『十句観音経』(じっくかんのんぎょう)は、仏教経典の一。別名を『延命十句観音経』(えんめいじっくかんのんぎょう)とも言うが、「延命」の二字を付け加えたのは江戸時代の臨済宗中興の祖といわれる白隠である(後述)。 大乗経典の観音経系経典に属し、わずか42文字の最も短い経典として知られる。中国大陸のウイグル地方で成立した高王観世音経(高王白衣観音経)との関係が強い偽経だが、古来ただ何度も唱えるだけでご利益を得られるとされており、人気が高い。