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喧嘩太郎

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喧嘩太郎』(けんかたろう)は、源氏鶏太による日本短編小説である。単行本は講談社から1958年10月に出版された。

概要

本作を原作として日本映画1960年(昭和35年)公開、テレビドラマ1958年KRテレビ(現・TBS)1959年NHK1961年とにTBSテレビでそれぞれ単発放送、1966年にTBSテレビ、1968年毎日放送NET(現・テレビ朝日)系でそれぞれ連続ドラマとして放送された。

原作は40ページ程の短編小説であるため、映画版やテレビドラマ版は脚本により内容が大きく異なる。

あらすじ

喧嘩が好きな建築会社の社員 宇野太郎。ある日喧嘩の仲裁に入った太郎は参考人として警察に呼ばれ、供述を筆記していた深沢雪江という婦人警官に惚れてしまった。太郎は雪江を映画に誘う等の行動を開始したが…

映画

喧嘩太郎(1960)
監督 舛田利雄
脚本 松浦健郎
出演者 石原裕次郎
芦川いづみ
白木マリ
中原早苗
音楽 真鍋理一郎
主題歌 石原裕次郎『喧嘩太郎』
撮影 山崎善弘
編集 辻井正則
配給 日活
公開 日本の旗 1960年8月10日
上映時間 87分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 2億7669万円[1]
テンプレートを表示

日活制作・配給により1960年8月10日に公開された。主演は石原裕次郎が務めた。

喧嘩っ早いことから「喧嘩太郎」と異名された宇野太郎が主人公。太郎は大学卒業後、東京丸の内の「第百商事」に入社。早田社長、大竹外国部長ら上司に揉まれ、ライバル会社東洋物産とそこの秘書課長・五井と対し、そして婦人警官・深沢雪江と東洋物産岩下社長の令嬢・秀子と知り合う。仕事に恋にいそしみながらも、時に会社間の難題・陰謀に立ち向かい体当たりで解決するべく奔走する太郎の姿・武勇伝を明朗に描いた。

キャスト

スタッフ

  • 監督:舛田利雄
  • 原作:源氏鶏太
  • 脚本:松浦健郎
  • 企画:高木雅行
  • 音楽:真鍋理一郎
  • 撮影:山崎善弘
  • 美術:坂口武玄
  • 録音:神谷正和
  • 照明:藤林甲
  • 編集:辻井正則
  • 技斗:峰三平
  • スチール:井本俊康
  • 助監督:河辺和夫
  • 製作主任:中井景

主題歌

『喧嘩太郎』 歌:石原裕次郎(作詞:大高ひさを 作曲:真鍋理一郎)

テレビドラマ

1958年版

KRテレビ(現・TBSテレビ)において、毎週火曜日20:00 - 20:30の時間帯で1958年5月6日5月13日の2回に亘って放送された。

キャスト

1959年版

NHKの、日曜日20:15 - 21:00の『お好み日曜座』の枠で1959年10月18日に単発放送された。

キャスト
スタッフ
  • 原作:源氏鶏太『喧嘩太郎』
  • 脚本:長瀬喜伴
  • 制作:NHK

1961年版

TBSテレビの、日曜日21:00 - 21:30の枠で1961年4月16日に『源氏鶏太シリーズ』(理研光学工業(現:リコー)一社提供)として単発放送された。TBSでは、1958年以来3年ぶりに同作の放送となった。

キャスト

1966年版

喧嘩太郎
(1966年版)
ジャンル テレビドラマ
脚本 田波靖男
演出 森伊千雄
出演者 谷啓
オープニング 「おれの番だ!」(ハナ肇植木等、谷啓、藤田まこと
製作
制作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1966年2月14日 - 同年3月21日
放送時間月曜 21:30 - 22:00
放送枠おれの番だ!
放送分30分
回数6
テンプレートを表示

TBSテレビの、ハナ肇植木等谷啓藤田まことが2ヶ月交代で主役になるドラマ『おれの番だ!』(月曜21:30 - 22:00。ロート製薬一社提供)の第13回目に放送された。1966年2月14日から同年3月21日まで6回に渡って放送、TBS版では唯一の連続ドラマである。

谷啓が主役を務め、当時同局で放送中のテレビアニメオバケのQ太郎』でオバQの声を担当した曽我町子が顔出し出演した。脚本はクレージー映画田波靖男が担当した。

キャスト
スタッフ

1968年版

喧嘩太郎
(1968年版)
ジャンル テレビドラマ
脚本 窪田篤人石森史郎田波靖男才賀明
監督 柳瀬観、丹野雄二、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
出演者 杉良太郎和田浩治砂塚秀夫久里千春山本陽子
オープニング 「喧嘩太郎のテーマ」(作曲:広瀬健次郎
製作
制作 毎日放送日活
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1968年10月3日 - 1969年3月27日
放送時間木曜日 20:00 - 20:56
放送枠テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ
放送分56分
回数26

特記事項:
モノクロームで放送。
テンプレートを表示

毎日放送NET(現・テレビ朝日)系列において、毎週木曜日20:00 - 20:56において全26回が放送された。モノクロ放送であった。杉良太郎現代劇主演作である。

原作とは設定が変わり、主人公の名前は「大門大太」となった。大太は「岡山の寺『大門寺』の息子で、地元の鬼平建設岡山支社に勤務していたが、東京本社へ転勤が決まり、剣道道具を入れた大きなカバンを持って上京する」というストーリー設定である。大門大太の他、亀村兵治、尾山沢子、ユリ子などの登場人物の名前は同じ源氏鶏太作品の『天下を取る』から流用したものである。

キャスト
スタッフ
サブタイトル

脚注

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)170頁

参考文献

外部リンク

KRT系列 火曜20時台前半枠
前番組 番組名 次番組
雑用さん
(1958.4.22 - 4.29)
喧嘩太郎(1958年版)
(1958.5.6 - 5.13)
二つの恋
(1958.5.20 - 5.27)
NHK お好み日曜座
前番組 番組名 次番組
西郷と豚姫
(1959.10.11)
喧嘩太郎(1959年版)
(1959.10.18)
生きかえった石松
(1959.11.1)
1959年10月25日はプロ野球中継で休止した。
TBS系列 源氏鶏太シリーズ
前番組 番組名 次番組
丸ビル乙女
(1961.4.2)
喧嘩太郎(1961年版)
(1961.4.16)
TBS系列 おれの番だ!
前番組 番組名 次番組
男性No.1
(主演:植木等
喧嘩太郎(1966年版)
(1966.2.14 - 3.21)
一等賞
(主演:ハナ肇
MBS(毎日放送)・NET(現テレビ朝日)系 木曜20時台
前番組 番組名 次番組
喧嘩太郎