HPFS
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HPFS(High Performance Filesystem エイチ・ピー・エフ・エス)は、1989年に発売されたOS/2のバージョン1.2以降で導入された、ファイルシステム。
従来のFATファイルシステムの欠点を補うため、最大ファイル名長の拡張(255byteまで)、最大ボリュームサイズの拡張、ファイル属性の付加(拡張属性: EA)、フラグメンテーションの最小化、ファイルパフォーマンスの高速化などの改良が行われた。
Windows NT系では、初期のWindows NTでOS/2との互換の為に採用されていたが、よりパフォーマンスのよいNTFSがメインに使われているためWindows 2000でサポートが打ち切られた。 MicrosoftがHPFSのサポートを打ち切ったため、OS/2での互換目的以外はほとんど使われていないファイルシステムである。
特徴
- ブロックサイズ 512Byte固定である。ボリュームサイズによってサイズが大きくなるFATに比べると無駄になるディスク領域が少ない。
- フラグメンテーションの最小化。 ファイルを拡張したときのブロックの割り当てを工夫する事で、ボリュームサイズが小さくてもフラグメンテーションが少なく成るように設計されている。
- 最大ボリュームサイズ 2TB。ただし、16GB未満が推奨されている。
- 最大ファイル名長 255Byte。後に拡張されたVFATと同じである。
- VFATが長いファイル名だけを重視したFATの拡張に過ぎないのに対して、HPFSはフラグメンテーションの回避や対障害性を重視する。