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ORICON NEWS
ファンネームでもある“プロデューサー”としての参戦服に、「なれるよう検討」
従来の「洋服の青山」ではビジネスパーソンを主軸にアプローチしているが、前回の『ニジガク』コラボでは、“スーツ離れ”といわれる20代、30代の新規顧客層への訴求に成功。このコラボスーツキャンペーンを一回限りの打ち上げ花火として終わらせるのではなく、さらに広い客層にアピールするべく、10代、20代のいわゆるZ世代のファンが多い『シャニマス』とのコラボを続けて行うことが決定。またファンネームである“プロデューサー”がライブなどのイベントに参加するための服装として、スーツを着用している人が多いということも同社との親和性が高いところだった。
前回の『ニジガク』コラボでは、作品中でアイドルたちがブラックスーツを着ていたシーンにちなんで、スーツの表生地は黒無地一色でスタート。後に顧客からのリクエストを受けて、黒シャドーストライプ、紺無地、紺シャドーストライプの3種類を追加。当初からあった黒無地を合わせた計4種類の中から選べるようになり、自分の好みや着用シーンに合わせて仕立てる、という形で展開していた。
それを踏まえ、今回の『シャニマス』コラボでは、最初から黒、紺、チャコールグレーなど9種類の表生地が用意されている。同社販促部の河本部長は「『シャニマス』に関しては、ファンの方がプロデューサーであるという位置づけなので、特にこの色でなくては駄目だということはありませんでした。しかし、コンテンツ内で登場するプロデューサーは“スーツ姿”なので、オーダーしてくださる方がイメージするプロデューサーになれるよう、選べる生地を増やせないか検討し、商品部のバイヤーと調整することで、バリエーションを用意できました」と明かす。
56種類のバリエーションで“選ぶ楽しさ”を見いだす、店舗が“フォトスポット化”する流れも
今年の10月5日、6日には、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで、「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6.5th Anniversary LIVE “Chapter 283”」が行われたが、そのライブ会場では同社の特別ブースを設置、展示とオーダースーツ試着体験会を開催した。「今回は裏地プリントのサンプルを全種類と、実際に仕立て・採寸に使うゲージ服(サンプル用の服)を持って行きました。会場ではオーダースーツの購入を検討するために見本を見たいという方や、年末の帰省した時に仕立てますという学生様もいらっしゃいました」(販促部の河本部長)。
またライブ会場に8人のアイドルの描き下ろしキービジュアルが描かれたフォトスポットを設置したこともあり、大勢の来場者がそこで写真を撮影し、SNSなどで拡散。アニメやゲーム、漫画好きが集まる東京・池袋の同社店舗で、『シャニマス』アイドルの等身大パネルやオリジナルグッズがディスプレイされ、写真を撮影するために来店する人も。“フォトスポット化”していると言ってもいいほどの盛り上がりで、『シャニマス』のプロデューサー(ファン)にも、今回のコラボはしっかりと受け入れられたようだ。
THE IDOLM@STERTM& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
取材・文/壬生智裕