イランの政治を規定するイラン・イスラム共和国の政体は、統治原理の根幹をイスラームにおく立憲共和制、すなわちイスラーム共和制である。政治・経済・社会のあり方は、1979年12月憲法、および1989年改正憲法に定められたものである。憲法では同時にイスラム教シーア派・十二イマーム派(ジャアファル法学派)のを国教と定めている。キリスト教、ユダヤ教、ゾロアスター教の市民は被選挙権などを一部制限される二級市民として一定の権利を保有している。バハイ教徒、無神論者などは、国内での生活自体を認められていない。