てれる 【照れる】
- (他人に褒められたり、改まった場面になって)恥ずかしくて顔が紅潮したり、落ち着かなくなったりする。
- 「すごい。頑張ったじゃないか。」「照れるなあ。」
- 「直接好きって言えばいいのに。」「いやだよ。照れるし。」
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
てれない |
未然形 + ない
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意志・勧誘 |
てれよう |
未然形 + よう
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丁寧 |
てれます |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
てれた |
連用形 + た
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言い切り |
てれる |
終止形のみ
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名詞化 |
てれること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
てれれば |
仮定形 + ば
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命令 |
てれろ てれよ |
命令形のみ
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- (動詞てる+助動詞りの連体形)
- 日が照る。照る状態にある。
- うらうらに 照れる春日に 雲雀あがり 心悲しも ひとりし思へば (万葉集 大伴家持 8世紀)
- 日に照らされて明るく鮮やかに見える。照り映える。
- あたかも新嘗祭(にいなめさい)の空青々と晴れて、午後の日光(ひかり)は墓地に満ちたり。秋はここにも紅(くれない)に照れる桜の葉はらりと落ちて、仕切りの籬(かき)に咲(え)む茶山花(さざんか)の香(かおり)ほのかに、線香の煙立ち上るあたりには小鳥の声幽に聞こえぬ。(徳冨蘆花 『不如帰』 1899)