占事略决 (せんじりゃっけつ、せんじりゃくけつ) は、平安時代の陰陽師・安倍晴明が撰したとされる、現存する陰陽道に関する書物としては最古のものである。『占事略決』とも書かれる。これは毛筆による筆跡では决と決の判別が困難なことがあり、翻刻時の判断で决か決が決まってしまうことによる。ただし、いくつかの写本では表題として明確に占事略决の表記が採用されており、最も入手しやすいでもそれにならっていることから、决を用いた表記が一般的となっている。