[go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

基底

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

[編集]

名詞

[編集]

(きてい)

  1. ある物事大本を与えるもっと基礎的物事
    • われわれはこの平等ということをよく了解しておかなくてはならない。なぜなれば、自由を頂点とするならば、平等は基底だからである。(ヴィクトル・ユーゴー「レ・ミゼラブル」)〔豊島与志雄訳1927年〕[1]
    • 現実は対象であるよりもむしろ我々がそこに立っている足場であり、基底である。(三木清「哲学入門」)〔1940年〕[2]
  2. 立体的物体底面
    • そうして、おしべはと見るとどこへ行ったかわからない。よく見ると子房の基底部にまっ黒くひからびた虫の糞のようなものがある。(寺田寅彦「沓掛より」)〔1933年〕[3]
    • 標識柱は基底にコンクリートの台があり、金属のパイプがそこからまっすぐ伸びて、停留所名を記した円盤が一番上にくっついている。(梅崎春生「狂い凧」)〔1963年〕[4]
  3. (数学)あるベクトル空間上の任意ベクトル張ることができる一次独立なベクトルの組。n 次元ベクトル空間上の一次独立な n 個のベクトルの組。

類義語

[編集]

翻訳

[編集]

語義3

[編集]
  1. 青空文庫(2007年2月17日作成、2013年4月21日修正)(底本:「レ・ミゼラブル(四)」岩波文庫、岩波書店、1987年5月18日改版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001094/files/42604_26198.html 2019年4月13日参照。
  2. 青空文庫(2007年4月12日作成、2012年7月19日修正)(底本:「三木清全集 第七巻」岩波書店、1967年4月17日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000218/files/43023_26592.html 2019年4月13日参照。
  3. 青空文庫(2003年5月29日作成)(底本:「寺田寅彦随筆集 第四巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店、1997年6月13日第65刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2488_10337.html 2019年4月13日参照。
  4. 青空文庫(2016年2月1日作成)(底本:「狂い凧」講談社文芸文庫、講談社、2013年10月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001798/files/56775_58206.html 2019年4月13日参照。