溶血素あるいは溶血毒素(米: hemolysin、英: haemolysin)とは、微生物によって産生される、赤血球の細胞膜に傷害を与えることでその赤血球を破壊する脂質またはタンパク質である。微生物により分泌された溶血素による赤血球の溶解は、その微生物の栄養の獲得にとって非常に重要であると見られているが、病原体が宿主内で産生する溶血素の多くは宿主の赤血球を著しく破壊するわけではない。しかし、多くの場合、in vitroでは溶血素は赤血球を溶解させる。