ヴァルド派 (フランス語: Églises vaudoises)またはワルドー派 (英語: Waldensianism)は、12世紀の中世ヨーロッパで発生したキリスト教の教派の1つである。カタリ派と並んで、当時のローマ・カトリック教会側からは異端として迫害された。カトリック教会からは二元論的異端とされたが、近年では福音主義的・聖書主義的特性から宗教改革の先駆とも評される。 元々はピエール・ヴァルドによって創始された信徒宣教運動で、清貧を追求し、禁欲的な生活をすることをテーマとした。自らを「リヨンの貧者」あるいは「ロンバルディアの貧者」と呼んだ。彼らの特徴は清貧の強調と、信徒による説教、聖書の(ラテン語からの)翻訳であった。