古港駅までの貨物支線(通称:宮古臨港線)が接続していた。

歴史

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改装前の駅舎(2010年11月)
旧三陸鉄道駅舎・現三陸鉄道本社(2008年11月)

駅構造

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駅舎に接する切欠きホーム1面2線(0・1番線)と島式ホーム1面2線(2・3番線)、合計2面4線のホームを持つ列車交換可能な地上駅である。互いのホームは、車椅子用昇降機付きの跨線橋で連絡している。

JR東日本の駅舎と三陸鉄道の駅舎は別々に設けられていたが、2019年(平成31年)3月からリアス線の経営移管に伴いJR東日本と三陸鉄道の駅舎が統合され、旧JR駅舎を三陸鉄道の管轄で共同使用する現在の形となった。三陸鉄道の車両が所属する運行本部の車庫が構内の盛方に設けられている。

駅舎にはJRみどりの窓口、三陸鉄道出札窓口(リアス線窓口)、三鉄ツーリスト(旧宮古駅旅行センター跡地、土休日休業)、三陸鉄道とJRの短距離自動券売機、立ち食いそば(地元業者が運営)がある。また駅舎に隣接するJR東日本東北総合サービス運営「ぐるっと遊」跡地に、三鉄直営売店「さんてつや」がある。

JRの駅業務は三陸鉄道社員が担当するが、旅行業扱いでなく、三陸鉄道への業務委託駅扱いのため、みどりの窓口においてJR単独の定期券の発売・クレジットカードの使用・えきねっとの受け取りが可能。入場券は三陸鉄道発行分のみ発売している。

改札はJR山田線のみ実施。三陸鉄道の列車は改札を行わず、乗車券・運賃は下車時に列車内の運賃箱へ投入する形となっている。このため、三陸鉄道の列車は運賃精算の時間を考慮した停車時間が設定されており、乗車は当駅始発列車を除き、下車客の運賃精算が終了しだい開始となる。

現在駅舎として使用している建物は、2019年(平成31年)3月までJR駅としてJR東日本が管轄していたもので、1934年(昭和9年)の開業当時から使用している建物である。JR管轄当時の2012年(平成24年)に、東日本大震災からの三陸海岸の復興を支援する目的で駅舎のリニューアルが行われた。駅のテーマは「浜のまち」で、地元の観光名所浄土ヶ浜のイメージで砂浜を表現したグレー系の外壁材となっている。また、灯台をイメージしたシンボルゲートが駅舎右側の屋根張り出し部分に設けられており、この部分は夜間には光が点滅するようになっている。待合室の天井部分は海岸線のイメージで上下に波打つようなルーバーが取り付けられている。さらに、駅前を発着するバスの利用者が多いことから、ベンチは駅前広場側に向けられている[新聞 4]

2019年まで三陸鉄道の駅舎として使用されていた建物は、三陸鉄道本社(総務部・経営企画室)となっている[報道 2]

のりば

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番線 事業者 路線 方向 行先 備考
0 三陸鉄道 リアス線 下り 久慈方面 当駅始発
1 上り 釜石方面  
下り 久慈方面 一部列車
2  
3 JR東日本 山田線 上り 盛岡方面[8] 一部列車は1番線

利用状況

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  • 三陸鉄道 - 2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員303人である[宮古 1]
  • JR東日本 - 2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は61人である[JR 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 三陸鉄道 JR東日本 出典
定期外 定期 合計 定期外 定期 合計 宮古市 JR
2000年(平成12年)           713 [JR 2]
2001年(平成13年)           656 [JR 3]
2002年(平成14年)           566 [JR 4]
2003年(平成15年)           570 [JR 5]
2004年(平成16年)           586 [JR 6]
2005年(平成17年)           564 [JR 7]
2006年(平成18年)           540 [JR 8]
2007年(平成19年)           525 [JR 9]
2008年(平成20年)           522 [JR 10]
2009年(平成21年)           526 [JR 11]
2010年(平成22年)           511 [JR 12]
2011年(平成23年)           130 [JR 13]
2012年(平成24年) 78 84 162 102 211 314 [宮古 2] [JR 14]
2013年(平成25年) 84 85 169 107 218 325 [JR 15]
2014年(平成26年) 216 87 303 112 206 318 [JR 16]
2015年(平成27年) 161 86 247 90 209 299 [JR 17]
2016年(平成28年) 119 83 202 63 182 245 [宮古 3] [JR 18]
2017年(平成29年) 122 87 209 69 174 243 [JR 19]
2018年(平成30年) 125 103 227 78 163 241 [JR 20]
2019年(令和元年) 236 237 473 72 57 129 [JR 21]
2020年(令和02年) 126 195 321 37 50 87 [宮古 4] [JR 22]
2021年(令和03年) 105 181 286 27 35 63 [JR 23]
2022年(令和04年) 133 170 303 28 29 58 [宮古 1] [JR 24]
2023年(令和05年)       30 30 61 [JR 1]

駅周辺

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バス路線

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駅前のバス乗り場より、岩手県北バスによる以下の路線バスや高速バスが発着する[9]

のりば 行先
1 宮古病院・崎山・休暇村陸中宮古・田老・小本方面
2 磯鶏・八木沢・荷竹・重茂・船越・田の浜方面
3
  • 鍬ヶ崎・シートピアなあど・浄土ヶ浜方面
  • 宮古病院行き
4 山口・宮園・田代方面
5 松山方面
6
7 西ヶ丘・根市・花輪・岩船方面

隣の駅

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三陸鉄道
リアス線
磯鶏駅 - 宮古駅 - 山口団地駅
東日本旅客鉄道(JR東日本)
山田線
快速「リアス」・普通
千徳駅 - 宮古駅

かつて存在した路線

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日本国有鉄道
山田線貨物支線(宮古臨港線)
宮古駅 - (貨)宮古港駅

脚注

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記事本文

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出典

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  1. ^ 宮古駅 | 三陸鉄道”. 三陸鉄道. 2024年9月1日閲覧。
  2. ^ a b c 石野 1998, p. 501.
  3. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、95頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  4. ^ a b c 石野 1998, p. 502.
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、142頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  6. ^ a b 石野 1998, p. 499.
  7. ^ 駅の情報(宮古駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月1日閲覧。
  8. ^ 時刻表 宮古駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月22日閲覧。
  9. ^ 宮古駅 | 岩手県バス協会”. 岩手県バス協会. 2024年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月1日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ 宮古駅 新駅舎駅名標披露セレモニー を開催します!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道・三陸鉄道、2019年2月27日http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1551253633_1.pdf2019年4月8日閲覧 
  2. ^ a b 「リアス線開通100日前イベント」三陸鉄道リアス線ダイヤ発表について』(PDF)(プレスリリース)三陸鉄道、2018年12月13日。オリジナルの2018年12月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20181227040809/https://www.sanrikutetsudou.com/wp-content/uploads/2018/12/959ef58e3e516fa24592aaf135f5681d.pdf2022年7月3日閲覧 
  3. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf2024年8月11日閲覧 

新聞記事

[編集]
  1. ^ a b c 田中功一「茂市駅:80年 「さんさ」でお祝い」『毎日新聞』毎日新聞社、2014年9月7日。
  2. ^ 交通新聞2012年12月13日
  3. ^ 宮古駅 駅名標は一足早く「三陸鉄道」に JRから移管準備」『毎日新聞』2019年3月22日。オリジナルの2019年3月22日時点におけるアーカイブ。2019年3月23日閲覧。
  4. ^ 『交通新聞』2013年1月18日
  5. ^ 宮古最大の商業施設「キャトル宮古」閉館 テナント撤退相次ぐ」『河北新報』2021年12月11日。オリジナルの2023年12月11日時点におけるアーカイブ。2021年12月11日閲覧。

利用状況

[編集]
宮古市の統計
  1. ^ a b 第8章 運輸・通信” (PDF). 宮古市の統計 令和5年版. 宮古市. p. 52 (2024年3月27日). 2024年8月12日閲覧。
  2. ^ 8 運輸・通信” (PDF). 宮古市の統計 平成28年版. 宮古市. p. 50 (2017年4月12日). 2019年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月14日閲覧。
  3. ^ 8 運輸・通信” (PDF). 宮古市の統計 令和2年版. 宮古市. p. 50 (2021年4月7日). 2021年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月14日閲覧。
  4. ^ 第8章 運輸・通信” (PDF). 宮古市の統計 令和4年版. 宮古市. p. 52 (2023年4月1日). 2023年5月13日閲覧。
JR東日本
  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月8日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年4月14日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月13日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月14日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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