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三田一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三田 一郎
Anthony Ichiro Sanda
生誕 (1944-03-04) 1944年3月4日(80歳)
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 物理学者
研究機関 ロックフェラー大学
名古屋大学
神奈川大学
出身校 イリノイ大学
プリンストン大学
博士課程
指導教員
ジョン・シュワルツ
主な業績 CP対称性の破れ
B中間子の崩壊
主な受賞歴 仁科記念賞(1997年)
J・J・サクライ賞(2004年)
プロジェクト:人物伝
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三田 一郎(さんだ いちろう、Anthony Ichiro Sanda、1944年3月4日 - )は、日本の物理学者素粒子物理学)、カトリック教会助祭CP対称性の破れB中間子の崩壊についての研究で、イカロス・ビギ英語版とともに2004年のJ・J・サクライ賞を受賞した[1]

生涯

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東京都出身。中学2年のときに父の転勤で渡米し、以後、1992年に帰国するまでアメリカに在住していた。1965年6月にイリノイ大学工学部物理学科卒業。1969年6月にプリンストン大学大学院博士課程を修了し、Ph.D.を取得した。コロンビア大学研究員(1971年から1974年まで)、フェルミ国立加速器研究所研究員、ロックフェラー大学準教授(1974年から1992年まで)を経て、1992年より名古屋大学理学部教授、2006年4月より名古屋大学名誉教授、神奈川大学工学部教授。 2007年より東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構プログラムオフィサーを兼務する。

業績

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主な業績として、破れたゲージ対称性理論におけるくりこみ可能なゲージ固定化法を提唱するとともに、B中間子系でのCP対称性の破れの測定によって小林・益川模型の検証理論を展開することによって、日本の高エネルギー加速器研究機構(KEK)におけるBelle実験や米国のスタンフォード線形加速器研究センターのBaBar実験の構想推進を強く動機づけると共に、両研究所の実験に必要な加速器の性質を提唱した。

賞と栄誉

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著書・論文

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  • 三田一郎『CP非保存と時間反転、失われた反世界』岩波書店、2001年。ISBN 978-4000111423 
  • I. I. Bigi, A. I. Sanda (2000). CP Violation. Cambridge University Press. ISBN 978-0521055765 
  • K. Fujikawa, B. W. Lee, and A. I. Sanda, "Generalized Renormalizable Gauge Formulation of Spontaneously Broken Gauge Theories," Phys. Rev. D 6, 2923 (1972).
  • A. B. Carter and A. I. Sanda, "CP Violation in Cascade Decays of B Mesons," Phys. Rev. Lett. 45, 952 (1980).
  • A. B. Carter and A. I. Sanda, "CP Violation in B Meson Decays," Phys. Rev. D 23, 1567 (1981).
  • I. I. Y. Bigi and A. I. Sanda, "Notes on the Observability of CP Violations in B Decays," Nucl. Phys. B 193, 85 (1981).

人物

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脚注

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  1. ^ APS Physics, 2004 J. J. Sakurai Prize for Theoretical Particle Physics Recipient
  2. ^ 履歴書”. 文部科学省. 2011年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月20日閲覧。
  3. ^ 平成29年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 9 (2017年11月). 2023年3月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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