先日、久しぶりに妹(という名の天敵)と会い、まともに話せるようになったと感じた獣医師youです。
今週も懲りずに書いていきます。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;筆者です。動物のお医者さんやってます。割とポンコツです。
院内の物置度合いが酷くなってきたので、断捨離を決意。
大抵、捨てた後に必要になる。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
物を溜める係の係長。
ちなみに、他人のテリトリーに物を溜める。
;走り方が独特な3歳児。新人1号。おたまと呼ばれる。
木の実や落ち葉など、その後どうして良いかわからないものを集めるのが趣味。
嬉しそうに他人のテリトリーに放置する。
;アヒル先生。新人2号。安定の後頭部ちょいハゲ0歳児。
あげたものは大抵、投げ捨てる。
勢いよく捨てる。
:訳あって集まって来た動物たち。
:しまった物を集めてくる係。
畳んだタオルとか、はじから引っ張り出してくる。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
朝、バタバタしている中でのおたまちゃんとの会話。
かなりのマイペースなので扱いが難しい。
「お仕事遅れちゃうから、早く着替えてください」
「トマトジュースって何の味なのかなぁ」
「トマト味です。頼むから早く着替えてください。」
「試しに飲んでみます!…ゴクゴク。トマトの味です」
「何その茶番。もう、パッパが着替えさせます。」
「自分でやるのぉぉぉぉピギャーーーーー」
理解できない生き物と生活しています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ネコとヒトとトキソプラズマについて解説しています。
何となく、「妊娠中、ネコは危ない」という情報だけが一人歩きしている気がします。
ネコは悪者…とならないためにぜひ読んでもらいたいです。
前回のお話
【ネコ】妊娠中のネコとの接し方(トキソプラズマ症について)①
今回は、ヒトにとってのトキソプラズマ症についてまとめていきます。
○ヒトにはどこから感染する
実に様々な経路があります。
・生肉を食べた
加熱不十分な肉、生ハム、ナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、スモークサーモンなどから感染するようです。
・洗浄不十分な野菜
・井戸水や湧き水を飲んだ
・ガーデニングや砂場遊び
・猫の糞を片付ける など。
多くは食べ物による感染となります。
○その症状は
多くの場合、無症状となります。
ただし、免疫低下を起こすような病気を持っていたり、妊娠中やその可能性がある方は要注意です。
ここでは、妊娠中の感染で胎児にどのような影響が出るかをまとめます。
・胎児への感染は、妊娠初期なら6%程とのことですが、後期になると70%程と言われています。
・ただし感染=発症では無いことに加えて、重症感染となるのは妊娠初期で60%くらい、後期だと10%程まで落ちるそうです。
・胎児に感染が成立すると、流産や死産を起こしたり、発作や失明といった症状を持ってしまいます。
やっぱりちょっと怖い病気ではありますよね。
○どうやって病気を見つけるの
診断は少々、複雑なようです。
どれも確実と言える方法では無いので、色々な方法で情報を集めて総合的に判断していくみたいです。
・抗体検査
・CTやMRI検査
・妊婦さんの場合、羊水のPCR検査
あたりが主要な検査となっています。
抗体検査は、とある産婦人科さんのHPで自費負担ではありますが数千円で行えると記載がありました。
○えートキソプラズマめっちゃ怖いじゃん
んー、まぁ…その通りではあるのですが
ただ、原則的に「初感染で無い場合、胎児感染はしない」ので、必要以上に神経質になる必要はないとも思われます。
どうしても心配な方は、まずはお医者さんに相談してみてください。
先週、今週とネコとヒトにおけるトキソプラズマ症について解説してきました。
‘’次回予告‘’
では、ネコからヒトに感染するリスクというのはどんなもんなのでしょう
予防にはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか
を、まとめていきたいと思います。
では、また来週。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
“明日から使える生き物の不思議クイズ”
Q;垂れ耳のイヌは、どの様な経緯で垂れたのでしょう
A:ヒトに飼育される様になったから
B:耳が大きくなりすぎた
C:耳の中を乾燥させないように垂れた
A;
元々、イヌのご先祖さまは狼である、というのはよく聞く話。
オオカミさんは、立ち耳なので恐らくイヌも元々は立ち耳が基本だったと思われます。
耳は、周囲の音をしっかり聞くため、つまり狩りに役立たせたり敵から身を守るために立っていました。
しかし、ヒトに飼育されるようになってから狩りをする必要もなくなって敵もいなくなりました。
そのため耳の筋肉が退化したという説や、可愛いからという理由で垂れ耳のイヌがつくられたという説が有力な様です。
ということで、答えはAの「ヒトに飼育される様になったから」でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜番外編〜
「責任感」
我が家の朝は
ギリギリまで寝ている両親と
マイペースな子ども達と
メシくれな猫たちで
ごちゃごちゃバタバタしております
そんな中新人1号のおたまちゃんには
本人のお決めになられた決まりごとが。
第1条 トイレの電気と扉が開いていないと、一芝居打つ
「あっれ〜ドア開かないなあ〜(開いている)」
「電気なあーい!(ついている)」
第2条 自分のパンツの自慢
「見て見て〜おっちゃんのパンツゥかわいーの(見るまで言い続ける)」
第3条 つみさんにご飯を運ぶ(さっさとくれ!と急かす)
第4条 その日の朝食の確認 (毎朝ほぼ一緒)
第5条 配膳されたご飯の確認
「これはなーに??(毎朝確認、グラノーラのラズベリー)」
第6条 ゆっくりと食べる
第7条 パッパの青汁を作れと指示を出す
第8条 どんなに急かされてもゆっくり食べる
第9条 残さず食べる(これはエライ)
第10条 食器を下げる(これもエライ)
第11条 パッパに青汁を手渡し、飲み干すのを見つめる
以上 11条を毎朝行います。
特に第7条と第11条が重要らしい
パッパ想いで何よりです
母にも少し優しくしておくれ
最近青汁を切らしているので毎朝怒られております。
お勧めの青汁ありましたら教えていただきたいです!!
今週はここまで
最後までお付き合い頂きありがとうございます!
また来週もお楽しみに!