一体

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
2024年6月16日 (日) 23:25時点におけるNaggybot (トーク | 投稿記録)による版 ((ボット) テンプレート:ja-DEFAULTSORT を テンプレート:kana-DEFAULTSORT に置き換え。(Wiktionary:編集室#テンプレート:ja-DEFAULTSORT_改名提案に基づく))
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語

[編集]

名詞

[編集]

(いったい)

  1. 一つからだ同体
    • 三位一体。渾然一体。
  2. ひとつにまとまること。一丸
  3. (「一体(に)」の形で副詞的に)全体に。じて。
    • 一体、欧文は唯だ読むと何でもないが、よく味うて見ると、自ら一種の音調があって、声を出して読むとよく抑揚が整うている。(略)処が、日本の文章にはこの調子がない、一体にだらだらして、黙読するには差支えないが、声を出して読むと頗る単調(モノトナス)だ。(二葉亭四迷「余が翻訳の標準」)

副詞

[編集]

(いったい)

  1. 疑問の意を強調したり、とがめる意味を表す。一体全体はたしてまったく
    • 一体それは探偵談というべきものか、怪談というべきものか、自分にもよく判らない。(岡本綺堂「鴛鴦鏡」)
  2. そもそも元来大体
    • 一体宗教家などいうものは専門的のものでも何でもないのだから宗教家には常識が欠けていてはならぬ。(新渡戸稲造「イエスキリストの友誼」)

連語

[編集]

(いったい)

  1. ひとつの像。ひとつの様式など。
    • その中で特に、赤膚媛と標記された若い女性の一体と、片氏月姫と標記された一体とが、著るしく僕の注目をひいた。(神西清「わが心の女」)