低地
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低地(ていち)は、主に周囲と比べて低い土地、海抜の低い土地のことである。単に低い土地のことも表す。低地の対義語は高地である。
概要
[編集]国土調査法の関連規定である「地形調査作業規程準則」の別表第二では扇状地、谷底低地、氾濫原低地、三角州、自然堤防、旧河道、干潟、河原、磯、浜が[1]、治水地形分類図では、山麓堆積地形、扇状地、微高地(自然堤防)、旧河道、落堀、氾濫平野、後背湿地、砂州・砂丘が[2]、低地の下位となる地形に分類されている。
しかし、平地と同じく厳密な定義があるわけではなく、盆地を含めた高度200m以下の土地を表す場合、河川沿いの大規模な低い土地を表す場合、平地や台地に対する用語として用いられる場合があり、文脈によって意味合いが変わることに注意が必要である[3]。
主な低地
[編集]- 日本
- 石狩川低地(石狩平野)
- 十勝川低地(十勝平野)
- 加須低地
- 荒川低地
- 中川低地(中川低地の河畔砂丘群も参照)
- 妻沼低地
- 江戸川低地
- 東京低地
- 多摩川低地
- 相模川低地
- 酒匂川低地(足柄平野)
- 富山低地
- 精進川低地
- 本庄低地
など
- ヨーロッパ
- カスピ海沿岸低地(トゥラン低地)
- ベネルクス(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク) - 歴史的に低地地方、低地諸国と呼ばれる。
- 中央低地 (スコットランド)、ローランド地方 - スコットランド中部地方。ローランドは英語で「低地」の意味。
- アフリカ
- アジア
- オーストラリア
- アメリカ
脚注
[編集]- ^ “地形調査作業規程準則(昭和二十九年総理府令第五十号)”. e-Gov法令検索. 2024年9月11日閲覧。
- ^ “治水地形分類図 解説書”. 国土地理院 防災地理課 (2015年8月). 2024年9月11日閲覧。
- ^ “「平野」「平地」「低地」の違いは何ですか。”. 帝国書院. 2024年9月11日閲覧。
- ^ “エリトリアの基本情報”. ネットワーク総合辞典. 2008年5月15日閲覧。
- ^ “トルファン(吐魯番)~TULUFAN”. JTB. 2008年5月15日閲覧。
- ^ “オーストラリア発見”. オーストラリア政府. 2008年5月15日閲覧。