戴 復古(たい ふくこ、1167年(乾道3年)〜?)は、「狂夫は本と是れ農家の子」というふうに、台州黄巌県の農民であり、南宋時代の江湖派の代表的詩人である。字は式之(しきし)。郊外の石屏山に住んでいたことに因んで、号は石屏(せきへい)とした。台州黄巌県南塘(現在の浙江省台州市温嶺市)の人。幼時に死んだ父の戴敏(たいびん)は、処士で終わったが、東皋子(とうこうし)と号する農民詩人でもあった。戴復古は、成長してから詩に思いを残した父の遺言を聞かされ、父と同じく一生官職に就かず、職業詩人として各地の有力者に詩を献上して謝礼を貰い、生活した。