此

此

• 部首: 止止 + 2 画
• 総画: 6画6^[1]
• 筆順 :  

• 会意。「止 （足）」+「匕 （=「比」、ならぶ）」。「やめる」「とまる」を意味する漢語｛此 /*tsheʔ/｝を表す字。のち仮借して代名詞「これ」を意味する漢語｛此 /*tshejʔ/｝に用いる。^{[字源 1]}
  • 「止」を形声文字の音符と解釈する説があるが、声母と韻部の不一致が示す通り「止」は音符ではない。また「匕」を人の形と解釈する説があるが、甲骨文字を見ればわかるように、これは誤った分析である。

甲骨文字	金文	簡帛文字	小篆	流伝の古文字
殷	西周	戦国時代	《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

• ここ。
  • この所・この時・このこと。
• ここ-に。
  • （仮定や条件を表す言葉に続けて）（～すれば・するならば）その結果。

　　用例：徳有れば此に人有り。人有れば此に土有り。土有れば此に財有り。財有れば此に用有り（〔君子に〕徳があればその結果として〔国に〕人が集まってくる。国に人が集まってくればその結果として国土を保つことが出来る。国土を保つことが出来ればその結果として国が豊かになる。国が豊かになればその結果として流通も盛んになる）（『大学』）。

• こ-の・これ
• か-く
  • こう。こういった。このように。このような。

　　用例：此くの如（ごと）くんば則（すなわ）ち天下に於（お）いて敵無し（こういった在りさまであれば天下無敵である）（『孟子』公孫丑上）^[2]。

• 不詳。チベット語 འདི 、プミ語 di¹³ と同根の可能性があるが、音の対応関係には問題がある。

• 音読み
  • 呉音 : シ
  • 漢音 : シ
• 訓読み
  • ここ
  • こ-の・これ
  • か-く

此 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: cǐ (ci3), wǎi (wai3)
    • ウェード式: tz'u³, wai³
  • 広東語
    • イェール式: chi2

此 *

• ハングル: 차
• 音訓読み: 이 차
  • 文化観光部2000年式: cha
  • マッキューン＝ライシャワー式: ch'a
  • イェール式: cha

此 *

• ローマ字表記
  • チュ・クォック・グー: thử

• Unicode
  • 16進: 6B64 此
  • 10進: 27492 此
• JIS X 0208(-1978,1983,1990)
  • JIS
    • 16進：3A21
  • Shift JIS
    • 16進：8D9F
  • 区点：1面26区1点
• EUC
  • JP 16進：BAA1
  • CN 16進：B4CB
  • KR 16進：F3AE
• Big5
  • 16進：A6B9
  • 10進：42681
• CNS
  • 16進：C8BA
• GB18030
  • 16進：B4CB
• 四角号碼 : 2111₀
• 倉頡入力法 : 卜一心 (YMP)