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併願受験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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併願受験へいがんじゅけん)とは、広義には複数の試験を受験することであるが、一般的には複数の学校入学試験を受験することを指す。以下、日本における試験の形態についてこの意味で解説する。単に併願とも言うが、複数の学校に願書を出すことを併願と呼んで区別することもある。逆に受験校を一つに絞ることを単願あるいは専願と呼ぶ。

神奈川県高校入試における「併願」

神奈川県においては、私立高校の受験者が公立高校も受験する場合に、「併願受験[1]」という名称で、優遇を行う場合がある。この場合、その私立高校は併願校と呼ばれる。併願校は複数指定可能である。

多くの場合、中学校の教師が12月上旬〜中旬に生徒が希望する併願校に直接赴き、内申書や学力、素行などを併願校が審査する。これを「事前相談」と言い、ここで不合格を宣言されるか、事前相談時に希望していなかった他の併願校には、これを利用した合格は極めて難しくなる。

このような優遇制度を併願優遇(併願制度)と呼び、万が一神奈川県内の公立高校が不合格になった場合に、併願校に優先して入学可能である。しかし、同時に受験した他の国・私立高校よりも優先して入学しなければならない。

第一志望校

受験者が一番入学を望む学校のことである。一般的には、受験者の偏差値と同等か、少し高いところに設定する。このようなケースを特に本命と呼ぶ。これに対し、受験者の偏差値と比べて、第一志望校のレベルがあまりに高く、入学試験本番までに対策が間に合わないときは、記念受験と呼ぶことがある。記念受験の場合、そもそも合格の可能性など考えずに受ける人が多いので、単なる冷やかしとみなされることが多い。だが大手予備校の模試偏差値分布表を見ると極めて少数派ではあるが絶望的な偏差値で難関大学に合格している例が存在する。[1] 記念受験は合格が絶望的な状況での用語であり、受験直前までに現実とのギャップが埋まっていれば実質的に本命に分類する。あるいは記念受験ほどではないにしろ、合格の可能性が低く、第一志望以下の学校が実質の入学希望校になっている場合、第一志望校のことを挑戦校と呼ぶこともある。挑戦校も「下手な鉄砲も数打てば当たる」といった考えから複数受けるケースがある。合格発表後に入学する学校を迷うケースのほとんどが、偶然、挑戦校に複数合格した場合である。

また、第一志望より第二志望以下の方が偏差値が高いケースもある。例えば、地方の学生が地元の国立大学都内私立大学のどちらにも合格した場合、経済的理由などでたとえ偏差値が低くても国立大学に入学することも少なくない。他にもある大学の複数学部に合格した場合、偏差値が低くても、自分が行きたい学部を優先して入学する例などもある。このような場合「蹴る」という用語を用いる。

関連項目

  1. ^ 名称は「併願受験」の他に、制度に由来する「事前相談受験」、ほぼ確実に合格が可能なことから「確約型受験(「受験を超えて」Webサイトによる)」というものも用いられる。