あく

あぐ も参照。

フリー百科事典ウィキペディアに 「灰汁」の記事があります。

あく【灰汁】

1. 植物の灰を水に溶かしたときの上澄みをすくった液で、炭酸カリウムを主成分とするもの。
2. 食品に含まれる、渋み・苦み・えぐみ・不快な臭いなどの元となる不要な成分の総称。植物性の食材においては、食用に適さないアルカロイド類などであり、肉や魚介類を煮た時の灰汁は、煮汁に溶け出した水溶性のタンパク質が熱変性によって凝固した、アミノ酸や脂質を含む泡状の浮遊物をいう。
3. 灰。
4. （語義2より）他人に対して、多少の不快感や嫌みを伴うが、強く印象づけられる個性。
   • 由さんは（中略）植木ばかりいじって暮しているくせに、いうことになんとなくクセがある。それは由さんだけのことではなくて、六さんも、三三も、吉兵衛も、その息子の吉青年も、遊び好きでアクの強いことにかけては、由さんと変りはない。（久生十蘭「春の山」）

• あくとり
• あくぬき

あく【空く、開く、明く】

1. （原義）閉ざされている状況において、閉ざしているものと異なるものによる空間がつくりだされる。
2. 占められていた場所から、その占めていたものを除いて、他の用途に用いるべき場所を得る。
3. 進路に対して塞がれていたものが除かれて、塞いでいたもの反対側にいけるようになる。
4. 暗闇から光が差す。朝になる。

• 他動詞：あける
• 名詞形：あき

あく【飽く、厭く、倦く】

1. （古、方言）あきる。
   • 「もう流連（いつづけ）も飽いたな」/大抵、流連（いつづけ）というものは二三日もすると飽き飽きする。いくら惚れた妓（おんな）とでも、妓と茶屋とは又別である。（直木三十五「傾城買虎之巻」）
2. （古、方言）（補助動詞）することにあきる。
   • 飛行機に乗り飽いたわけではなくて、御一統、のびていらせられたのか。（坂口安吾「新春・日本の空を飛ぶ」）

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あく

1. 灰汁。
2. 悪事。

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あく【飽く、厭く、倦く】

1. あきる。繰り返し行ない厭になる。
2. 満足する。

あ-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
あ	か	き	く	く	け	け

二拍動詞二類

あ↗く

• あくまで、あくまでも
• あくなき

あく【明く】

1. 夜（よ）が明（あ）ける。
2. （年月日などが）改（あらた）まる。

あ-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
あ	け	け	く	くる	くれ	けよ

三拍動詞一類

↗あくる

• 現代日本語: あける（明ける）、あくる（明くる、連体詞）

あく【開く、空く】

1. 開（ひら）く。
2. （隙間などが）できる。
3. 解禁される。
4. 欠員ができる。
5. （ある期間が）終（お）わる。

あ-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
あ	か	き	く	く	け	け

あく【開く、空く】

1. （閉じているものなどを）開（あ）ける。開（ひら）く。

あ-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
あ	け	け	く	くる	くれ	けよ

• 現代日本語: あく、あける

あく【灰汁】

1. 灰を水に溶（と）かした時の上（うわ）澄（ず）みの液。

二拍名詞一類

↗あく

あく

1. （終止形に接続し名詞化する接尾辞）
   • 大野晋の説による。

     「いふ」＋「あく」→「いはく」

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あく

1. 灰汁。