バシリカ(ラテン語・英語: basilica)またはバジリカ(イタリア語・フランス語: basilica)は建物様式の名称のひとつで、3つの意味がある。まず、古代ローマで古代ギリシャの建築から影響を受けたといわれる公会堂や宮殿、浴場などの建物に使われた建築様式で、長方形の建物で、短い辺の入り口を入ると長い身廊があり、左右の壁側には側廊があり、一番奥は何かの儀式があればそれに使われる。二番目の意味は、キリスト教がローマ帝国内に広まるにつれて、この建築様式が教会堂に利用されたもので、一番奥はアプス(祭壇)となっていて、その後ロマネスク建築・ゴチック建築にも多々利用されて、その場合は単に大聖堂と呼ばれることが多い。三番目の意味は ローマ教皇の発行した教皇小書簡により、一般の教会堂より上位にあることを認められた、あるいは特別の役割があることを認められた教会堂のことで、大聖堂が多いが、小聖堂の場合もある。 バシリカ建築様式は「長堂式」ともいう。