善

漢字

善

部首: 口口 + 9 画
総画: 12画12
異体字 : 譱（本字）, 嬗, 𠲘, 𠵊（俗字）, 𠾄（古字）, 𦎍, 𦏟, 𦏯, 𧨅, 𧬆, 𧮟（古字）, 𮒹

字源

会意。「羊」+「誩」から構成され、良い食材をくちぐちに褒め称えるさまを象る^{[字源 1]}。「よい」を意味する漢語｛善 /*danʔ/｝を表す字。

金文	簡帛文字	小篆	流伝の古文字

西周	戦国時代	《説文》（漢）	《六書通》（明）

↑ 裘錫圭「従古漢語中“善”的用法談到《老子》中的“善”」『呉栄曽先生九十華誕頌寿論文集』北京大学歴史系、北京大学中国古代史研究中心編、中華書局、2022年、68-168頁。

意義

うるわしいこと。優っていること。優れていること。
よいところ。優っている点。
よい行い。
よろしい。
親しい。
たくみである。上手である。
人のことばをよろしいと認める語。
よいと認める。可とする。
好む。よみする。
たくみにできる。
治める。
多く。
動もすれば。ともすれば。

日本語

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発音

音読み
- 呉音 : ゼン
- 漢音 : セン（表外）
訓読み
- 常用漢字表内
  よ-い
- 常用漢字表外
  い-い、よ-く、よし-とする、たる

名詞

（ゼン）良いこと。好ましいこと。
（ゼン）道徳の理想。

熟語

善意（ぜんい）
善教（ぜんきょう）
善言（ぜんげん）
善賈（ぜんこ）
善後（ぜんご）
善行（ぜんこう）
善後策（ぜんごさく）
善哉（ぜんざい）
善終（ぜんしゅう）
善処（ぜんしょ）
善祥（ぜんしょう）
善士（ぜんじ）
善柔（ぜんじゅう）
善政（ぜんせい）
善戦（ぜんせん）
善人（ぜんにん）
善敗（ぜんぱい）
善謀（ぜんぼう）
善喩（ぜんゆ）
善良（ぜんりょう）
善隣（ぜんりん）
改善（かいぜん）
勧善（かんぜん）
偽善（ぎぜん）
最善（さいぜん）
慈善（じぜん）
次善（じぜん）
十善（じゅうぜん）
性善説（せいぜんせつ）
大善地法（だいぜんじほう）
大不善地法（だいふぜんじほう）
多銭善賈（たせんぜんこ）
追善（ついぜん）
独善（どくぜん）
不善（ふぜん）
善声（よがりごえ）

ことわざ

善は急げ

中国語

ローマ字表記
- 普通話
  - ピンイン: shàn (shan4)
  - ウェード式: shan⁴
  - 注音符号: ㄕㄢˋ
- 広東語
  - イェール式: sin6
- 閩南語
  - POJ: siān
- 閩東語
  - 平話字: siêng
- 閩北語
  - KCR: sīng
- 客家語
  - 白話字: san
- 呉語
  - ピンイン: zoe2
- 晋語: san3
- 中古音: dzyenX
- 上古音:
  - 白一平-サガール: *[ɡ]e[n]ʔ
  - 鄭張: *ɡjenʔ

形容詞

善良な。

人名

中国人の姓の一つ。

熟語

朝鮮語

ハングル: 선
音訓読み: 착할 선
- 文化観光部2000年式: seon
- マッキューン＝ライシャワー式: sŏn

名詞

（日本語に同じ）善。

熟語

ベトナム語

ローマ字表記
- チュ・クォック・グー: thiện

形容詞

良（よ）い。

コード等

Unicode
- 16進: 5584 善
- 10進: 21892 善
JIS X 0208(-1978,1983,1990)
- JIS
  - 16進：4131
- Shift JIS
  - 16進：9150
- 区点：1面33区17点
EUC
- JP 16進：C1B1
- CN 16進：C9C6
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Big5
- 16進：B5BD
- 10進：46525
CNS
- 16進：E1C3
GB18030
- 16進：C9C6
四角号碼 : 8060₅, 8060₁
倉頡入力法 : 廿土廿口 (TGTR), 廿廿口 (TTR)

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