オースチン 7(Austin 7、オースチン セブン)は1922年から1939年にかけてイギリスのオースチンが生産した小型乗用車である。 第二次世界大戦以前の英国で生産された最多販売車種であり、1920年代初期に、他社の既存小型車やより簡便なサイクルカーを一掃してしまった画期的な大衆車である。 名称は当時のイギリスにおける課税馬力数値「7.h.p」相当であることによるもので、一般には単に「セブン」と呼ばれ、また「チャミィ(Chummy)=仲良し」という愛称でも親しまれた。 累計生産台数は29万台で、米国でのフォード・モデルT(1908年-1927年の間に約1,500万台を生産)ほどの膨大な生産スケールではなかったが、英国において小型大衆車の大量生産を成功させたことで、英国自動車史に与えたその影響は大きい。